北関東の石造物㊴:東根宝塔(東根供養塔)
名称:東根宝塔
伝承など:佐伯伴行夫妻造立の父母供養塔
所在地:栃木県下野市東根
栃木の真岡市から下野市に入って間もなく、県道44号の旧道沿いに建つ宝塔は、「東根供養塔」と通称されている。
塔身の四方に刻まれた銘文は、現在でも肉眼で判読出来、北面の銘文には鎌倉時代初期の元久元年銘と、造立趣旨が刻まれている(三枚目)。
それによれば、この宝塔を造立したのは佐伯伴行とその夫人の藤原氏で、伴行の父母を供養する目的によるものであり、「東根供養塔」と言う通称はそれに由来する。