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niwayuko
【読書日記】関ヶ原/司馬遼太郎
1974年発売の書籍であるが、今も多くの読者がいる長編の傑作。
上巻、中巻、下巻に分かれており、電子書籍化もされている。
きっかけは、第82回ゴールデングローブ賞®で日本人歴代最多受賞の『SHOGUN 将軍』だった。
徳川家康ら、歴史上の人物にインスパイアされた「関ヶ原の戦い」前夜の様子が描かれたものである。
これをきっかけに「関ヶ原」の戦いに興味を持った。
天下分け目の戦いと言われている「関ヶ原の戦い」は歴史でも習うため、多くの方が知っていると思う。
この戦いで勝利した徳川家康がその後、徳川幕府、江戸時代を築いたことも周知の事実であるだろう。
一方で、「関ヶ原の戦い」が何故起こったか、起こるまでに参加する武将達はどのような心の変化があったのかは、ほとんど知られてはいない。
どちらかというと、関ヶ原の後に起こり、豊臣家を滅ぼした大坂の陣の方が有名ではないか。
ともあれ、本書では、豊臣秀吉が逝去する1598年から、関ヶ原の戦い起こり、首謀者である石田三成が逝去する1600年のわずか2年を長編で描く傑作である。
記載の内容が全て事実とは思わないが、関ヶ原の戦いの全貌がわかるのではないか。