
田舎への移住は、面倒を買う、不便さを当たり前にする、地域に誇りを持って暮らすこと
手軽さを買う人は多いが、わざわざ面倒を買う人は少ない。
田舎に住まうことは、面倒を価値として捉えることである。
移住のイメージは、自然の中での暮らし、菜園、自給自足、手づくり、民家再生、交流と優しく、理想的な空間を情報は伝えるが、それは暮らしの大部分、面倒なことを受け入れることである。
また、便利さを喜ぶ人は多いが、不便さを喜ぶ人は少ない。
田舎に住まうことは、不便を不便と思うことなく、当たり前として捉えることである。
インフラ、公共交通機関、商業施設、教育機関、医療機関などを都市部と同じように求めるのではなく、現状の中で調整し、自分流の暮らしを送ることである。
とわいえ、少し便利になることも快適生活には大切である。家の設えが時代に合わせ文化度が上がることは楽しさにつながる。また、災害に対する整備は必要であるが、過度な対策は地域生活のバランスを崩す。
一年を通して面倒で不便な日常の中に、都市部では得難い価値を見つけ、地域に誇りを持って暮らすことが大切である。
周りに要求要望では、豊かな人生へつながらない。