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スペインの山奥での4週間/ピレネー山脈

スペインのカタルーニャで友達と過ごした10日間。
そこからついに、ヨーロッパで最初のworkaway( WWOOFみたいなの)へ。
8年ぶりのこういう感じにワクワク!
4週間ここで過ごしました。



辿り着いたのは、スペインとフランスの国境あたりにあるピレネー山脈近くにある廃村された場所。



山奥で自給自足している人たち。昔は村民200人もいた



70年前にダム計画によって廃村されられて、結局そのダムは作られることなくただ壊れていく村(Burgase)に、再び人が住みついた。

電気などのインフラは通っておらず、ここに住む人みんなオフグリットな暮らし🏠
ロバと暮らしてる人もいる。

普通の車道から歩いて2.3時間の場所。
四駆のでかい車ならなんとか登れるほどのでこぼこ道。

こんな辺鄙なところに村があり、200人以上の人が何世代も暮らしてた。
動物たちと共に🐎🐮🫏🐏🐓

夏至前で21時半になってやっと暗くなる。
だからなのか、元々なのか、わかんないけど、ご飯食べる時間が日本と違いすぎて、慣れない😂
夜ご飯作り始めるのが、21時で食べるのが23時。
私は21時には寝るモードになるから、食べてる時はとても疲れていた、、、


人間と共に暮らす生き物たち

山のなかには、人間と共に暮らす動物と野生で暮らす動物それぞれと出くわす機会が多い。



この牛たちは、春から夏の間山のなかに放牧されて、秋になるとファーマーが回収しに来るそう。
一度に30頭くらい放牧されて、みんな首にベルをつけてるからどこにいるか見つけやすい。
結構な頻度で村のなかに入ってくるし、山のなか歩いてるとこうして出くわす。
子牛はお肉へ、母牛はまた子どもを産むために育てられていく。
自由な環境にあるけど、なかなか過酷な環境でもありそう。



このうりぼーは、犬が山から連れてきた。
親と離して連れてきてしまったら、この子は1人で生き残れない。
だから人が育てる。そうなるとこの子の運命は一生人に育てられるか、その後肉として食べられるか。
あえて名前はつけずに愛着持ち過ぎないようにしてるけど、赤ちゃんってどの生き物でも愛くるしさや可愛さがある。

村に住んでる人たちは猫を飼ってる人が多いんだけど(ネズミ対策)、去勢をあまりしてなくて、ほぼ野良猫化してる猫が多く、どんどん子どもが生まれてる。
けど、面倒見きれないから子どもが生まれても人間は何も手を出さないことも。




人間勝手な選択なのか、どうなのかな、とたくさん考える。
最大限の動物たちへのリスペクトと共に、自分たちにとってもベストな選択とは。
正解は1つではないのかな。

ピレネーの山々たちの美しさ、ワイルドさ

ここに来たのはこれを見るためだった⛰️




そう思える景色と道のりだった。


このてっぺん目指すとなったときは、どうなるかと思ったけどこういう冒険も楽しい。


ピレネー山脈に行きたいとずっと思ってて、たまたま近くで滞在先を見つけることができた。
毎週この山たちを見にハイキングに行けて、のんびりと道のりを楽しめたのも良き思い出。



一緒に行ったアリスとも歩きながらいろんな話をしたし、この写真はタイマーに間に合わず2人とも変な感じになってなんか面白いからお気に入り笑




おばあちゃんの風呂敷にランチ包んでいこうとしたら、アリスがとても喜んでくれた。
こういう小さなことの文化のシェアを楽しめるのは旅ならではなこと。


道に迷い、木は倒れまくりでなかなかワイルドな道だったけど2人で行ったからなんとか目的地までたどり着けて、戻ってくることができた🌳


そして、ここも、とてもスペシャルな場所。

一枚岩の浅くて気持ち良く、さらに泳げる場所もあり、日光浴もできる川。
人も来ないし、アリスと2人で思いきり堪能できた🌳

暮らしの水もこの山の水。
一部詰まってしまったから水源まで歩いて登り、お掃除してそのあとまた川で遊び、流れる水に浸るといろんなものも流してもらえる気分🌀

山奥での楽しみは食

山の中での1番の楽しみは食事!
ちょうど夏野菜を植える時期だったから、葉物くらいしか畑にはなかったけど、それで作るサラダがまた美味しいこと🤭




去年採れた豆やりんご、じゃがいもがここならではな方法で保管されてて、それらを使ってアップルパイやどら焼きを作り、最終日には手巻き寿司作って最後までここでの食事を楽しめたー!!


4週間をスペインの山奥で過ごして



最初はどうなるかと思ったけど、こんなにものんびりとした時間は今までにあっただろうかと思うほどのどかな時間だった🌱




最初Googleマップで見たときほぼ屋根のない建物ばかりでとんでもないところに行くことにしてしまったと思い、バス停に迎えにきてもらって少し話しただけでも、あ、終わった、、。と思うほどのカオス感が漂い、ツッコミどころ満載ではあったんだけど、このゆる〜い感じが、この2ヶ月オーストラリア-日本-スペインと怒涛に移動してきた自分にとって必要だったのかもしれない。

仲良くなると住人も良い人たちだったし、後から来たアリスがいてくれたおかげでお互い共感して励まし合い、乗り越えられた!

廃村になってしまった村は、人が住まないとあっという間に朽ちていく。
その建物を守るためにここに人が再び集まり、ここが廃村される前に生まれた人もここに戻ってこれるほどの場所になった。




一時期の勢いが落ち着き、今はわりと静かな村みたいなんだけど、コミュニティってそうやって動きがあるものだよな〜と自分のこれまでの経験からも感じた。
誰かがコミュニティも生きものだからね〜と言ってた。
まさにその通り。

この場が数年後にどうなってるのか、見に行ってみるのもまた楽しいかもしれない。

自分自身にとっては、ここでの4週間は精神的に修行だった。
なんでこんなカオスな場所に来たんだ。
住人たちは、ヒッピーみたいな何でもアリな生き方をしていて、彼らと共に暮らすのはなかなか大変だった。良い人たちだったけど。
男性2人と女1人の暮らしは、安心安全どこにもない。しかも超山奥で。
「誰も信じない、信じるのは自分だけ。私はラッキーだから、きっと大丈夫。」
これを何度自分に言い聞かせたか。
2週間後にアリスが来てくれたから、最後楽しめた。泣


ここでの滞在が終わる頃、
これを乗り越えた自分は、何か受け取る価値がある。
と漠然と思うようになった。特に何の根拠もなかったのだけど、何となくそう感じた。

このふとした気づきがこの後の旅に大きく繋がるとは、この時予想もしてなかった。!


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