健築学3〜チームでのワーキングが進むにつれて
チームでのワーキングが進むにつれて、メンバーの性格、長所、短所が見えてくる。
イメージが展開し乗っている時は、どんどん進んでいけば良い。互いのリズムを感じる時は、いい仕事につながっていく。
しかし、課題にぶち当たったり、イメージの枯渇、思考が停滞し始めた時、往々にしてメンバーの動きや悪い所が目につきはじめる。
一つのプロジェクトに集中していると、必ず起こりうる状態である。この時間帯をどう抜けていくかで、チームの力量がついてくる。
長時間、同じことばかり考えていると何も湧いてこなくなる。手を止まらせないようにと、今必要でないイメージ図や詳細を書いたりして、本質からどんどんずれはじめる。
時間をかければどうにかなるといったものではない。
逆に時間がないほうが、アイデアをまとめる集中力や勢いが生まれたりする。
これは一日の中で、休憩時間や他の仕事に向き合う時間を意識的に組み合わせることで、リズムが生まれ、切り抜けることにつながったりする。
サイドチェンジを繰り返しながら考えていると、パーツ(部分エリア)のデザインが先にできたりする。
そして、そのパーツのつながりを考えているとゾーンがまとまっていく。
次に、見えてきたゾーンの上に、
①利用者、運営者、関係者の動くイメージを何度も々、色を変えながら線を重ねてみる。
②太く黒くなったあたりにキーワードをメモしてみる。
③ポイント々で、キーワードを収束させていくと、大切にしたいこと、シーンが見えてくる。
こうしていくことから空間を共有する人の、それぞれの物語が描けてくる。
チームは停滞にぶち当たるほど、力がついてくる。感情的なものが生まれそうになったら、速やかに離れ、他のことに時間を使い、一呼吸おいて再び向き合うことが賢明である。