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東南アジア一人旅#3 (3日目、🇻🇳狂犬ワクチンを打つ、戦争博物館、ドミの人と交流)

続編です。前回まではこちら↓

ホーチミンってどんなところ?

ホーチミン(旧サイゴン)はベトナム南部にあるベトナム最大の都市で、南部の経済、文化、歴史の中心地です。特徴として、フランス植民地時代の影響を受けた建築物が多く残っていて、大聖堂や中央郵便局などが有名です。また、バイクが非常に多く、活気ある街並みや露店、市場などが広がり、ベトナムの現代と伝統が入り混じった雰囲気が特徴的です。

2024/07/25

10時半起床。東南アジアの最初の都市にホーチミンを選んだ理由は、狂犬病のワクチンを打ちたかったのと、航空券が安かったからです。去年来たばっかりなのであんまり観光する予定はありません。

ドミトリーの部屋はこんな感じでした。ベッドが空いていたのに、何故か床に置かれたマットの上で寝ている人がいました。

今日はワクチンを打つのと、明日の🇰🇭プノンペン行きのバスを予約します。

またファミマに来ました。カタカナもどきみたいな謎の言葉が書いてあるお菓子が売ってました。

ホットメニュー。ソーセージが60円くらいだったので食べました。まあ予想通りの味。

またホーチミンからもポストカードを送るために、バイタクで郵便局に向かいます。タイのGrabのバイタクはノーヘルでしたが、ベトナムではヘルメットが渡されました。

バイタクは渋滞関係なく進めるし風が気持ちいいです。好きな乗り物。5人家族で1台のバイクに乗っている人たちがいました。さすがベトナム、カオス。

サイゴン大教会はまだ工事してました。早く工事が終わった状態で見てみたい。

郵便局に到着。ホーチミンの中央郵便局は郵便局の建物とは思えないほど巨大で豪華。フランス領事下で建てられたので、ヨーロッパ風な外観をしています。

パリのオルセー美術館をモデルに建てられたコロニアル建築の郵便局で、フランス人建築家ヴィルデューが手がけ、鉄骨部分の設計はエッフェル塔で名高いギュスターヴ・エッフェルによるものだそうです。

採光を考慮して作られたガラス張りの天井が素敵でした。ホーチミン氏の肖像画を飾られていました。

郵便局の内部

また自宅宛にポストカードを送りました。3種類の切手が渡されました。送料は3万ドン。赤い切手に書かれている人物はディン・ティエン皇帝という人物で、この切手は皇帝の生誕1100年を記念して発行されたものだそうです。

ここで雨が降ってきて移動するのがだるくなったので、ワクチンを打つためにクリニックに予約の電話をしてみました。今回はホーチミンにある日本人向けのクリニック、ロータスクリニックに行きます。電話してみると、日本人が日本語で出ました。駐在の人にはありがたい場所だと思います。

予約した時間までまだ結構時間があるので、街を散歩してみることにしました。雨も止みました。

業スーがありました。日本のスーパーで売っているような商品がそのまま置いてありましたが、価格は日本より高かったです。入口が濡れてて滑って転びそうになりました。

すき家がありました。ちょうど腹が減っていたので入ります。せかさるは飯にこだわりがないタイプなので、旅行中も現地のものは一回体験すればあとは何でもいいみたいなスタイルでやっています。

値段は日本とあまり変わらなかったです。すき家にラーメンがあるのには驚きました。日本にはないですよね?

チー牛を注文。値段は600円くらいで、日本でもこのくらいの価格だった気がする。チーズが日本のものとは少し違いましたが、これはこれで美味い。意外と現地の人も食べに来ていました。もちろん日本人もいました。

地図を見ると、近くにSaigon Japan Townという場所があったので行ってみました。

日本風の居酒屋が集まったみたいな場所でした。日本らしさを出そうと頑張っているのはわかりました。こういう場所を見つけると、外国でも日本が人気なのかと、日本人として嬉しい気持ちになります。ただ、この時間に来ても店が開いてなくて全く面白くなかったです。夜に来るべき場所でした。

あと少しだけ時間があったので、近くの本屋に行ってみました。

鬼滅のベトナム版

日本の漫画のベトナム語バージョンが売ってました。ベトナムでも日本の漫画は人気があるようです。フィギュアなどもたくさん売っていました。

価格は日本の相場より高いです。ベトナムの中でも富裕層、または観光客向けに売っているのだと思います。

そろそろクリニックに向かいます。またGrabでバイタクを呼びました。ホーチミンは呼んですぐに来るので助かります。

クリニックに入ると、そこは日本でした。スタッフも客も全員日本人。壁に貼ってある紙もほとんど日本語しかありませんでした。日本の病院と同じ要領で受付を済ませ、順番を待っていると割とすぐに呼ばれました。

医師ももちろん日本人。元々狂犬病の1回目を打つとは決めていたのですが、他にも打てるものがあれば打とうと思っていました。

相談して決めた結果、腸チフスは1回で済むのでそれも追加で打つことにしました。

日本語のワクチンカードが渡されました。狂犬病は全部で4回打つ必要があるのですが、いつ打てばいいかまで書いてくれました。ありがたい。

費用は思っていたよりかかりました。14,375円。日本で打つと狂犬病1回だけで15,000円はかかるので、少し安いですが、日本人向けのクリニックということもあってか、少し高めですね。2回目は次週、バンコクのスネークファームで打とうと思っています。

次は、明日のプノンペン行きのバスを予約しに行きます。Twitterでおすすめされていたバス会社、Kumho Samco Buslinesに行ってみました。

明日の午後1時半発のSleeper busを予約しました。初めての寝台バスです。価格は23USD+ビザ代(手数料込みで40ドル)でした。VNDでも支払い可能。e-visaを申請した人はコピーを持っていくか、スタッフにデータを送れば100円くらいで印刷してくれます。カード類は使えなく、現金のみでした。

次に来たのはベトナム戦争証跡博物館。ここも前回ベトナムに来た時は行かなかったので来てみました。ここはベトナム戦争とインドシナ戦争に関する写真や武器などが展示されています。

入ってすぐに戦車や戦闘機などが目に入りました。実際にベトナム戦争で使用されていたものだそうです。

建物の1階にあった大きな布。日本語だったのですぐに目につきました。

「ベトナムに平和を!市民連合」は、日本のベトナム戦争反戦及び反米団体だそうです。この運動に参加した団体や人々は、この布の下部に書いてあるように、「ベ平連」と呼ばれていました。

この団体は、ソ連崩壊後に公開された機密文書により、KGB(ソ連国家保安委員会)経由でソ連から資金・支援を受けて脱走兵支援事業を行っていたと判明しました。

上の階の展示室に、様々な種類の地雷がありました。左からクレイモア、対人地雷、対戦車地雷。

実際に使われていたライフル。

ロケットランチャーなども展示されていました。

ベトナム戦争を記録した日本人フォトジャーナリスト、石川文洋さんの本やカメラなどの装備が展示してありました。

彼は米軍の空爆に晒されていた北ベトナムも取材し、ベトナム戦争を南北双方から取材した世界で唯一のカメラマンだそうです。

彼が撮影した写真はこの博物館の3階に常設展示されています。ベトナム戦争の写真は、空爆や地雷の被害を受けた人々だけでなく、枯葉剤によって生まれた奇形児などの写真も多くあります。

あまりにも閲覧注意の画像が多かったので、写真は撮りませんでしたが、興味のある方は実際に足を運んでみることをおすすめします。

博物館を出て、歩いて統一会堂の前を通ると、大量の黒い服を着た人たちと交通整理の警察官がいました。何事かと思い、その辺にいた人に聞いてみると、ベトナムのお偉いさんが亡くなったのでそれの追悼行事だと言っていました。

調べてみると、19日にグエン・フー・チョン書記長という方の国葬が行われていたようです。クラクションも禁止していたそうです。

少し歩いて、ベンタインフードマーケットという場所に来ました。綺麗な屋台が集まっている場所という感じです。

あまり日本では見た事ない魚がいました。これは海の魚なのか?

甘いものを飲みたくなったのでココアを注文。キンキンに冷えてて量も多くて安かったです。素晴らしい。

そのまま歩き続けてベンタイン市場に着きました。騒がしい場所ですが、暇つぶしにはちょうどいい。

パチモンのブランド品などが沢山見れて面白い場所です。バンコクのMBKセンターのローカルバージョンといった感じです。

怪しい日本語で話しかけてくる人もいます。ここで土産を買おうと思っている人は交渉を頑張ってみてください。頑張り次第では結構安くなります。というか、大抵の場合、最初の言い値が高すぎるだけですが。

大通りの反対側に渡りました。この場所は、初めてベトナムに来た時にタクシーで7000円奪われたという、嫌な思い出のある場所です。

あの時は全く慣れていなかったので、言われるがままに金をむしり取られてしまいました。今でも思い出すと腹が立ちます。

ブイビエン通りにいる流しのタクシーには気をつけてください。Grabと同じ値段で乗せるよ!と言われ、ついて行くと金を奪われます。

その時は、私と友人の2人だったのですが、まず私が助手席に載せられ、友人は後部座席に座らされました。そして先に金を払おうとすると、「大きい紙幣を両替するよ!」と車の外にいた男に言われ、お札を奪われ、返された時には高額な紙幣を全て抜かれていました。

それと同時に車が発進されてしまい、太刀打ち出来ませんでした。この時の行動の全てが最悪の選択で、気をつけていれば避けられる事故だったのが余計腹立ちます。

そいつに文句を言っても英語が通じないふりをされ、話になりませんでした。

今ではありえないですが、あの時は、慣れてきたから流しのタクシーにでも乗ってみるかという油断が原因で、あの事故が起きました。Grabしか乗らなければこの事故は起きません。これを読んでいる方もキモイ詐欺師にはお気をつけください。

次の目的地は、ベトナム名物のエッグコーヒーが飲めるカフェ、リトルハノイです。

エッグコーヒーは、コーヒーに卵黄、砂糖、加糖練乳を混ぜた飲み物です。カップの半分ほどのコーヒーを注いだあと、卵黄を温めて溶いたエッグクリームを注いで作られています。めちゃくちゃクリーミーです。美味しい。

ベトナムはコーヒーが有名ですが、どの店でも砂糖が入ったコーヒーが多いです。Blackと書かれたコーヒーを頼んで甘いコーヒーが出てきた時には驚きました。

この店はサービスがめちゃくちゃ良かったです。クッキー無料、ボトルに飲料水を汲むのも無料、雨が降ったらレインコートも貰えるし、ポストカードやハンドメイドの財布も欲しかったら持って帰っていいそうです。もちろんWiFiもあります。

その後もやることが無かったのでしばらく散歩し、腹が減ったので、さっきのフードマーケットに戻ってバインミーを食うことにしました。

少し雨が降っていたので雨宿りしてからGrabで移動しました。

適当に注文したバインミー。野菜がほとんど入っていませんでしたが、美味かったです。腹減りボーナスは偉大です。なんでも美味く思えます。

まだ行ったことが無かったので、川沿いまで散歩してみました。

めっちゃ綺麗。

まだ夜の8時くらいですが、もうやることも無いので宿に戻って休むことにしました。

部屋に戻ると、日本人が2人いて話しかけてきました。1人は20代の同い年くらいの若い男👨で、もう1人は50歳くらいのおじさん🧔‍♂️でした。もう1人中国人もいました。

話を聞くと、彼らは数ヶ月ホーチミンに滞在しているそうです。

👨「せっかくなんでご飯食べに行きます?ついでにベトナムの女の子ナンパしましょう」

と言われました。めちゃくちゃ面白い人に出会ったかもしれない、と思いついて行くことに。

🐵「お二人は仕事で来てるんですか?」

🧔‍♂️「そんなわけないw 仕事であんな宿に泊まるわけないでしょうが」

たしかに。その通りすぎます。

話を聞くと、👨は金を貯めてオーストラリアに留学する予定だったが、断念してベトナムに来て遊んで暮らしているそうで、🧔‍♂️は生活費を安く済ませるためにベトナムで暮らしているそうです。しかもノービザで。

ノービザの滞在制限の日数が近づいたら、マレーシアに出国しそのまま戻ってきてリセットするビザランをやっている、と言っていました。面白い人です。

適当に喋りながら歩き続けていましたが、なかなか食べたいと思える店を見つけられませんでした。すると、👨が、その辺にいた女の子2人組に話しかけておすすめの店がないか聞いていました。

彼は英語と中国語が喋れるようです。ついでにナンパしてインスタまで交換していました。ものすごいコミュ力です。しかし、肝心の飯屋の情報は得られなかったようです。

その後も歩き続けて、結局目に入ったローカルな飯屋に入りました。

👨とせかさるは、謎の肉を注文することにしました。🧔‍♂️は玉子付きでちょっと豪華バージョンを注文。

👨「この肉に米は付いてる?」

👵(店員のおばさん)「うん」

ここで明らかに「うん」と言っていたのに、出てきたものには米がついていませんでした。

👨「米あるって言ったやん、米持ってきて」

👵「米がついてるのはこっちのメニューだから追加で金払え」

👨「最初米あるって言ってただろうが」

戦いが始まりました。せかさる的にはめんどいし米代も安いんでさっさと払って終わらせても良かったのですが、彼は戦い続けました。

しかし、追加の金を払わないと米が出てくることはありませんでした。彼も折れて支払うことになりました。

最初、茶碗に米を入れて渡してきましたが、すぐに取り上げられてゴミ箱にひっくり返されました。突然の👵の謎行動に呆然としていると、

👵「古い米だったから新しいのに変えるわ」

と言われました。それならいいのですが、ひっくり返した時の米がまだ茶碗に少し残ったまま新しい米をよそっています。あんまり意味が無いです。

まあ、東南アジアではそんなことを気にしていてはやっていけなそうなので、気にせず食うことにしました。

観光客向けでなく、ローカルな食堂なだけあって値段はバカ安かったです。400円くらいだった気がします。

食い終わってまた散歩。さっき行った川沿いにまた行くことになりました。👨の中国人の友達がいるそうです。

バイクまみれの大通りを横断します。最初はかなりビビっていましたが、慣れてきました。コツはできるだけ止まらないことです。止まると、場合によっては死にます。

もうひとつ注意するポイントは、一方通行の道路であっても反対側を見ることです。日本とは常識が違うので、急に逆走してくるバイクなどが現れることがあります。

👨の中国人の友達に会いました。彼は留学でベトナムに来ているそうです。めちゃくちゃ良い奴そうな顔をしています。インスタを交換しました。彼は、全部のストーリーにいいねしてくるタイプです。

ウォーターバス乗り場に来ました。乗るか?みたいなノリに一瞬なりましたが、値段を見た瞬間に全員背を向けました。金銭感覚が近い人とは一緒に過ごしやすいです。

人民委員会庁舎の前の通りを歩いていると、彼がまたナンパを始めました。しかし、今回は反応が悪いようです。甘い飲み物が飲みたくてオススメの店を聞くという話題からナンパを繰り広げていました。参考になります。

またふらふらしていると、スコールが降ってきて、近くにいた人がみんなサークルKに集まって雨宿りしていました。

👨はコンビニで買える飲み物について店員に質問攻めしていました。どんな話題でも話すのが好きなようです。

雨宿りしていると、入口にめっちゃ可愛い女の子が座ってたので話しかけてみました。せかさるは普段はこんな状況で知らない人に話しかけたりしませんが、👨の自由さを見て試してみたくなったのです。

🐵「Hi, どこから来たの?」

👩🏻「私はベトナム人だよ、ダラットから遊びに来た。あなたは?」

🐵「ダラット!いい場所だね、自分は日本人だよ」

👩🏻「マジで?私日本大好き!」

日本好きの女の子でした。激アツです。

👩🏻「でも そーんなんじゃだーめ もう そーんなんじゃほーら こころーは しんかーするよ もっともっと」

日本の歌をカタコトで歌ってくれました。私はこの曲をTikTokでしか聞いた事がありませんでしたが、嬉しかったです。あまりにも可愛すぎて、思わず

🐵「めっちゃかわいいやん」

と日本語で言うと、可愛いという言葉の意味を知っていたらしく、恥ずかしそうにしていました。意味がバレたのでこっちも少し恥ずかしかったですが、可愛すぎてどうでもよくなりました。🧔‍♂️も彼女の可愛さにニヤニヤしていました。

彼女も同い年の21歳でした。18くらいに見えたのでまさか同い年だとは思いませんでした。

日本の漫画やアニメが好きだそうです。特にワンピースが好きらしく、せかさるは今までワンピースを見たことがありませんでしたが、見とけばよかったと初めて思いました。

雨も止んだので、インスタを交換し、いつかダラット行くわ!と伝え別れました。この時写真を撮らなかったことを後悔しています。

土砂降りが降ったあとだったので、水浸しになっている場所が結構ありました。水はけが悪い場所がちょくちょくあります。

地面が濡れているので、人民委員会庁舎が反射して綺麗です。

散歩が楽しすぎて、気づいたら夜中の12時を過ぎていました。明日のバスは午後1時半なので寝るのが遅くなる分には問題ありませんが、そろそろ眠くなってきました。

少しづつ宿に向かって歩いて帰ることになりました。散歩で歩きすぎて宿まで結構な距離があります。

途中に地下鉄の入口がありましたが、封鎖されていました。🧔‍♂️に聞いてみると、ホーチミンメトロの駅は5、6年前からあるが、いつになっても営業開始されないそうです。完成したら便利になりそうなのに、もったいないですね。

歩いていると、👨が誰かに話しかけます。知り合いがいたようです。フィリピン人?の女の子でした。適当に歩いてるだけで知り合いに会うのはすごいです。毎日のナンパ祭りの賜物ですね。

👨も🧔‍♂️もゴミやタバコを平気でポイ捨てします。もともとゴミが沢山落ちているので別に注意したりはしませんが、これが郷に入れば郷に従えということなのでしょうか?

宿に戻り、その2人と宿のスタッフの中国人とみんなで喋りました。そのスタッフはバイクオタクで、いかついバイクを愛でていました。床を走ってたゴキブリをキックしてました。強い。

部屋に戻りました。深夜1時過ぎですが、チェックインしてきた人がいました。話しかけてきました。彼はバングラデシュから来たそうです。日本とバングラデシュは国旗が似てるよなと言う話題で盛り上がりました。

そんな感じで3日目は終わりです。余計なことばっかり書いてクソ長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。次回は、「東南アジア一人旅#4 (4日目、🇻🇳→🇰🇭プノンペン、初の陸路国境越え)」です。よろしくお願いします。

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