見出し画像

某地下アイドルとの出会い①

大学時代にハマったものと言えば、地下アイドルです。
私が通っていた地下アイドルが少し特殊だったので、その話をしたいと思います。

まず、私がアイドルにハマるきっかけになったのは、元Juice-Juiceの金澤朋子さんでした。「ハロステ」と言われるハロープロジェクトの情報をお伝えするYouTubenの動画がおすすめに流れ来たのをふと見た際に、司会をしていたのが推しになる金澤朋子さんでした。そこから金澤朋子さんの沼にハマり、Juice=JuiceのPVを見漁ったり、高校生にとっては金銭的にも日程的にも厳しかったですが、ライブにも足繫く通いました。


大学進学を機に横浜住みが決まり、「これまで以上にライブに行ける」と心を躍らせていました。入学して数か月後、同じ学科の知人を通じて「アイドル同好会」が立ち上げられることを耳にします。アイドル好きな友達が少なかったので、その同好会の方へ連絡を取ることにしました。すると近々飲み会を開催するので参加しないかと誘いを受けます。その誘いに快諾し飲み会に参加することにします。

飲み会の会場は新宿歌舞伎町。歌舞伎町と言われたときに真っ先に思い浮かぶであろう「歌舞伎町一番街」と書かれている門のすぐそばのカラオケ付きの居酒屋でした。会場に入ると計30名ほどの人が座っており、自己紹介を束の間、飲み会がスタートしました。

参加するメンバーはそれぞれ好きなアイドルが異なります。私はハロプロ好きということで、ハロプロオタクが集まる卓で飲むことにしました。会が温まった頃に突然カラオケが鳴り出します。振り返るとアイドル同好会の幹部メンバーが自分の好きな地下アイドルの曲を入れていたのです。ただ歌うだけでなく、「タイガー、ファイヤー・・・」とMIXという合いの手を皆で行っており、とてつもなく盛り上がっているのです。それが数曲続き、盛り上がりの中で飲み会が終了しました。

アイドル同好会の飲み会で見た光景に刺激を受けた私は、帰りの電車の中で地下アイドルを調べてみることにしました。すると「初回のお客様は無料」というライブが出てきました。アイドルは「まねきケチャ」。なんとも言えない名前ですが、無料なので行ってみることにしました。会場は表参道GROUNDという表参道のど真ん中にあるライブハウス。表参道なんて歩いたことのない私は、少しドキドキしながらライブ会場へ向かいました。


会場に入ると、ハロプロのライブにはあまりいない20〜30代のオタクが多く、私にとっては少し異様な雰囲気でした。会場に到着して数分後にライブがスタートしました。まずはまねきケチャと同じ事務所のdrop(現:ナナランド)が登場し、パフォーマンスを披露します。そのあとにまねきケチャが登場します。ライブの雰囲気はアイドル同好会の幹部メンバーがカラオケで披露したものをさらに大規模にしたものでした。まねきケチャのメンバーもかわいい子も多く、ライブも参加してみて率直に「楽しい」という想いと曲を知ってたら面白いのになという想いを抱きました。

まねきケチャが気になった私は、近いうちにもう一度ライブに行こうと決意します。まねきケチャのTwitter(現:X)を見てみると、1週間後に対バンライブに参加するとの告知がありました。(対バンとは複数のグループが出演するライブのことで、地下アイドルだと持ち時間20分ほどで計10組ほどが出演することが多いです。)そこで運命的な出会いをするのです。

対バンライブのチケットを購入し、そこには「16:30開場 17:00開演」と明記されていたので、17時前に会場に入りました。会場内には20人ほどしかおらず、皆ドリンクチケットでお酒を購入し、後ろで吞んでいます。そんなとてもじゃないけどライブが始まるような雰囲気ではない中、開演を迎えます。するとオープニングアクトとして4人組のアイドルが出てきます。そのグループのリーダーが冒頭このように話します。

「私たちこのライブがデビュー1発目なんですよ!!」
その声を聞いたオタクたちがザワつきます。自分の推しているグループしか興味がないオタクですが、デビューということもあり、皆が見守るように彼女たちの大きな一歩を見届けました。初めて行ったライブでデビューするアイドルがいる。この事実になぜか運命的なことを感じた私は、彼女たちの物販に参加することにしました。

デビューしたばかりということもあり、ファンが少なく、並ばなくても物販に参加することができました。人が少なかったことも功を奏して、4人すべてのメンバーと会話をすることができ、メンバーカラーが黄色の子とチェキを撮影しました。まねきケチャよりもそのグループが気になり、次のライブも行こうと決意します。

続く・・・。



いいなと思ったら応援しよう!