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ゴッタン (箱三味線) の勘所はどこ? フレットは存在するの? どこ押さえればいいの?

はじめに

こんにちは。
「ゴッタンで挫折する人をなくす!」をモットーに初学者向けの情報発信をしている 夕茶 (@Seki_Cha) と申します。

ゴッタンはフレットレス楽器。
ギター、ベースを使ってた人からすれば、どこ押さえたらよいか最初に困惑しませんでしたか? 私も最初はそこで弾くのを躊躇ってた節ございます。

今回はそんなフレットレス楽器でどこを押さえたら良いか? についての記事です。
それでは、始めていきましょう!

左手でどこを押さえるのかは決まっているのか?

弦楽器で音の高さを変える仕組みは、左手で糸を押さえる事で、振動する糸の長さが変わり音の高さが変わります。
左手で 0.01mm でも位置を細かく移動していけば、音の高さは無限大に表現出来ます。

とはいえ、音楽において、そんな無限大だと楽譜にも、共通言語にも出来ないので、決まった音数の中で表現を行います。
それがお馴染みの ドレミファソラシド です (厳密には、それぞれの音程には幅があり、高いド・低いドも存在します。説明をわかりやすくするため簡略化した説明にしています)

フレットレス楽器において、ドレミファソラシド を鳴らすために、どこを押さえたら良いかの場所は定まっており、これを 勘所 (かんどころ) と言います。

今回の記事では、自身の持たれているゴッタンで勘所はどこなのか? を見つけるための記事です。

勘所とは?

ギターやベースのフレットと類似のものです。
左手でどこを押さえたら良いかを数字で表したものです。
勘所は 1, 2, 3, #, 4, 5, 6… と番号がつけられます。左から右に向かって、1, 2, 3 と割り当てられます。

勘所の見つけ方

早速、勘所を見つけて印をつけてみましょう!
印は譜尺シールというアイテムが存在しますので、そちらをご利用ください。
(譜尺シールがいくつか種類あるので、お好きなものをお選びください)

今回は調弦を ADA にしてやっていきます。
調弦の方法については、過去記事をご参照ください。

必要なアイテム

次に、音程を判断するためのものを用意してください。

  • ピアノ

  • チューナー

  • 音叉

などですね。調弦をする時に使ってるもので OK です。

勘所は数字が 1, 2, 3… と増えていく毎に、半音ずつ上がっていきます。
ピアノでいえば、A の次は A# → B → C → C# といった具合ですね。

それでは、一番上の低い糸を使って勘所を探していきましょう!

勘所を探して印をつけていく

まずは開放弦から。
これは調弦済みなので、開放弦で弾いた音が A になってれば OK です。
ここが基準の音になるので、必ず開放弦の A がズレてない事を確認してから行ってください。

次は勘所の 1。
A の次なので A# ですね。
左手で押さえる位置を左端から、少しずつ右へ移動していき、A# が鳴る場所を探します。A# が鳴れば、その場所に譜尺シールの ① を貼り付けてください。

左から右へ、順番に勘所を設定していく

次は勘所の 2。
A# の次なので、B ですね。先程と同様の手順で音を探してください。

次は勘所の 3。
B の次は C です。

このような流れでどんどん音を探して、勘所を設定していきます。

勘所の注意点

以下、勘所見つけていく最中の注意点です。

  • 勘所の間隔は均等じゃない

  • 左手の押さえ方を統一する

  • 3 の次は 4 じゃなくて #

  • 9 の次は 10 じゃなくて ♭

  • 13 の次は 14 じゃなくて 1#

左手で押さえる力や向きが違ってしまうと、勘所の場所も変わってきます。
勘所を探す時は、同じ押さえ方で最後まで行ってください。

勘所が全て数字じゃなくて、#, ♭ が混ざってるのなぜかは…文献して見つからず。むしろ、これはむしろ私も教えて欲しいです;

楽器の長さ (素材も?) で勘所の距離感も変わってくるので、しっかり音を鳴らして譜尺シールを貼るようにしてください。

音を出して確認

全ての譜尺シールを貼り終えたら、順番に音を鳴らしてみましょう。
3の糸も同じ A から始まる調弦なので、順番に弾いて確認してみてください。
2の糸は D からなので、D → D# → E → F → F#… と確認がとれれば OK です!

余談

以下、個人的な意見です。
ゴッタンに限らず、音楽をやっていれば 音があっているか? 判断する耳を鍛えるのが必要です。

ギターやベースはフレットがあって、どこ押さえるかわかるようになっていますがチューニングがズレていたら、正しい場所を押さえていても間違った音が出ます。
耳を鍛えていないと、音がズレてる事に気付かずに演奏をし続けてしまいます。

ゴッタン然り、三味線などのフレットレス楽器では、自身で音を常に意識しながら演奏をしていくので、耳が鍛えられる良い機会です。

なので、最初のうちは譜尺シールがあっても良いですが、最終的には本来の姿。何も印がない状態で演奏した方がいいなと思ってます。
最初は苦労すると思いますが、ゴッタンに限らず色んな場面で活きる力なので、ぜひ!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
勘所という用語は、三味線にも存在し同等の意味です。
そのため、三味線向けにより詳しく解説されてる記事もございます。

だったら、自分が記事作成する必要性ない…と思っていたんですが、ゴッタン + 勘所で検索される人もいらっしゃると思い、入り口の記事として作成してみました。
少しでも参考になれば幸いです。

ネットでゴッタンに関する情報が少ないので、つまずいて辞めてしまう人をなくしていきたいです。不明点や疑問点ございましたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

また、コミュニケーションをとれる場所を X (旧 Twitter) で作成しました。よろしければ、ご参加ください。
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それでは、素敵なゴッタンライフを。

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