世界三大悪妻
世界三大悪女として歴史の裏舞台を彩ったのがクサンティッペとコンスタンツェ・モーツァルト、ソフィア・トルストイです。
クサンティッペ
クサンティッペは哲学者ソクラテスの妻で、30歳~35歳ほど年下だったとされます。彼女の悪妻エピソードで有名なのがソクラテスに水をぶっかけたり、街の真ん中で取っ組み合いになり服を剥ぎ取ったというものです。
彼女は普段から感情の起伏が激しく、ブツブツと小言をぶつけては感情が抑えられなくなって大胆な攻撃に出ていました。
ソクラテスは彼女の行動に嫌悪を示すことなく、暴力的ながらも夫婦仲はそれほど悪くありませんでした。しかしクサンティッペを辞書で調べると「口やかましい女」と表記されており、悪妻の代表として現代に語り継がれています。
コンスタンツェ・モーツァルト
コンスタンツェ・モーツァルトは音楽家モーツァルトの妻で、浪費家で家事をせず当時の理想的な女性像とは掛け離れたイメージを持たれています。
モーツァルトは音楽家として天才的な才能を持っていましたが、彼女はそれに気づかず娯楽に明け暮れる日々を楽しみました。
その出費のしわ寄せはモーツァルトに向かい、彼が早死する原因と作ったといわれています。また彼の葬儀もずさんなもので共同墓地に入れたことで、現在も遺体が見つかっていません。
死後も直筆の楽譜を売ったり、再婚しモーツァルトの父親の墓を乗っ取って再婚相手と一緒に埋葬されたりと、彼女の悪事は尽きません。
ソフィア・トルストイ
ソフィア・トルストイは文豪トルストイの妻で、18歳の時に結婚しました。
トルストイの女性遍歴を全て日記で知らせた上でプロポーズを受けるという奇妙な始まり方で、彼女は不信感を募らせたまま結婚生活を送ることになりました。
トルストイの女癖の悪さは改善されることなく、彼女は執拗な干渉や心配で夫婦仲を悪化させます。彼女が悪妻と呼ばれるのは、この干渉や心配がトルストイの家出を誘発し死に至るきっかけを作ったとされるためです。
しかし生涯で13人もの子どもを産むなど彼に翻弄された人生でもありました。
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