関市学校規模適正化計画の変な点③アンケートについて
関市学校規模適正化計画では2回アンケートを行っています。
1回目は関市全体の住民に向けてアンケートを行いました。2023年（令和5年）6月ごろに、市のあんしんメールや学校、保育園幼稚園等での連絡網、回答用紙の設置などを行って回答を募ったようです。結果は市のHPにも載っています。
2回目は特定の地域の保護者に向けたアンケートです。2024年7月ごろに実施しました。特定の地域の保護者に向けてのみ発信したようで、結果は公表されませんでした。2回目の公文書開示請求で開示されたものです。
この2つのアンケートについて、いろいろと問題点を指摘していきたいと思います。この件に関してはめちゃくちゃ腹が立っています。
1回目アンケート（以下、「アンケート」）について
市のHPにアンケート結果は掲載されています。
https://www.city.seki.lg.jp/cmsfiles/contents/0000020/20535/annke-to.pdf
選択肢の回答が曖昧
一見よさそうに見える選択肢ですが、これを言い換えてみると、
「学校区域変更は積極的にすべきである」→「積極的賛成」
「学校区域変更はすべきである」→「賛成」
「学校区域が変更されることはやむを得ない」→「消極的賛成」
「学校区域変更はできるだけ避けるべきである」→「消極的反対」
となります。
反対の選択肢に幅がないですね。
また、「～～はやむを得ない」というのは分かりづらい表現だと思います。やむを得ないという状態になるまでの条件が人によって異なるからです。
例えば、どの状態になったら合併はやむを得ないのか？この質問の書き方だと、適正規模に満たない＝1学年2クラスを切る状態になったら、という意味だと思います。回答者はそこまで考えられたでしょうか？「やむを得ない」と回答した人が、どの条件（1学年1クラスで合併を望むのか、複式学級になったら合併を望むのか）で合併に賛成するのか？という、回答の意味にめちゃくちゃ幅がある状態です。
ローデータを開示してくれない
ローデータを開示してくれないのは意味わからんです。
ローデータを見たい理由としては、自分で分析してみたいというめちゃくちゃ単純な理由です。あとは不正がないかチェックしたい。
教育委員会の言い分だと、「HPに公開されているアンケート結果とローデータは一緒だもん！！！」です。その認識ならもう一度勉強しなおした方がよいと思います。
他にもいろいろと書き出せばあると思います。学区変更は仕方なしの声が多いのに学区変更はほぼしないとか、調査概要と質問内容がズレているとか。よろしくないアンケートの一例として学習材料にするといいと思います。
2回目アンケート（以下、「保護者アンケート」）について
回答者氏名が必須
これ、ただただキモイアンケートだと思います。
氏名は個人情報で、理由なく必須回答にしていいものではないはずです。「アンケート回答者に抽選でプレゼント！」というケースだと、プレゼントの発送に個人名や住所が必要になるので、回答者の理解を得たうえで適切に管理することを約束して記入してもらうと思います。ちゃんと使用目的があるから氏名を集めているということです。
保護者アンケートでは、氏名を集める必要性が全く感じられません。質問内容は
お住いの小学校区
学区の小学校に関して、考えに最も近いものは何か？
一番下のお子さんの学年（年齢）
学校規模適正化計画にあたり、配慮してほしいことは何ですか？2つまで。
学校規模に関するご意見があればご自由にお書きください。
この5点だからです。これ、氏名を必ず回答しないといけない理由ってナニ？？？？？？？
で、この件についてちゃんと問い合わせてみました。個人情報の取り扱いってどうなってんの？？？と問い合わせた回答がこちらです。市長の名前で回答が返ってきました。びっくり。
1世帯につき1件の回答されているか確認したかったから、、、って言ってるってことは、ちゃんと住民基本台帳と突き合わせて世帯で回答もらったって確認したんだよね？あ、同姓同名の場合はどうするの？？？偽名使われたら確認できないよね？？別にわざと偽名書くわけじゃないけどさ、例えば名前変換ミスることもあるよね？？？その場合は住民基本台帳と突き合わせると名前が違うけど有効票とするの？？？？
山下清司市長の名前でこの回答してるので、ちゃんと責任持ってほしいですね。うん。仕事したよってアピールしてください。