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恋人は少しブス21

 どうしたの、なんかあった?

 稽古の帰り、いつもの混雑した電車、札幌から帰ってきたP
、全ていつも通りだったが僕だけが違っていた。いつもと同じ皮のジャンパーなのに2倍も3倍も重たく感じられた。

 神の事はもういい。やけになっているという感じでどうでもよくなっていた。

 Pが好きなのにどうしてオレはあんな事を。そう、確かに僕はひどく後悔していた。かなり強くやましさに苛まれていた。

 今考えると何というかとても純粋な青年だったんだな僕は、笑。自分で言うのもなんだけど。
 リアルな社会で出会う同年代の男友達は本当か嘘か知らないが渋谷でナンパして(ナンパって言葉あったかなぁ?うーん...)そのままラブホだよ、宇多川町の、なーんて話しをしてる。よくそんな真似ができるな?って僕はいつも思っていた。その日出会ったばかりの相手とセックスするなんて考えられない、そうマジで僕は思っていた。それがやがて大分緩んでいくのだが、笑。

 神や信仰って事で僕が感じる罪悪感の痛みは鉄道のレールを枕木に固定するために使うぶっとい釘を打ち込む時の重いハンマーで肋骨を砕かれるみたいな感じの、もう死にますから許してくださいって言いたくなる身も蓋もない破滅的な苦しみだ。

 それに比べてリアルな社会の男女の間の、要するに今僕がPに対して感じている罪悪感。それは、時々心臓に畳針を差し込まれ、気づかぬ間に抜かれてっていうのを何度も繰り返されてるみたいだ、と思った。時々鋭い痛みがやってくる。

 Pと目が合う。その視線を僕はすぐそらす。そしてズキンと胸にくる。

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