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世界遺産|ノール=パ・デュ・カレー地方の炭田地帯

ノール=パ・デュ・カレー地方の炭田地帯はフランス北部のベルギーとの国境近くにあり、大規模な石炭採掘ができたことで18世紀から20世紀にかけてフランスでの産業の発展に貢献した産業遺産として2012年に世界遺産登録されました。

この地域は日本の新潟県と同程度の面積ですが、石炭採掘に必要な施設とともに海岸に面した立地を生かす運河や石炭運搬に使われる鉄道などが整備され、労働者向けの住宅や学校・娯楽施設などを含む当時の生活を忍ばせる設備が数多く残されているので、見応えがある場所となっています。

なお、こちらの地域は、石炭が多く採掘できたことに加え、西岸海洋性気候の影響で、緯度が高いにも関わらず温暖な地域であったことが産業の発達に役立ちました。

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