設計者との対話
内田祥三先生が編み込まれた建造空間の研究が続いている。
関係資料に目を通しながら、実際の空間と対話をする。
対話と言っても、わからない箇所を眺めながら、仮説を立て意味付けができるかどうかの繰り返しであるが。
構造はともかくとして、意匠・デザインはじっくり観ていると何かしらの「私はこう思うのですが」のイメージが浮かんでくる。
安藤忠雄氏は、設計図は言葉だと話された。
ではリアルな空間は?おそらく共感ではなかろうか。
先生の真意は永遠にわからないが、資料をもとに答えに近づくロジックを探す。
今、自分の解釈で基軸となるイメージが少し見え隠れしつつある。ついつい、部材や空間構成に気をとられてしまうが、何かシンプルなものになろうとしている。
内田ゴシックの私的解釈レベルであるが、空間の意味づけが出来れば。
同じ建築空間と2カ月も向き合う経験はかつてない。
まだまだ先は長いが、文脈整理に少し光明が見え始める。
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