世界三大耐久レース

ただ車の速さを競うだけではなく、長時間の連続走行により
その耐久性も試されるのが24時間レースです。

スパ・フランコルシャン24時間レース

世界には特に有名な24時間レースがあり、ベルギーで開催されるスパ・フランコルシャン24時間レースもその1つです。1924年にはじまったこのレースは、出走するのが市販車改造車中心であるところが他の耐久レースに比べて特徴的です。

スパは山間部を縫うように作られたコースで険しいカーブが多く、全長が7.004kmと長いのもレースを過酷にしている要因です。
また、スパ・ウェザーと呼ばれる変化の激しい天候もドライバーに厳しい試練を与えています。

デイトナ24時間レース

アメリカ合衆国フロリダ州で開催されるデイトナ24時間レースは、前述のスパとは異なる過酷さをもった耐久レースです。というのも、舞台となるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイはほぼ楕円形のシンプルなデザインで、それだけに高速で走行する際にかかる重力の大きさと長さはドライバーにも車にも大変な強靭さを要求します。

公道を使わないパーマネントサーキットで、重力に耐えるサスペンションのセッティングが難しく、近くにある海からの潮風にも耐えられる車体が必要で、チームの総合力が試されるレースです。

ル・マン24時間レース

映画になったことでも有名なル・マン24時間レースはフランスのル・マン・サルト・サーキットで開催されます。

1923年から開催されている長い歴史をもつレースで、F1のモナコグランプリとアメリカのインディ500と共に世界で最も過酷なレースの1つに数えられています。

全長13kmを超えるコースはその3分の2が一般道で、雨の日はもちろん晴れていても変化しやすい路面コンディションや日没時・深夜・夜明け前など周囲の環境に如何に対応していくかが試されるレースです。

歴史が古く、他の24時間レースに与えた影響も大きく注目度が高いことから、世界中の自動車メーカー・レーシングチームが参戦することで、ル・マンでの勝利は特別なものとされています。

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