バレンタインデーに秩父でぼっち旅行をした話 ③(終)あの日入った温泉の名前を僕はもう知っている。
西武秩父駅に戻った私は、いっぱい歩いた後なので小腹が空いていた。というわけで、秩父名物・みそポテトをいただいた。
【食べ歩きにもってこいのサイズ。】
ご覧のように、揚げたジャガイモに味噌ダレをかけた、B級グルメである。秩父では定番のおやつとして親しまれている。ホクホクのジャガイモに甘辛い味噌ダレがよく絡んで、美味しかった。
みそポテトを頬張りながら、秩父の街中を歩いた。山道で心細い思いをした直後なので、車や道路や建物があるだけで絶大な安心感を覚える。
文明社会に感謝を抱きながら、次の目的地である秩父神社に到着した。本殿に施された美しい彫刻が見どころである...が、残念ながら改修工事中のため、彫刻はほとんど見ることができなかった。唯一、キジの彫刻だけは見ることができた。
【ポケモンのフリーザーみたい。】
七色に輝く翼に心惹かれる。この他には、龍、猿、虎などの彫刻があるそうだ。改修工事は結構大掛かりで、あと2年ほどはかかるらしい。工事が終わった暁には、彫刻の全貌をこの目で見たい。
秩父神社についてはこちら
秩父神社からの帰り道で、こんな物を発見した。
そう、ここ秩父は、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の舞台になった場所である。市内の至る所にパネルやモニュメントが設置されていた。また、先ほど訪れた秩父神社では、絵馬にキャラクターのイラストが描かれている。このように、『あの花』が町おこしにフル活用されている。ファンならば一度は訪れるべき場所である...と偉そうにに言っておきながら、私は『あの花』を一度も観たことがありません。ごめんなさい。これを機に視聴して、聖地巡礼のためにもう一度訪れたいと思います。
...なんか帰る前に一風呂浴びたいなぁ(唐突)。
そう思った私は、お昼ご飯を食べた祭の湯を再び訪れた。ここで、①で紹介した「秩父市応援 秩父漫遊きっぷ」の出番である。なんと、この秩父漫遊きっぷをそのまま入館チケットとして使うことができる。①でも述べた通り、切符の値段は普通の運賃とほぼ変わらないので、実質タダで温泉を利用できる。お得だ。お得すぎる。こんなことをして採算が取れるのか不安になるぐらいお得である。これを使わない手は無い。皆さんも秩父を訪れる際には、秩父漫遊きっぷを購入しましょう。
「秩父市応援 秩父漫遊きっぷ」についてはこちら
温泉の利用者は観光客ばかりかと思いきや、地元の小中学生と思われる子供たちで賑わっていた。観光施設というよりも、地元の銭湯のような、どこか懐かしい雰囲気が漂っていた。私の地元には銭湯無いからよく分からないけど(適当)。露天風呂もあり、肌寒い夕暮れの中でお湯につかると、身体が芯から温められ、山道で歩き回った疲れが癒される。旅の締めに相応しい時間を過ごすことができた。
最後に、物販エリアでお土産を買った。チョコを貰えないなら、自らの力で調達するまで。今回のお土産は、ちちぶ餅という、柔らかい生地の中にあんこが入った、大福のようなお菓子である。あまりにも柔らかいので、カバンに入れてたらペシャンコになったのは内緒のお話(ペシャンコでも美味しかったです)。
こうして、私は秩父駅を後にした。結局ぼっちでバレンタインを過ごしたわけだが、これは果たして虚しい結果と言えるのだろうか。ご当地グルメを堪能して、温泉を楽しんで、そして何より、「山へ行く」という最大の目的を達成できた。私は私のなりのバレンタインを過ごすことができたのではないだろうか。一切の後悔が無い、清々しい気持ちであった。でめたしでめたし!
...来年はこうはいかないからな(豹変)。
最後に、この旅のベストショットをお見せしたいと思います。
【武甲山。秩父の人々を優しく見守っている。】
おしまい。
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