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多様性社会におけるおいしいお米とおいしいハンバーグについて

◆挽肉と米 渋谷店



#挽肉と米
#ハンバーグ

https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13257261/dtlmenu/

「挽肉と米」というお店をご存知でしょうか。
ハンバーグとごはんのお店ということで、
静岡で有名な「さわやか」と同じ感じなのかな~と思っておりました。
(さわやかも去年行きました。あとhungry tigerも行きました。おいしかった。)
が、それらを上回る、感動をした経験をしたため、文書をまとめるに至ったというわけです。

●食事までの流れ
8時ころまでにお店に行くと、ある程度行列ができており、
30分並んだ行列の先でおいしいハンバーグ店特有の整理券を受け取ります。
この時に、「13時30分からになります」と時間を指定されるため、
その時間に再度お店に行き、整理券を渡すと中で入れます。
整理券システムの良さは、食事中に店内が混雑しないので、
快適に食事が出来るのはメリットだなあと思いました。

●頼んだもの
挽肉と米 1500円

●感想
おいしくご飯を食べること。
おいしくハンバーグを食べること。
そして、さらに自分がおいしいハンバーグとごはんの食べ方に気づけること。

これを教えてくれるのは「挽肉と米」だったのです。

抽象的な話で訳もわからないとは思いますので
より具体的な食レポをば・・・。

お店のシステムから説明いたしますと、
頼んだ「挽肉と米」には、ハンバーグが3個とお米がついてきます。

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店内の内装を見てもらえばわかる通り、
ハンバーグは目の前で焼かれており、1個食べ終わると新しいハンバーグが目の前にやってきます。
つまり、常に目の前に来るのは常に焼き立てのハンバーグ・・・。

現代社会の生活では常に最新の情報を取得せねばならず、
また受け取り手の能力も常に試されておりますが、
とうとうハンバーグにもその時代がやってきました。
繰り返し出される焼き立てのハンバーグをどれだけおいしく食べられるか我々は試されるのです。

しかもこのお店、
ごはんがおかわり自由であり、また多数の薬味もまたおかわり自由となっております。

・・・そうです。
普段からインターネット・新聞・書籍と多くのメディアの内容を通して、数多の情報を咀嚼して自分の中に落とし込むように
塩・コショウ・青唐塩レモン・大蒜ふりかけと、多くの薬味(11種+生卵)を通して、おいしくハンバーグを咀嚼してお腹の中に落とし込まなければならないのです!!

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こうなってしまっては、もうただのハンバーグの食事では済まされません。
ハンバーグの新人研修です。
周りを見渡すと、指導教員(店員)がサポートしてはくれるようなのですが、
右も左もわからに自分には、如何ともしがたい緊張感がありました。

さて、食事に戻ります。
ハンバーグの種類は、いわゆる有名ハンバーグ店に見られる「げんこつ」タイプに見た目は似ておりますが、
より柔く、よりジューシーといった印象です。
「私は牛肉のハンバーグとしてより強いうま味、より強い力をもたねばならぬ」というげんこつハンバーグに対し、
「私は牛肉のハンバーグでありますが、より一層あなたとおいしいハンバーグになれるよう、尽力致します」という
柔らかさと、懐の広さを持っています。

そうです。現代社会における多様性の尊重と協調が、とうとうハンバーグ界にまで下りてきていることが示されたのです。
これはもう、ハンバーグ界のSDGs(17の目標と169のターゲット)といっても過言ではありません。
ハンバーグだけがおいしければ良い時代が終わりつつあるのです。
ハンバーグもまたお米や薬味と協力し、おいしくあろうとする姿勢が求められているのです。
そしてハンバーグはそれに応えようと、下味と肉のうまみと柔らかさを残し、
そして手を取り合う姿勢を併せ持っているのです。

箸で分けるとホロリとほどけ、つややかな断面が見えたと思った頃にはハンバーグは口に運ばれており、
肉汁と肉のうまみと、そして優しい下味から奏でられる重厚なうま味は
これだけで、世界の課題を解決する一助になってしまうのではないかと誤解してしまうほどでした。
これまであまりハンバーグを意識して食べたことがなかった自分ですが、
しっかりやられてしまいました。すごい。すごいぞハンバーグ…。

しかし、私は、常々疑問に思っていることがあります。
それは「多様性」という言葉。
すべての事象を、ただただ「多様性」の一言で片づけるのは、
多様性ではなく、思考停止にすぎないのではないでしょうか。
多様性の本質には自信の持つ土台の上で、思考を巡らせ答えを出し切るところに
その真価があるのではないでしょうか。
そして、ハンバーグに対してそうした土台を持っていない自分が
「多様性は素晴らしいぞハンバーグ君!」と手放しで褒めてよいのでしょうか?

一口目のハンバーグに舌鼓を打ったものの、
自身が持っている多様性に対して希望と懐疑の狭間で揺れているところに、
ごはんが運ばれてきました。

そして、店員が一言私に耳打ちしたのです。

店員さん「今日のご飯は山形県産の『雪若丸』になっております」
ぼく  「えー!雪若丸なんですか!?めっちゃ好きなんですよ!!!
     やったー!」

【雪若丸をご存じない方向けのCM】
https://www.youtube.com/watch?v=tsZKJjYzYaY


私は基本的に白米が好きです。
中でも雪若丸はおいしい。大学の後輩の実家から送られてきた米の次においしいと思っています。

(追記:どうやら日によってお米の種類が違うみたいです。まだまだ通わなければ…)


そのため、先ほどのハンバーグの新人研修そっちのけでテンションが上がってしまったわけでして。

私は、毎食2合食べるくらいにはお米を愛しております。
(今でこそダイエットに向けて、頑張って減らしているが)

その愛が故に多くの大盛りで有名なお店に食事に行ってきた自負があります。
しかし、ここで一つ愚痴をこぼさせてください。
そうしたお店の多くは、ごはんの炊き方が甘いのです。
「国産のお米」を謳っているお店は数おおくあるが、朝に米を炊き、炊きっぱなしなのです。
そのため、お米は固すぎていたりムラがあるけれども、
それをおかずやタレやソースで打ち消して食べるのです。
ごはんお替り自由のお店にはそれが多くあるのです。

もちろん、お金がなく食費に月8万近くかかっていた学生・新人時代は
大変お世話になったためとても感謝しています。
それでもやはり白米をおいしく食べることには適していないと言わざるを得ないのです。

そしてまた、「挽肉と米」も「ごはんお替り自由」だったのです。
率直に申し上げますと、最初は一抹の不安が關にもありました。

しかし、このお店の名前は「挽肉と米」なのです。
出されたお茶碗にはお米が粒立ち、妖艶に輝くお米が盛られているではありませんか・・・!
嗚呼!この艶やかさをどのように、形容できよう!!!

そこで私は気づいたのです。
私を支えるその土台は「白米」であると。
先ほど知ったハンバーグの多様性に、もう怯える必要はないのです。
お米と一緒に食べておいしいハンバーグであればそれでよい…。

關は、固唾を飲んで(よだれをたらし)
ハンバーグと口に運び、そしてお米を口に運びました。

「ああ…うまぁい・・・・」

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しかも、手元にはたくさんの薬味と塩コショウ、
ご飯をおいしく食べるための卵かけご飯用の卵…。
食事に飽きてみたいけど全然お箸がとまんなーい!!

美味しいハンバーグを食べられればいい。
美味しいお米を食べられればいい。
味なんかいくらでも変えていい。
おいしく食べられればそれでいい。

例えば私の基盤がお米であり、
ゲストのハンバーグを迎え入れる状況を例えるのであれば、
このハンバーグ新人研修で学ぶことは、
自分が入った会社(お店)は
給与の高い上に(美味しいお米)、
ホワイトである(美味しいハンバーグ)ことに気づき
さらに、
海外勤務(大蒜ふりかけ)、留学制度(青唐辛子のオイル付け)、
勤務制度選択の自由(あらびき塩コショウ)などなど・・・、
一生働いていく中で、自分で働く目的を持つための選択肢が
数多く整っているのです。

「これからも頑張っていこう」と思える契機を与えてくれる、
そういった良さ×良さの出会いだと実感するでしょう。

美味しいご飯には、
明日も頑張ろう、そう思わせてくれることが必要なのです。
それを教えてくれたのは「挽肉と米」でした。

研修料金1500円
時間は1時間ほど。

非常に効果的な、自己啓発だと思います。

皆様も、おいしい新人研修を受けてみませんか。


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