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東野幸治、『行列のできる相談所』の単発ゲストだったはずがレギュラーになって23年後に番組を看取るまで

日本テレビ系の番組『行列のできる相談所』が、2025年5月30日に終了すると報じられた。2000年12月から2回のパイロット番組が放送され、2002年4月7日からレギュラー放送されるに至った。

当初は番組名も『行列のできる法律相談所』であり、島田紳助がMCとして出演しており、日常のトラブルを法律的な見地から弁護士が意見を述べるという内容であったが、そこから紳助が降板し、さらには番組内容もトーク主体で法律要素がなくなる、レギュラー陣も入れ替えになるなどといった改変が行われていった。

そんな中、東野は番組のレギュラー開始当初から出演しており、レギュラーのまま最終回を迎える予定となっている。

『行列』との出会い

なぜ東野は『行列のできる法律相談所』に出演するようになったか。その経緯について、東野は2024年11月9日放送のABCラジオの番組『東野幸治のホンモノラジオ』の中で、次のように語っている(*1)。

「『行列』でね、言うたら23年ほど前から始まって、これ別にたまたま『行列』ゲスト行って。それまでそのマネージャーに紳助さんの番組…紳助さんの漫談おもろいじゃないですか」

「その漫談ね、『バラ珍』とかあったじゃないですか。『一生懸命探しました。今日来てくれてます』みたいなのあったじゃないですか。で、あの番組もカットされてるけど、オープニングとか出川から聞いてんけど、めちゃめちゃオモロイと」

「使われへんけどめちゃめちゃオモロイとか。あと大阪の番組でも使われへんけど、めちゃめちゃオモロイっていうの、もちろん知ってるし聞いてるから。久しぶりにちょっとゲスト行って、紳助さんの話、ちょっと聞きに行きたいなと思って、マネージャーに言ったら『あ、分かりました』って、それで行ったのが『行列』やった

「始まってから3回目、俺、8回目ぐらいかな思ったら3回目の行列やったんすよ。で、それ行列行って。面白くて、もちろん当たり前におもろいし。で、ゲラゲラ笑いながら、なんかツッコんだりしながら。言ったらなんかこう『また、ちょいちょい来てくれませんか?』ぐらいが始まりなんですよ」

「で、それでなんかもう気づいたら23年やってるんですよ」

島田紳助降板のピンチ

だが、当初は東野も毎週レギュラー出演するつもりはなく、「隔週で」とスタッフ側に意向を伝えていたという。その事情が変わるのが、島田紳助の『行列のできる法律相談所』降板である。

紳助さんが謹慎の時とかピンチの時に、急にスタッフがやってきて。もう『今回だけ、ちょっとMCお願いします』って言って。『いや、全然いいですよ』『ありがとうございます』って。後に聞くけど、色んな人に断られ(笑)」

「『無理です』とか。『紳助さんの代わり、無理です』って時に、『東野さんに助けられました』『いやいや、いいですよ』みたいな。『今思えば、あの時の記憶ないんですねぇ』って言ってたわけですよ、総合演出

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