けんこう屋2〜暮らしの中で体を動かすこと
けんこう屋の常連さんで、独特の健康観を持っているAさんがいらっしゃいます。Aさんは80代前半の女性で、戦後の混乱・復興期を青少年時代に送られました。
ろくすっぽ食べれなくても、体を動かして、精一杯働く暮らし。栄養・運動・休養のバランスなど考えたこともなかったようです
それでも食べる・働く・寝るを繰り返す毎日が、いつの間にかAさんらしい調和を生み、今も変えることのない健康で過ごせる生活習慣がしみついたのかのしれません。
Aさんに日々の元気さについて伺うと、いつも自信満々で持論を語ってくれます。「卵はいくら食べても大丈夫」「休みはなくてもいい」「いい人の話をしっかり聞く」「何でも集中して行う」「趣味は大切」、、、脱線も多いのですが、いくらでも出てきます。
その中で、面白いのが運動についてです。「畑はする。生産性のない運動はしない」と、語気を強められます。ウォーキングなどの軽い運動についても耳を傾けず「生産性がない」の一点張り。しかし、「ラジオ体操は良い」と話されます。運動は、暮らしの中で体を動かすことで十分のようです。
こうしてけんこう屋に通われるのも、自分の健康について雄弁に語ることができ、聞いてくれる人がいるからかもしれません。
笑顔で元気、まいどあり〜
※けんこう屋は、筆者がこれまで関わらせていただいたカフェ、ホテル、保健福祉センター、シニアレジデンス、ヘルスコミュニティ、お話会、スポーツクラブなどの場づくりで出会った様子をまとめて描いた、コーヒーの香りがする元気なサロンです。
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