近畿地方の石造物⑮:不退寺墓地五輪塔(伝・在原業平の墓)
名称:不退寺墓地五輪塔
伝承など:在原業平の墓
所在地:奈良県奈良市法蓮町 不退寺
近鉄新大宮駅から北へ徒歩十五分ほどの所にある不退寺は、平安時代の五大明王像などの古仏を有し、在原業平ゆかりの「業平寺」として知られ、法華寺や海龍王寺と並ぶ所謂「佐保・佐紀路」を代表する古寺の一つである。
その不退寺の境内の外の北方にある墓地には、在原業平の墓と伝承される鎌倉時代後期の五輪塔がある。
二メートルを超える大型塔で、鎌倉時代後期の典型的特徴を備える石塔であるが、業平との関わりは不明である。
業平開基の不退寺にあるため、そのような伝承がいつしか生じたのであろう。
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