リモコンなしの給湯器をお使いの方に
泊まり業務の 関仁 です。
ガス会社での日常もそろそろ終わりを迎えて来ました。
今日も目下、残りの仕事をこなしていました。
先輩たちが現場監督の業務を引き継いでくれたおかげです。
本当に有り難い話です。それに報いるために、手元に残っている仕事をこなしたいと思います。
一日、PCを使っていて頭も回らないので、今日は手短に。
泊まりの業務にて、都市ガスを新たに使用開始したいお客さまのお宅へ訪問し、ガスを開ける作業(開栓作業)をしてきました。
家の中のガス管にガス漏れはないか、ガス器具の設置に問題はないか、ガス器具が対応できるガスの種類は適合しているか等々を確認し、安全にガスを利用開始できるかを検査する作業です。
そしてガスの利用に際し、注意点やガス器具の使用方法、ガスメーターの取り扱い方、料金体系などもご説明します。
本日のお客さま宅は、パイプシャフト内にガスメーターと給湯器が設置されており、使用するガス器具はその給湯器のみでしたので、検査も確認も時間がかからずに完了しました。給湯器も室内にリモコンが無く、お湯は常に最高温度(約60℃)が出る仕様になっていたので、水栓で調整して使うタイプでした。お風呂に浸かりたい場合は蛇口からの落とし湯で溜める必要があり、自動でお湯はりをするタイプではありませんでした。この機種は、単身者用の1Rや1Kでよく見かけます。
ただ、このタイプの給湯器のときには気を付けて頂きたいことが。。。
落とし湯で浴槽にお湯を溜めるタイプなので、蛇口から出湯している間に、着信があり長電話をしたり、面白い番組がやっててTVに夢中になったり、飲み会帰りでお風呂に入ろうと思っていたがソファーで酔いつぶれたりしてしまったときに、お湯はずっと同じ量が出続けます。すると浴槽から溢れて、排水口から流れ続けることになるかもしれませんが、その頃には蛇口から出ているのはお湯でなく水になっているはずです。
なぜならガスメーターには安全装置が備わっており、長時間同じガスの量を使用し続けるとガスメーターがガス器具を長時間使い続けていると判断しガスを自動で遮断するからです。
なので、「お湯から水に変わっていた。」「蛇口を止めてもう一度ひねったけどお湯が出なくなった。」「お湯とは関係ないけどコンロが点かない。」などが起こります。
そのときは契約しているガス会社に電話しても良いのですが、ご自分でガスメーターを復帰することもできます。メーターを復帰しようとしても仮にガス漏れがあり危険な場合などにはガスメーターは再び遮断します。なので、ひとまず挑戦してみるといいかもしれません。ガス屋さんが対応してくれるまではお湯が使えませんしね。
ガスメーターの復帰操作に関しては、ガスの使用開始の際に説明があったりパンフレットが配布されたりしていると思います。
しかし、一応、簡単に説明します。
下が一般家庭用の都市ガスのガスメーター(NBやJB)における復帰操作です。
① 家中のガス器具を止めます。給湯器なら蛇口を閉めるし、コンロならスイッチが着火の状態になっていないことを確認します。
② 自分の家のガスメーターを見たときに、おでこ部分のランプが赤く点滅しているか確認する。今回の場合だと2点点滅(ピカッ、ピカッ、、、、、ピカッ、ピカッ、、、、、)になっていると思いますが、とりあえず点滅していることを確認します。
↓ 点滅していたら、、、
③ メーターの指針表示の左側にある、アラビックのりのフタのような形の黒いキャップを左に回し外します。
↓ キャップが外れると
④ キャップの下に1.0cmくらいの棒状のボタンが出てきます。これを一度、奥まで押して話します。するとランプが1秒ほど強く発光し、再度点滅を始めます。この点滅は3分ほど続き、この間にガスメーターがガス漏れや配管に異常がないことを確認します。
↓ 3分間、ガスを使わずに待っていると、、、
⑤ ガスの配管に問題がないとガスメーターで判断すれば、点滅は止まり、ガスの遮断が解除され、ガスを使えるようになります。なので、3分後に一度ガスメーターをのぞいてみて点滅をしてなかったら、ガス器具を使用してみてお湯が出るか火が点くか確認してみて下さい。ガス器具が使用可能なら、ガスメーターの黒いキャップを右に回して閉めてください。
→ これで全行程は終わりです。黒いキャップを閉めるタイミングは、④のボタンを押した、すぐ後でも構いません。
ただし、これでガスメーターが復帰しなかった場合は、もう一度挑戦してみてもいいですが、ひとまず契約しているガス会社に電話してみて下さい。
2022/3/3
せきひと