滋賀県内の石造物⑱:森神社宝塔、日吉神社宝塔
名称:森神社宝塔/日吉神社宝塔
伝承など:なし
所在地:滋賀県高島市新旭町 森神社/日吉神社
「滋賀県内の石造物⑰」で紹介した阿弥陀寺以外にも、新旭駅から徒歩圏内に鎌倉期の宝塔が二期ある。
一基は森神社境内にある二メートルを超える大型塔(一枚目)で、無銘ながら鎌倉時代後期頃、おそらくかなり中期寄りの後期の作と推定される。
日吉神社にも二メートル超えの大型の宝塔(二枚目、三枚目)があり、こちらは在銘塔で鎌倉時代後期の徳治二年の銘がある。
阿弥陀寺の宝塔と合わせて三基とも形式が異なっているため、同じ鎌倉時代後期でも造立時期に多少の差があるのかも知れないが、おそらく阿弥陀寺の宝塔が最も古く、次いで森神社、日吉神社の宝塔であろうか。
なお、日吉神社の宝塔の向かって左隣には鎌倉時代後期の金胎大日二尊板碑(四枚目)、右側には乱積みの石塔(五枚目)があり、おそらく同時期に石塔の残欠を集めたものであろう。
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