見出し画像

腹痛の母、息子たちの優しさ

昨晩、急にお腹が痛くなった。

何食べたっけ。夕飯を一緒に食べた息子たちの具合は悪くない。じゃあお昼に買ったコンビニの何かが原因・・・?

息子二人が元気なのを見て安心しつつ、自分の体調はどんどん悪くなっていく。
自室に篭ってる長男とゲームに夢中の次男が私の不調に気付く様子もない。

まずいなぁ、ちょっと食当たりっぽい感じで結構きつい・・・

と顔をしかめて痛みを堪えていたら自室からひょっこり出てきた長男が私の異変に気付いた。慌てる様子もなく「どうした。大丈夫?」と淡々と尋ねてくる。

全然大丈夫じゃない・・・と答えたら、その会話が聞こえたのか次男もやってきた。

どうしたの、具合悪いの?と言って消えたと思ったら体温計を手に戻ってきた。

おでこでピッと電子音が鳴る。うずくまる私の頭上で息子二人が「熱ないね」「うん」と真剣に会話。

吐きそう・・・と言ったら次男がスーパーのビニール袋をガサガサと持ってきてくれ、そして「母ちゃんこれ飲みな」とビオフェルミン錠を飲ませてくれた。

そして再び自分の世界に戻っていく二人(私、放置ですか・・・)。

でもなんか声が聞こえる。長男が自室から何か言ってる。え?何・・・?

「明日、朝になっても体調悪かったら弁当作らなくていいから。俺買うから」

次男も夢中にやってたはずのゲームをやめてチラチラと私の様子を伺っている。

自分の世界に帰ったわけじゃなくて、気にしてくれていたのね。
ありがとう。そんな優しさが沁みて泣けてくる。いや、今それどころじゃないけど・・・

おまけ

一晩休んでようやく回復し、朝には通常の家事をこなせるようになった。

あまりに体調が悪すぎて救急車呼ぼうかと思ったけど、呼ばずに済んだ。

救急車で運ばれるならTシャツ短パンの寝巻き姿は嫌だなとか、ハゲまくったペディキュア塗り直しておけばよかったなとか、しょうもないことをあれこれ考えているうちに寝落ちし、そのまま治ってしまったのだ。

頑丈な自分の体に感謝した。

で、昨夜あれほど優しかった息子二人も私の様子に安心したのか、いつものクールな対応に戻ってしまった。

心配してくれてありがとね、治ったよと声かけても二人とも目線も合わせずふーんと塩対応。

なんだよー、もうちょっと優しくしてくれてもいいじゃん、とすっかり余裕が出た私は少し寂しくなっているのだった。

野球好きな母が日々感じたことを綴ってます。何かのお役に立てたら幸いです。