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LEGOでのプログラミング学習するメリットデメリットその5-大会への出場-

こんにちは。今回は、LEGOを使用してプログラミングを行っていく上のでメリットデメリット「その5」を紹介していきたいと思います。
そのほかのメリットデメリットシリーズは、それぞれ下記のリンクから見ることができます。ぜひ見てください。
-その1
-その2
-その3
-その4
-その5
-その6

周りの仲間と大会などに出場してみる

自分の実力を確認することは、とても大事なことです。LEGOには、年齢ごとに様々な大会があります。現在、日本にて出場することができる大きな大会は、以下の3つあります。

※あくまで、私個人の調べであり、ほかにある場合はコメントしていただけるうれしいです!!

※今回は、EV3、SPIKEを中心としたものなので、TETRIX、WeDo2.0を使用した大会は省かせていただきます。また、レゴのみを使用した大会を取り上げています。

-大会一覧-
・FLL(FIRST LEGO LEAGUE):
・WRO(World Robot Olympiad)
・ETロボコン

FLL(FIRST LEGO LEAGUE)

小中学生が中心となる大きな大会です。2020年より、年齢、学年によって大きく3つのカテゴリーに分けることができます。その中でもEV3、SPIKEを使用することができるクラスは、一番上のFLL Challenge部門になります。
毎年8月ごろにルールブックが発表され、地区大会が12月、全国大会2月を行い、5月頃に開催される世界大会目指す競技です。

対象は、小学4年生~高校1年生まで参加することができます。
また、1チーム2人~10人でチームを構成することができます。様々な年齢が参加することができ、たくさんの交流をすることができます。

ロボット競技の制限時間は2分半でミッションクリアを目指します。競技中は、ロボットを触ることが認められます。ただし、ペナルティーを消費することになり、減点方式となっています。

また、大会当日開催中も選手は、メンター(監督やコーチ)、保護者との交流が可能なので、ギリギリまで作戦を練ることができます。

この大会の一番の特徴は、指定されたエリア内であれば何回でもロボットを触ることができます。この競技は、様々なミッションを時間内にどれだけクリアすることができるのかを競っていきます。簡単なミッションから、難易度の高いミッションまでたくさんあります。この多くのミッションを時間内にクリアするためにホームと発進エリア内でロボットを触り、発進方向を自分たちの手で決めることができます。

FIRST®︎ LEGO®︎ League 2021-2022シーズンロボットゲームルールブックより

また、ミッションはたくさんあり一つの動作だけではクリアすることはできません。そのため、ホーム何にアタッチメントと呼ばれるそのかの動きをすることができるアームやパーツをあらかじめ作成して準備しておきます。これらを時間に取り換え、ミッションをクリアしていきます。想像しやすいこととすれば、F1のピット作業のようなことです。急いで、別のものに変更します。そのため、別のものに変更しやすいロボット作りも大事なポイントとなります。

以前私が作成したロボットの一部です。
ギアを使用することで、簡単にモーターの力の向きを変えています。

もう一つの特徴は、プレゼンです。多くのロボット競技は、ロボットを動かすことを主としており、プレゼンはそこそこ言った大会はたくさんあります。しかし、FLLでは、ロボット競技よりもプレゼン発表が重要視されています。大きく3つあり、イノベーションプロジェクト、コアバリュー、ロボットデザインと分かれており、それぞれ意味があります。

  • イノベーションプロジェクト
    FLLでは、毎年大きなテーマがあります。このテーマに沿った問題をチームで一つ考えそれらを解決するための解決策を考察し、プレゼンを行います。問題解決力や、プレゼンの方法などが重要視され評価されます。

  • コアバリュー
    チームでの活動では、チーム全員が大事にすべき考え方を統一することで結束力が上がるものです。そのようなチームの理念、精神を提示されているコアバリューを学習し、提示していきます。他チームへの敬意や同じ時間を過ごしていく仲間との関係性を重要視されています。プレゼンでは、チームでの活動成果やチームワークなどのチームの魅力を紹介します。表現方法は自由で、様々なチーム紹介を見ることができます。

  • ロボットデザイン
    ロボットゲームで使用したロボットとプログラムを紹介していきます。ロボットの動きの仕組みやミッション攻略を行った戦術や戦略を説明するプレゼンです。プレゼンで内容をまとめることでロボット、プログラムについて改めて学習することができたり、復習することでもっと簡略化できたりと一度チームで整理することでさらに効率の良いロボットを作成することもできるようになります。

このようにFLLでは、ロボットゲームよりもプレゼンテーションに重きを置いています。そのため、ロボット競技を失敗してしまってもこのプレゼンテーションで大きな点数を出すことができれば、逆転することは容易にできます。内容に関しても毎年様々な内容が用意されています。2019年は、都市開発。2020年はスポーツ、2021年は運搬。と子供たちの想像力や夢をふくらませることができる大会です。

WRO(World Robot Olympiad)

小中高校生を中心とした大会です。大きく2つのカテゴリーとして、オープンカテゴリーレギュラーカテゴリーに分けられます。今回はEV3に焦点を当てているため、レギュラーカテゴリーについての説明をしていきたいと思います。このカテゴリーでは、毎年WROを主催する国が1月ごろにルールブックを発表されます。7月~8月上旬に地区大会、8月下旬~9月に全国大会を行い、11月頃に行われる世界大会を目指す競技です。

それぞれ年齢ごとにクラス分けがされています。特に、2022年の大会から世界大会基準に合わせたものとなり、早生まれの一つ上の年齢まで参加することができています。詳しくは、WROJapanページ内の決勝大会規約を閲覧の上確認をお願いします。
エレメンタリー:8歳~12歳、
ジュニア   :11歳~15歳
シニア    :14歳~19歳
ジュニアとシニアでは、年齢が一部かぶっているためどちらに参加するか悩ましいことでしょう。

WROでは、1チーム2人~3人と少ないメンバーでの出場になります。

ロボット競技の制限時間は2分間でミッションクリアを目指していきます。競技中のロボットへの接触は禁止されています。つまり、スタート同時にボタンを押した後は、自分たちが作成したプログラム、ロボットを信じて見守るだけです。

WROでは、競技中、調整時間中は監督、コーチなどとの接触、会話は禁止されています。もちろんSNSなどを使用したコミュニケーションもできません。これは、当日選手のみで協力して自分たちだけで課題をクリアさせる能力を見ています。緊張もしますし、何より正解かわからないものをトライするという度胸と勇気が必要です。つまり、子供たちで最後までやり切る力が重要になります。

また、WROでは地域などで異なりますが、全国大会以上では、必ず大会当日に発表されるサプライズルールというものが発表されます。これは、本来あるルールに独自にミッションを追加し、臨機応変の対応を見ます。場合によっては、マシン、プログラムを大きく変更しなくてはなりません。選手たちで時間に判断を行い問題解決に臨みクリアを目指します。

部門は、日本では現在エキスパート部門とミドル部門に分かれています。
エキスパート部門では、毎年変更される開催国が発表するルールの競技で、世界大会まであります。
一方、ミドル部門は日本が独自に開催している部門です。この部門へ選手の参加は1回までとされています。趣旨としては、EV3を初めて間もない人たちへの競技です。使用できるパーツもEV3基本セット1セットのみと予算的にはとても安く抑えて大会に出場することができます。

ほかにも、地区にもよりますが地区大会では、完成したロボットを大会当日に持ち込みが可能となっていることが多いですが、全国大会、世界大会になると、完成したロボットは会場内には持ち込めません。最初の車検までの120分の調整時間内にロボットを完成させ、プログラムの調整を行います。そのため、チームでロボットを一度崩して、同じものをもう一度作るという練習を何度も何度も行います。早いチームは5分程度でロボットを完成させ、プログラムの調整に入ります。

ETロボコン

これまで2つ大会(FLL、WRO)は主に小中高校生を中心とした大会でしたが、この大会は主に大学生や社会人向けの大会です。
組み込み、ITエンジニアやプログラミングを学び、成長させるための大会です。
今年から、3つのクラスに別れており、エントリークラス、プライマリークラス、アドバンスクラスです。順番に初心者、中級者、上級者のような感じです。(笑)

こちらのプログラミングについては基本的に先程少し紹介した、TOPPERSと呼ばれるものを使用しているチームがほとんどです。レベルも高く、有名な企業の新卒社員などが多く参加しています。本気で組み込み等をやりたい方は、こちらの大会が本当におすすめです。

この大会は基本スピード勝負です。ロボットの形も決まっており、2つのタイヤで立っているロボットのバランスを上手に取り、いかに早くゴールへたどり着けるかとう言う競技です。こちらの大会につきましては、私自身本格的に関わったことがないので、詳しくはかけませんが、エンジニアとして成長するための大会としてはとてもいい大会です。
詳しくは、HPを見ていただけたと思います。

いかがだったでしょうか。大会がたくさんあるのは目標となるものが多くて様々なことに常にチャレンジすることができます。
特に小中高校生は、世界大会時期まで含めると、1月~11月にWRO、8月~5月に活動することで、常に様々なことにチャレンジすることもできます。目標があることで高いモチベーションを保ちながら多くのことを学習することができます。

私は、引退後FLLについて知ったため、今となってはやってみたかったですね笑笑

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