死ぬまでに大切な人へ窓をプレゼントしたい理由。
窓へのときめきを初めて自覚したのは、2014年11月2日。
わたしはイギリスに留学をしており、週末に訪れたOxfordの歴史ある建物を見たのがきっかけでした。
そこで、ある1室を案内していただきました。建物が使われていた昔、議会をする場所だったその部屋の椅子に座った時、窓から入る光があまりにも素敵だったのです。
↓思わず撮った写真
部屋の用途は、昔:議会をする場→→→現在:観光で紹介する場として変化していますが、ここに入る光は昔ときっと変わらないのだろうと思いました。
社会も変わり、価値観も変わり、世代が変わっても、ここに入る光だけは変わってないと気がついた時、窓に永遠性のようなものを感じたのです。
((もちろん、建物が取り壊されたり、光を隔てるものが新たに建築されれば、その永遠性はなくなりますが…))
当たり前のことですが、部屋って、窓がないと真っ暗なんです。
窓からの光のおかげで、部屋は明るくなれるんです。
…ロマンチックだと思いませんか?笑
わたしは、今の主人と出会うまで本当に落ち込むことが多い人でした。1人で不安に駆られて、泣くことだってありました。人としてこれからも生き続ける自信がないとさえ感じたこともあります。
でも、今の主人に出会って、笑う時間が圧倒的に増えたのです。明るい時間が増えたのです。自分のことを好きだと思える時間も増えたのです。
主人は出会った時からたくさんの愛情をくれました。わたしがどんなに頑張ってもきっと恩返し?し終わることはきっと無理だと思っています。
わたしがいつか死んで、直接的に主人に声をかけられなくなってしまったとき、わたしの代わりに主人の側にいてくれるものを何かあげたいと思って。
その時に、「わたしの代わりに主人のそばに居てくれる窓」をあげようと思ったのです。
わたしが死んでしまって、環境も変わり、暮らしが変わってしまうかもしれないけれど、その窓から入るずっと変わらない光をプレゼントしたいと思ったのです。
『窓辺で過ごす主人を想像しながら、自分がデザインした窓を主人にプレゼントする。』
これがわたしが死ぬまでにやり遂げたい夢の一つです。