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私の落語持ちネタ

自宅の部屋を整理していたら、一冊のノートが出てきました。中身を確認してみると、落語のネタ帳でした。私は大学時代に落語研究会に所属しており、その際に自分の持ちネタを書いていたノートが紛れ込んでいたのでしょう。今回は私の持ちネタで思い入れのある話についてつらつらと書いていきましょう。

①そろぞろ

 門前町のとある茶屋のおじいさんは貧しい生活をしています。売り物は売れ残った草鞋が1足あるくらい。商売繫盛を祈るためにお稲荷様へ向かいます。真面目な性格であったおじいさんを思って神様はとある変わったご利益を与えます。

ぞろぞろという話は私が2番目に覚えて、人前で披露した演目です。この演目を披露した文化祭で、筆頭という全体で一番という称号を得ることもできて思い入れが強いです。たまにある独演会でも1番初めに披露する演目は
「ぞろぞろ」と決めています。


②Jリーグの悲しみは・・・


Jリーグが開幕した1993年。世間はJリーグに熱狂しました。そのような世間の波に乗り切れない人は一定数います。会社でJリーグの試合を見に行くことになった主人公は、見栄を張って「サッカーは知っている」と嘘をついてしまいます。その嘘をついてしまったことを後悔する出来事が次々と巻き起こります。

上級生から好きな演目をしてよいと許可を得て、最初に覚えた演目が「Jリーグの悲しみは」でした。落語の営業でこの演目を行えば、百発百中で大爆笑を得られるという安心安全信頼感抜群でした。笑点の司会である春風亭昇太さんの創作落語であるので、昇太さんには足を向けられませんな。


③長屋の花見

 貧乏長屋の大家さんが住民全員を集めます。全員集まったところで、大家さんが「全員で花見をする」と言い出します。しかし詳しく聞いてみると「お酒」「かまぼこ」「卵焼き」はありません。お酒の代わりに晩茶、かまぼこ・卵焼きの代わりに漬物でいかにも酔っぱらって、おいしいものを食べているように演じなさいと言われる始末。嘘の花見がスタートします。

長屋の花見は私の行った中で最も完成度が高く出来た演目でした。話もすごく面白く、個人的に好きでしたが、一つ難点がありました。それは花見という内容です。4月以降は季節外れになり出来なくなることです。なにかしらに関連付けて行うという強硬手段に出たことも多々ありましたね。(笑)


すごく懐かしいですね。最近思うことはもう一度で良いから人前で「落語がしたい」ということです。何故か日に日に増しています。落語できる場所を探しますかねー。どこかありませんかー?


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