近畿地方の石造物㉝:当麻五輪塔(伝・当麻蹶速の墓)
名称:当麻五輪塔
伝承など:当麻蹶速の墓
所在地:奈良県葛城市当麻
近鉄南大阪線当麻駅から当麻寺方面にしばらく歩いた道沿いに、当麻蹶速の塚と称される大型の五輪塔がある。
一見して鎌倉時代後期の造立とわかる五輪塔で、二メートルを超える石塔であるため、非常に目を引く。
この五輪塔は、いつの頃からか当麻蹶速の墓と伝承されているが、おそらく後世生じたものであろう。
当麻蹶速は『日本書紀』に登場する怪力の持ち主で、相撲取りの元祖とされる人物であり、同じく強力で評判に勇士であった野見宿禰と対戦して敗れて死に、彼が領していた当麻は野見宿禰に与えられたと言う。
この当麻蹶速伝説に基づいて、五輪塔のすぐ近くには相撲の博物館である葛城市相撲館「けはや座」がある。
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