京都府内の石造物㉘:東向観音寺五輪塔(伝・伴氏の墓)
名称:東向観音寺五輪塔
伝承など:菅原道真生母・伴氏の墓
所在地:京都府京都市上京区 東向観音寺
菅原道真をまつった全国の天満宮の総本社とも言うべき北野天満宮の西隣にある東向観音寺は、天満宮の神宮寺であった寺院である。
その本尊の十一面観音像は、道真自作の仏像を太宰府から招来したものと伝承される。
境内には道真の生母・伴氏の墓と言う大型の五輪塔がある。
手前には柵があって近づいて見ることが出来ないため、はっきりとはわからないが一応完形で鎌倉時代中期から後期の作と思われ、京都市内の石造物の中でも比較的古いものである。
なお、伴氏の五輪塔の傍らには小型の五輪塔が三基並んでおり、こちらは金売り吉次兄弟の墓と伝承されている。