フロムゼロ
大相撲九州場所は、横綱照ノ富士の全勝優勝で終わった。圧勝である。
怪我で序二段まで番付を下げ 今年の初場所で大関返り咲き それに終わらず一気に横綱へ。
早い話だが、引退後は優れた親方になるのではなかろうか。
心技体、どんな状態からでも整えることができること。簡単ではない。
元横綱白鵬の間垣親方が今場所から相撲協会の仕事を一から始めている。
親方業でくぐる道とはいえ大横綱で過ごした期間が長かった分、向き合い方や一社会人としての姿勢に葛藤しているのではなかろうか。
一般社会人ですら同じ職域で長年過ごしていると、他の組織やコミュニティで適応することは結構難しい。
染み付いた習慣や癖、言い回しが出て周りと隔たりができたりする。
第二のステージを経験を活かして自分らしく過ごしたいと考えていても、周りにとっては迷惑なことが多い。
"郷に入れば郷に従え"と頭ではわかっていても 我を張り短気を起こしてしまう。
上から目線で評論し、人にはダメ出しばかりする。自分は''すみません"が言えない厄介な人になっていく。
すなわち新しい職域やコミュニティで調和していくには "手伝い意識ではないフォロワー"をゼロからはじめ継続できるかどうかである。
聞き手であり助言者であり、且つめんどくさがらず汗をかくこと。
そうすることで少しづつ関係性が円滑になり、笑顔が広がりだす。
言うなれば第二、第三の自分みつけである。