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Shadowverse ES地方大会 2023 Spring 東京大会レポート

3月18日(土)、note placeにてShadowverse ES地方大会 2023 Spring 東京大会が開催されました。
この記事では、会場風景と大会結果についてレポートします。

Shadowverse ES地方大会とは年に4回、各地域で開催されているShadowverseの公式オフライン大会です。
上位入賞すると『RAGE Shadowverse』予選大会へ招待される副賞もあり、非常にハイレベルな戦いが繰り広げられます。
今大会の3月18日(土)の東京大会は、株式会社Sekappyの主催で行なわれました。

前回に引き続き会場としてお借りしたのは、外苑前にあるnote place
さまざまなイベントに使われるレンタル制のイベントスペースです。

おしゃれな雰囲気の、note place入り口
大会が行なわれる、広くて明るいメインホール
壁の本棚を見ていくと、過去にnote placeで行なわれたいろいろなイベントの名残が見つかります


note placeは、誰でも気軽にブログ記事を書いたり読んだりできることでおなじみのサービス「note」が運営するイベントスペースです。
今回のようなカードゲームの大会だけでなく、トークイベントやワークショップなど、さまざまな形態で利用されています。
また今回は使用していませんが、フロアにはキッチンを備えたラウンジや設備が整った配信ブースなどもありますので、興味のある企業・団体の方はぜひWEBサイトをチェックしてみてください。


●イベント会場の風景

本日のフォーマットはBO3・ローテーションです。
スイスドロー・ダブルエリミネーションによる予選7回戦ののち、シングルエリミネーションのプレーオフトーナメント(計3回戦)を行ない、優勝者を決定します。

朝の受付の様子
天気はあいにく冷たい雨でしたが、そんな中でも大勢のプレイヤーが集まりました
開会式で、大会ルールを説明しているところ
リザーバーの方にも全員ご参加いただくことができ、参加者122名で第1回戦がスタート
対戦の合間は談笑していても、試合中はしんと静まり返った特別な空気が流れます


●注目選手へのインタビュー

今大会に来場していた有名選手の一部に、簡単にインタビューをさせていただきました。

ブラックK|雨軍団選手

まずは、明日19日(日)のRAGE Shadowverse 2023 Spring GRAND FINALSにファイナリストとして出場するやたぴりか|雨軍団選手を輩出し、今勢いに乗っているチーム雨軍団から、ブラックK|雨軍団選手(@blaaackrinです。

――今日の会場になっているnote placeの感想を教えてください。

ブラックK「前回(Shadowverse ES地方大会 2022 Winter 東京大会)も参加させていただいたんですが、広くてきれいだし、試合する場所と待機場所が分かれているのはすごくいいですね」

――今日の意気込みをお願いします。

ブラックK「東京は強豪が多いので、ここで勝ち抜くことが自分の自信につながると思っています」

――今日の使用デッキは何ですか?

ブラックK「スペルウィッチと狂乱ヴァンパイアです。
チームのやたぴりかさんが明日のGRAND FINALSに出場するんですけど、一緒にデッキ調整する中で、使っていて面白いのがスペルウィッチだなと。どこまでリーダーの体力で受けて打点をため込み、どこで一気に相手を倒すかという、プレイングが楽しいので選びました。
狂乱ヴァンパイアのほうも、同じく相手との駆け引きが面白いのと、スキンが自分の好きなコラボタイトルのキャラクターなので……このキャラクターを勝たせたい、というのも1つの選択理由になっています」

――まだ2回戦が終わったばかりなのですが、今のところ調子はいかがですか。

ブラックK「今のところ運よく2回勝てていて、最速であと4回勝てばプレーオフなので、この勢いで勝って、明日のやたぴりかさんにつなげたいです!」


エアーマン選手

2人目は、配信者としても有名な強豪、エアーマン選手(@earman178においでいただきました。

――note placeの感想を教えてください。

エアーマン「以前、『Shadowverse EVOLVE』の大会で来たことがあるんですが、その時もきれいだなと思いました。ゲームの大会の会場っていうと、言い方は悪いですけど……あんまりきれいではないイメージがあるので(笑)。こんなところでゲームができて幸せだなと思います」

――今日の意気込みをお願いします。

エアーマン「RAGEのファイナリストになりたいので、それに向けてシード権が欲しいですね。目標は、もちろん優勝です」

――今日の使用デッキは何ですか?

エアーマン「スペルウィッチと八獄ネメシスです。この2つをずっと使ってきて、一番使い慣れているので」

――3回戦が終わったところですが、調子はいかがですか。

エアーマン「今3-0です。相手はみんな八獄ネメシスと狂乱ヴァンパイアで、やっぱり今の最大勢力という印象ですね。今日はヴァンパイアにけっこう勝てているので、デッキ選択的にもよかったのかなと」

――デッキ相性がいい、ということですか?

エアーマン「対戦相手と1つのデッキタイプがかぶっているBO3の場合、かぶっているデッキ……今回はネメシスに有利なデッキを持っているほうが有利になりますよね。スペルウィッチがネメシスに有利なので、相性よく戦えていることになります」


Spicies選手

3人目はSpicies選手(@Spicies_です。DetonatioN FocusMe所属プロでありつつ、先月Sekappyが主催した延べ参加者2万人規模の別タイトルのゲーム大会でみごと優勝。このとき、上位入賞者だけに配られたSekappy特製パーカーを着ていただいています。

――note placeの感想を教えてください。

Spicies「待ち時間に、大会用のスペースとは別の場所で集まって話したりできるのがいいですね。こういうオフラインの大会って、試合の合間に友達と話すのがだいご味だったりして、交流の場という面もあるので」

――今日の意気込みをお願いします。

Spicies「次回のRAGEがオフライン大会ということで、オンライン大会と比べるとシード権があることで体力温存などの面でさらに有利になれるので、シード権やByeを取りたいと思っています」

――今日の使用デッキは何ですか?

Spicies「八獄ネメシスと狂乱ヴァンパイアです。今もっとも使用者が多いデッキタイプ2つですね。今回は、それらを倒しに行くために線をずらす、というよりは王道のデッキを強く使うほうを選びました」

――4回戦が終わったところですが、調子はいかがですか。

Spicies「今3-1ですが、ロイヤルに2回当たったのと、1回ドラゴンがいました。ドラゴンは最近だと使用者が少ないので、驚いてる間に負けてしまって(笑)。残りもなんとか勝ちたいと思います」


●『Sekappy EVOLVE Challenge with ゆいっこ』

 会場ではサイドイベントとして、『Sekappy EVOLVE Challenge with ゆいっこ』が開催されました。こちらには、公式アンバサダーのゆいっこさん(@SVE_yuikko)が選手として参加しています。
 テーブルトップカードゲーム『Shadowverse EVOLVE』では、対戦時に会話のやりとりがあるので、ES地方大会側とは異なりにぎやかな雰囲気で進んでいました。

ゆいっこさんの「バトル、シャドウバース!」のかけ声でラウンドが開始します。

エルフデッキを使うゆいっこさん。運よくマッチングした方には、追加でPRパックがプレゼントされます。

優勝したスピネマンさん(右)には、賞品としてPRカード《黄金都市の姫・リテュエル》(進化前/進化後)や、「Shadowverse EVOLVE PRパックVol.4」1パックが贈られました。

イベント終了後に、ゆいっこさんのサイン会も実施されました。

●プレーオフ~決勝戦ダイジェスト

プレーオフに進出した8名はこちらの皆さんです。副賞としてレッドエーテルなどのほか、RAGE Shadowverse 2022 Summer 予選大会での不戦勝(数は順位により異なります)を獲得します。

プレーオフ進出者のプロフィールや使用デッキにつきましては、こちらのページをご覧ください。
なお、今会場限定のキャンペーンとして、noteでレポートを書いたプレーオフ進出者にはAmazonギフトカード3,000円分が贈られます。3月末までに順次アップされる予定ですので、そちらのレポート記事もぜひご覧ください。

決勝戦は、予選3位でプレーオフに進出した【世界】ゼルガネイア選手(左)と、5位で進出したSpicies選手(右)による対決となりました。試合の内容をダイジェストでご紹介します。

相手ターン中にポーズを取る【世界】ゼルガネイア選手

1試合目


Spicies『八獄ネメシス』VS 【世界】ゼルガネイア『八獄ネメシス』

『八獄ネメシス』デッキ解説:
《機鋒の咎人・カットスロート》の進化時能力によって、キーワード能力「エンハンス」を持つカードを連続でプレイできる、防御力の高いデッキです。

先攻4ターン目、Spicies選手が「MVPカード」として名前を挙げていた《奏絶の破壊・リーシェナ》で、《機鋒の咎人・カットスロート》をけん制しつつ、《万物の目撃者・ジュディス》のバリア効果に対しても有効な《新約・黒の章》を確保。
しかし【世界】ゼルガネイア選手の《不吉の人形師》《機鋒の咎人・カットスロート》2枚と《ゴブリンの奇襲》を絡めた攻撃により、《奏絶の破壊・リーシェナ》は突破されます。

そして【世界】ゼルガネイア選手は《万物の目撃者・ジュディス》を連打して守りを固めますが、Spicies選手は7ターン目、冷静に《ジェットパックガンナー》+《武装強化》+《新約・黒の章》+《メタトロン》を展開し、残り18点を一気に削り切りました。

Spicies 1-0【世界】ゼルガネイア

微動だにしないSpicies選手と、表情の変化や動作が大きい【世界】ゼルガネイア選手が対称的

2試合目


Spicies『狂乱ヴァンパイア』VS 【世界】ゼルガネイア『八獄ネメシス』

『狂乱ヴァンパイア』デッキ解説:
自分のリーダーに7回ダメージを入れることで「狂乱」状態となり、それによって強化されるカードを駆使する、攻撃的なデッキです。

《機鋒の咎人・カットスロート》進化のターンに動きを阻害すべく3面展開をしかけるなど、順調に攻めていったSpicies選手。しかし【世界】ゼルガネイア選手は、《アーク》《串刺しの罠》で盤面を処理しながら体力水準を高く保ち続けます。
一時はSpicies選手が《愛絶の姦淫・ヴァ―ナレク》2枚で【世界】ゼルガネイア選手の体力をひとケタまで押し込みましたが、《万物の目撃者・ジュディス》や《精錬の用心棒》3枚で一気に回復され、苦しい展開が続きます。

しかし、Spicies選手は手札が残りわずかになりながらも、《クイーンキャッスル》を絡めた《紅き血の女王・ヴァンピィ》の展開でしっかりライフを削っていき、最後は《ハウリングデーモン》の圏内に押し込んで優勝を決めました。

Spicies 2-0【世界】ゼルガネイア

●優勝者インタビュー

「注目選手へのインタビュー」でもお話を聞いていた、Spicies選手がみごと優勝となりました。改めて、デッキ選択についてなどを少し詳しくうかがいました。

優勝賞品の1つである、Shadowverse EVOLVE《竜の託宣》プロモーションカードを手にしたSpicies選手

いつもはTier1デッキではなく、軸をずらしたデッキを好むSpicies選手。今回も、『スペルウィッチ』と『ラストワードネクロマンサー』を使おうと思っていたそうですが、DetonatioN FocusMeのチームメイトであるユーリ選手との練習でボコボコに負けたので、やはり王道のデッキを使うことに決めました。

Spicies「小手先の技みたいなのが好みではあるんですけど、今回は王道デッキが強すぎることに気づけたので、『八獄ネメシス』と『狂乱ヴァンパイア』にしました。チームメイトに感謝(笑)」

普段はプロツアーに向けてチーム内で練習をしていますが、今回は特にシーズンではないので、チームメイトを呼び出して練習に付き合ってもらったそうです。また、今回は直前に使用デッキを変えたこともあり、一気にまとめて練習する必要がありました。

Spicies「『八獄ネメシス』はそれまでにあまり回してなかったけど、『《奏絶の破壊・リーシェナ》を入れるといい』とチームメイトに教えてもらい、実際に今日めちゃくちゃ活躍してくれたので、そこも感謝です。
たとえば、ネメシスミラーで《奏絶の破壊・リーシェナ》を4ターン目に置くと、《機鋒の咎人・カットスロート》を進化させても《リーシェナ》が処理できず盤面に残って、こっちはその《リーシェナ》を起点に展開して盤面で押し付けるプランが取れる、とかですね」

対戦内容の一部や《リーシェナ》の活躍シーンなどは、このあとSpicies選手が書くnoteの記事で触れるとのことでしたので、そちらを楽しみにしてください。
最後に、今回の優勝でRAGEのシード権を獲得したことについて聞きました。

Spicies「リリース当初に『Shadowverse』を始めて、最初にRAGEに出たとき(「RAGE 2018 Summer」)3位になったんですが、それからはファイナリストになれていないので、今回はこのシード権を生かして今度こそ優勝を目指したいと思います」

 Spicies選手、準優勝の【世界】ゼルガネイア選手、そしてすべての参加者の皆さん、お疲れさまでした。それではまた次のイベントでお会いしましょう!

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