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【企業の見極め方】投資先を選ぶなら〇〇に1番注目しろ!

Q. 良い企業と悪い企業はどう見つける?

私は10年以上株式投資を通じて、あらゆる会社を見ています。会社の選び方のプロでございます。そして10年間で500人以上の模擬面接もしてきた面接のプロでもあります。
その10年間のノウハウを公開していきます。

まず第一に「株式投資」も「就職」も、
どちらもかなり「結婚」に近いです。

Q, 自分の持っている一番大きな資産は?
実は「お金」ではなくて「時間」なんですね。 

その時間を「どこ(Where)」に「どう(How)」投資するかが一番重要。その投資によって人生が決まります。

実は「職場」って週に5日間、1日8時間以上の労働をする。1日のかなり大半の時間を使う。起きている時間の半分以上使う。
職場は最も大切な時間の投資先

時間の投資先をミスすると…?
恐ろしいことが起きます。

ブラック企業でこき使われる、嫌な思いをしながら働かされて、ストレスを抱えて、更には「安月給」ということが起きる。

 一方、良い企業に勤めていると、ホワイト企業で、使い切れないほどの有給があって、給料が高くて「高年収」、ストレスもなくて幸福度も高い、ということが起きる。
残酷ですが、資本主義経済社会の本質なのです。
「格差」は社会に必ず生まれます。社会問題になるほど。ブラック労働の職場もあるし、ホワイト職場もある。

格差は必ず生まれるからこそ、最も大事なことは「ホワイト職場を探し続けること。ブラック労働から脱出すること」です。見極める目を作ろう。
これが投資を通じて私が伝えたいメッセージです。 

というわけで繰り返しますが、株式投資も就職もどちらもかなり結婚と近い。
一生を共に過ごすパートナーを探すのです。

Q. パートナーにどんなものを求めますか?

「自分が楽しくいられるか 」
「幸せになれるか」
素晴らしい。

自分が幸せじゃないと何も続かないからですね。
自分自身が幸せになることも大事だし、その「パートナーが生み出すもの」によって、社会全体が幸せになっているか?も大事。

就職した会社が生む製品・サービスによって、それを使ったユーザー(お客様)がプラスの感情になって幸福になっているか? 課題が解決されて、より良い方向に向かうか?が大事。

有名な企業、トヨタ・ソニー・KDDI・任天堂など、日本では色々な企業が上場している。
時には世界中全ての株価が暴落して、その会社自体は良いことをしていても株価が落ちることがあるんですね。その落ちた時に一番大事な感情は、実は応援の気持ちです。

だから人生のパートナー選びなのです。

例えば任天堂が好きで、Swich・マリオ・ゼルダ・Splatoonがめっちゃ好きだとします。
そう思っている人は、任天堂の株価が短期的に10%、20%落ちたとしても 「でも応援したい」と持ち続けることができる。そして株式投資は長期であるほど成功の確率は高まる。

・その企業が生んでいる製品・サービスが社会全体を幸せにしているか?
・それによって自分がその会社を応援したいか?

というのが凄く大事な気持ちです。

なので応援したい企業を見つけて、その企業に株式投資をするというのがいい。職場選びも同じ。
一番大事なことは応援です。

結婚相手も同じ。時間を共に過ごすのでリスペクトできる存在で、その人が行なっていることを応援できるかどうかが大事な感情。

※超おまけ:南さんは結婚されていますか?
→社会の皆さんを愛しているのでフリーです☺

Q. 自分が「応援したい!」と思える企業を見つける…ということは、感情に頼ればいいんですか?「製品・サービス」をみて、使ってみて、「この会社を応援したい!」と直感で選べばいい?

結論から言うと、最終的には直感で判断するしかない。ただその前の前提があります。
自分がお金と時間を投資してきたものは何なのか。

例えば人によって「食」「デザイン」「スポーツ」「ゲーム」等のジャンルで時間を使ってきた。

それは「時間の投資」をしてきたんですね。 

自分が今まで何に時間とお金を使ってきたかを振り返る作業が、実は「株式投資」においても「就職」においても すごく大事な作業。

実は自己分析というのは、
過去の自分が…
・何に時間とお金を使ってきたのか?(What)
・なぜ時間とお金を使おうと思ったのか?(Why)
を掘り下げることです。

だからいつも面接では「原体験」を聞きますし、大事にしています。「時間の投資」に最も人間性や価値観が出るので。

私は毎回「苦労した話」を聞きます。
最初に挫折・失敗・困難の話を聞く 。挫折・失敗・困難をしたエピソードは、その人がそのジャンルに多くの時間を使っているからです。

目標を立てて、目標に向けて努力をして、そして挫折・失敗・困難にぶち当たって、それでも立ち上がるということが、人生で一番時間を使ったこと
そのエピソードから人間性を見ている。

なので「株式投資」を選ぶ上でも「就職」においても、自分が過去何に時間とお金を使ってきたのかを振り返ってください。その前提がないまま直感で買うと失敗します。
最後は「応援したい」という気持ちの直感での判断になりますが。

「なんとなく」「みんなにいいと言われるから」と飛びつくと失敗する 。

 結婚で例えると、
「Aさんはいい、肩書もいい収入も良さそう。」
「Bさんはダメだよ、稼げなさそう。」
と周りが言って、周りの目で判断してAさんと結婚すると、実は全く合わなかった…という悲劇が起きる。取り返しがつかない。

そうならないように、過去の自分の人生と、その人の過去の人生を振り返えること。全てを知った上で、最後は直感で判断する 。

自分が一生を共に過ごすパートナーなら、社会にたくさん価値を残す会社の方がいいじゃないですか。
実は社会に価値を残した度を数値化したものが株価(お金)なんですよ 。
長期的視点(10年くらい)で株価を見ましょう 。

上場している企業は日本に約4000社、株価が公開されています。 もし自分が就職したい企業は(上場企業ならば)株価のチャートを見ましょう、10年間くらいのスパンで右肩上がりどうか。

一方、逆に、直近10年とか5年とかで右肩下がりになってしまっている企業はブラック職場になってしまう可能性がすごく高い。
たくさん投資をしても失敗、業績が悪くて、入社してしまうとたくさんのノルマを押し付けられて、ストレスフルな環境で詰められる。そして給料が安いということが起きる。

 一方、逆に株価が右肩上がりで10年間上がっている企業は、ストレスも少なくて給料も高いということが起きる。

例えば世界No.1のアップル。
アメリカの本社のアップルストア店員さんの給料って実は最低賃金が時給2800円 。さらにこれが20日間かける8時間で計算すると月45万円なんですよ。めちゃくちゃ高い。
それに加えて使い切れないほどの有給休暇がある。
例えば長期休暇。アメリカ企業は夏休み1ヶ月・冬休み1ヶ月まるまる休めたりする。ずっと休みなのに給料が出る。 超ホワイトなのに給料が高いということが起きる。

これは株価が表している。実は株式投資と就職活動はすごく密接に関わっている。就職活動中の学生こそ知るべき。

「IR・決算資料を見ていたほうがいい」ってよく聞きますよね?
IRって普通の人にとって難しいじゃないですか。だから続かないし、見ない人がほとんど。それって再現性が無いと思うのです。

まず我々がやるべきことは
IR を見るべき企業を絞るのです。

見るべき企業は10年間で株価が右肩上がりか
10年間で株価が右肩下がりのところは、IRすら見る必要もない。 効率が上がります。「もっと早く知りたかった…」と思うでしょう。

Q. 非上場でも大きな会社はあるがどうしたらいい?

日本には400万社あって、上場している企業が4000社です。400万分の4000社、割合は0.1%。上場していない企業の方が多い。上場している企業が0.1%で、上場していない企業が99.9%なので。
一番大事なことは創業者と株主に対して、リスペクト&応援の気持ちを持てるか

Q. では数字の面では判断できない?

社長(または株主)に、業績は聞きましょう。代表者=株主である。(たまに株主と代表者が違うことも)

例えば…
「直近の過去5年間の売上と利益はどうだったか?」
「今後の1~3年間はどれくらいの売上と利益の見込みなのか?」
「将来はどういうビジョンなのか?」
「新規事業や株主施策はどう考えているのか?」

直球ストレートで数字を聞く。

それを隠すなら、質問に嫌な顔をするなら、リスペクトできる経営者ではない。就職してはいけない。

直近3年間で売り上げがどんどん右肩下がりだとしかしたら?
その社長はモチベーションを失っていて、この事業をやりたくないと思っているかも。売上や利益から社長のモチベーションを図ることもできる。

モチベーションを失ってる人って別に応援したくないじゃないですか。400万社もあれば、やっぱり一定数はモチベーションを失ってる人もいる。
逆にモチベーションが高い人もいる。そこを見極めるには やっぱり最後は自分の感情。結婚相手選び。
「海は広い」という現実を知りましょう。

日本に400万社あるって大人でも知らないじゃないですか?
ざっくり平均すると40人に1人は社長。つまりクラスに一人は実は社長。(1人で法人を複数持っているケースもありますが)それくらい会社って多い。
つまり社会は広い。世界地図で見ると日本で狭く見えるかもしれないけど実はすごくすごく広い国。たくさんの会社がある。

広い海を知るために、会社の創業者・起業家に会いに行くべき。

そして会いに行って実際話を聞いて、その人を尊敬できるかどうか・応援したいと思えるかどうか。

「この人と結婚してもいい!」と思えるくらい、明るい希望を持てるかどうかがすごく大事 。

Q. HPにあるトップメッセージみたいなところを読むべき?

信じすぎるのはNG。
トップメッセージは外注できてしまう、お化粧ができちゃう。表に出ているインターネットの言葉は、もしかしたら外注されたコピーライターが上手い文章を書いてるかもしれない。本当の意味での結婚相手であれば、その人に会って、その人が発する言葉を感じるべき。
お見合いの写真だけ見て結婚を判断するのか?という話。言わずもがな、お見合い写真だけ見て判断してはいけない。 

Q. 会いに行けるなら会いに行くのがベスト?

その通り。
会社の規模が100人とか200人の結構大きな規模だと、社長に会うのはなかなか厳しいかもしれない。
その会社の社員さん(現場・管理職)と会って、その会社の文化を知るべき。

Q. 結局は社員訪問?

その通り。
社員の話を聞かないと 何も決められません。
「株式投資」も「就職」も、働いている社員の話を聞くのがすごく大事。ネットの情報だけで判断すると失敗する。就職する企業も、株式投資をする会社も、一生のパートナーを探す気持ちで見つけてください 。

「行動」あるのみ!
社員訪問のお願いをしよう!

(おわり)

▽本編はこちら


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