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面取りに含まれるメッセージ
旧公衆衛生院の柱には、角の面を取ったものと、そうでないものがある。
また、面取りは上部下部とも途中で止め、三角のデザインが浮かぶように施されている。
旧公衆衛生院の開設の目的は、保健衛生に関する研究と保健師の教育にある。
面を取った空間は、研究・教育を想定した専門的な場と考えられる。三角のデザインは向学と土台が表現されている。
面を取ってない空間は、一般的な場と考えられ、交流やプライベートな位置付けにある。
箇所としては、中央ホール、旧図書室、旧食堂、旧応接室、そして寮・宿泊室にあたる。
その上で階層に分け、配置が行われている。
専門空間と一般空間に分け、意識づけとして面取りの有無で示し、学校施設としてのメリハリが含まれているのではないかと考える。
文責 関原宏昭