九州地方の石造物④:庄野六地蔵塔
名称:庄野六地蔵塔
伝承など:なし
所在地:長崎県松浦市庄野免
九州地方においては、戦国時代から江戸時代にかけて六地蔵塔と呼ばれる石幢が多く造立され、特に長崎県北部の平戸・松浦地域には作例が多数残されている。
松浦市の庄野免にある六地蔵塔は、その中でも代表格と言うべきもので、戦国時代末期の天正十四年銘を持つ。
「六地蔵塔」と称されているが、塔には多くの仏像が刻まれており、六地蔵塔の中でも装飾性に富んだ作例である。
近世の作例であるが、平戸地域に複数六地蔵塔が存在する。
下の写真一枚目は、平戸市の平戸海上ホテル駐車場の一角にある太子堂の六地蔵塔、二枚目は瑞雲寺の六地蔵塔で、江戸時代の作ながら軸部も六角形なのは珍しい。