関市学校規模適正化計画の変な点 ①富野小の統合先変更について

富野小の統合先が変更になったことについて書いていきます。


審議会の答申案と教育委員会の計画案のズレ


審議会の答申案では、富野小の統合先として富岡小となっています。

https://www.city.seki.lg.jp/cmsfiles/contents/0000020/20535/tousin.pdf

教育委員会が作成した計画案では、富野小の統合先がなぜか旭ヶ丘小二なっています。理由は書かれていません

https://www.city.seki.lg.jp/cmsfiles/contents/0000021/21264/setumeikaisiryou.pdf

関市の小学校の学区、位置関係を地図で見てみます。
地図は関市の学区マップ (mapexpert.net)からとってきました。
2021年版のため、廃校になった寺尾小が掲載されています。

関市の学区マップ

ちょっと見ずらいので、富野小と旭ヶ丘小、富岡小のあたりを拡大します。

富野小と旭ヶ丘小、富岡小

富野小と旭ヶ丘小、富岡小の位置関係はこんな感じです。
富岡小のほうが近いです。Googlemapで富野小からの距離を確認してみます。

富野小からの富岡小までの距離
富野小からの旭ヶ丘小までの距離


距離を確認しても、やっぱり富岡小のほうが近いです。
また、ルートを見てほしいのですが基本的に限られたルートしかないです。県道58号を通るルートがメインです。

このことはパブコメでも多数指摘されていました。
教育委員会によるパブコメの回答はこちらです。

https://www.city.seki.lg.jp/cmsfiles/contents/0000021/21264/setumeikaisiryou.pdf

回答になっていないという感想を持ちましたが、それは感想なので、ぜひ検証してみましょう。各家庭で距離が違う、ここでいう距離は通学距離のこととの言い分らしいので、Googlemapで検証します。

GoogleMapでの検証

3か所ぐらいを例にあげましょう。
まずは市街地に一番近い志津野地区です。県道58号に近いとそっちのルートを指定されてしまうので、極力県道58号から離れた部分にします。

志津野地区 赤いところからの距離を調べます
富岡小までの距離


旭ヶ丘小までの距離


次に小野地区です。
小野地区は美濃市に最も近いところです。

小野地区 桧峠からの距離を調べます
桧峠から富岡小までの距離

桧峠の住所は美濃市ですが、まあいいでしょう。
県道58号を走るルートを提示されてしまいました。これは旭ヶ丘小との距離は比べるまでもないですね。

次に神野地区です。武儀地区に近い部分も含んでいます。

神野地区 日龍峯寺からの距離で調べましょうか、、


日龍峯寺から富岡小までの距離

日龍峯寺(高澤観音)の住所は下之保(武儀地区)ですが、まあいいでしょう。平成最後のゆく年くる年で放送されましたね。富岡小までの距離を見ると、県道58号を通るルートになるので、旭ヶ丘小までの距離は調べるまでもありません。


検証は以上です。

検証結果


  • 県道58号を通るルートだと、旭ヶ丘小よりも富岡小のほうが近い。

  • 志津野地区で任意の地点を選び、GoogleMapで距離を計測したところ、県道58号を通るルート以外を提示された。旭ヶ丘小までは5.9㎞、富岡小までは5.4㎞であった。

  • 小野地区、神野地区で任意の地点を選びルート検索したところ、県道58号を通るルートを提示された。

感想

独自で検証したら、教育委員会のパブコメは一部正しかったのかもしれないという結論に至りました。

https://www.city.seki.lg.jp/cmsfiles/contents/0000021/21264/setumeikaisiryou.pdf

といいつつも、ここまで検証してこうやって言っているならいいけど、それをせずにこうやって言っているならそれは問題だとは思います。ちゃんと現実に基づいた回答をしてくれ。

今回検証した箇所は3か所ですが、そのうちの2か所で富岡小のほうが近いというのは明確に示されました。富野小学区の過半数は富岡小のほうが近いのです。少数派を無視するということではないのですが、なんで大多数の人が近い富岡小にしないの、、、??という感想です。
あと、どっちの学校が近いかでもめるなら学区変更してまででも根本的に解決してくれよというのが感想です。そこまでやる気合がないのであれば、関市学校適正化計画はクソ計画だと思います。

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