関市学校規模適正化計画の変な点②隣接地区選択制について

関市学校規模適正化計画では、隣接地区選択制が全地域で導入されるとのことでした。学区沿いに住んでいる人にとっては、近い方の学校に入れるとかで非常に良い精度だと思います。制度としてはいいものだと思いますが、それを運用する人が何も考えてなかったら単なるザルだと思います。
関市が導入しようとしている隣接地区選択制について、令和6年(2024年)6月の議会で栗山守氏が一般質問していました。その答弁の様子を聞いていると、何も考えていないことがよくわかるものでした。

書き起こしてみましたが、いろいろと長いのでサクッと要旨をまとめます。
一番大きな問題だと思うのが、↓ここの答弁です。いろいろ抜き出しています。


(栗山)隣接地区選択制を導入する意図は?
(教育委員会事務局長)今よりも通学距離が短いか同じくらいの距離にある学校に通学できるようにするため。

(栗山)児童生徒が安全に通学できるというのは?
(教育委員会事務局長)児童は徒歩で4キロ以内、生徒は徒歩または自転車で6キロ以内が目安。距離や時間を設けてはいないが、目安がある。

(栗山)元の校区よりも、選択した学校のほうが近いというのが条件になるのか?
(教育委員会事務局長)指定されている学校と選択した学校の距離の比較が条件でない

(栗山)「4キロ以内6キロ以内であれば、だれからでも申請を受け付けるのか?」
(教育委員会事務局長)目安になるということです。

(栗山)さっきの答弁だと、「今よりも通学距離が短いか同じくらいの距離にある学校に通学することを認める制度」と言っていたが、「指定されている学校と選択した学校の距離の比較が条件ではない」と言っていて答弁がずれている。


「指定されている学校よりも近い学校がある場合に、そちらに通学できるようにする制度」と言っておきながら、「指定している学校と近い学校の距離の比較が条件ではない」と答弁していて、ズレています。全部聞いていただければ最終的な着地点は分かると思いますが、最終的には栗山氏が「また聞きに行くのでよろしく^^」とか、「教育長の回答で少しすっきりした」とか言っています。


ここからは私の感想ですが、何も考えずに「隣接地区選択制を導入」を決めていることがよくわかります。そして、考えていないというのがバレないように頑張って隠しているような感じがします。
自分の経験や体験してきたことからわかりますが、よーーく考えたことはスラスラと答えることができると思います。よーーーく考えるというのは、矛盾がないかとか筋が通っているかとか、そういうことも考えるということだからです。
バレないように隠しているというのは、答弁がぐちゃぐちゃになっているのを堂々と答えている様子からわかると思います。
小さい子が大好きなお菓子食べていて、弟や妹から欲しいって言われたら「このお菓子まずいよ!!」って嘘つく感じです。「まずいならお父さん食べようか?」って聞くと一気にロジックが破綻するって感じです。その感じが教育委員会からの答弁から漂ってきます。さすが教育委員会。子供心がよくわかっていて再現できるんですね。再現レベルが非常に高いと思います。

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