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世界遺産|クロンボー城

世界遺産のクロンボー城は、デンマークの首都コペンハーゲンから、北約30kmに位置する古城です。

バルト海の幅7kmの海峡を挟んでスウェ-デンと対峙する場所にあり、北部の防御を固める要衝として同国の国王が築城整備に尽力してきた歴史があります。

クロンボー城の前進にあたる砦が築城されたのは1420年代にまでさかのぼりますが、当時は北欧統一に疲弊したカルマル同盟諸国の経済を再建するための通行税の徴収拠点の意味合いの位置づけでした。

1574年から75年にかけて時の国王フレゼリク2世により、大規模な改修が実施されたことで要塞機能が強化され王宮としての側面を備えることになったわけです。

1585年に改築が終了したときには、三階建てで四方を城壁で連絡し外縁部に物見の塔を備えたルネサンス様式を代表する一つとなりました。

1629年には大火で大半が全焼したものの、時の国王クリスチャン4世は新税を追加してまで再建に挑み、1631年から6年にわたる修復工事の結果、初期バロック様式が導入され現在に至ります。

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