YouTubeチャンネル運営の基礎を徹底的に身に付けたい人が読むnote


〇前書き

このアカウントでは、当チャンネルの運営で得た知識と経験を活かし、
YouTubeを伸ばすためのノウハウを発信しております。

「私がYouTubeを始める時に知っときたかった…」みたいなことを中心に発信していくので、このnoteを読むあなたは、私よりも短期間で、かつ大きな結果を得られるのではと思います。
もちろん結果の保証はできませんが、少なくともそのくらいの心積もりで、魂を込めてこの記事を書いています。

そしてこのnoteを読んだあなたがYouTubeを始めることで、私のYouTube仲間が増えたら嬉しいなと考えている次第です。


とはいえ、

「私の仲間になって!」と言われて素直に「了解」と言ってくれる人なんていないでしょうから、分かりやすい魅力をいくつかご紹介します。


・YouTubeの魅力!

①スキルが身につく
普段、会社に飼われる家畜として元気に過ごしていると、
ふと「あぁ、転職したい…」と思うことがあるものです。

ただ、この次に思うことと言えば、
「でも、良い転職先なんて見つからないもんな…」でしょう。

YouTube運営はこの悩みを解消してくれます。
始めてみて痛感しましたが、YouTube運営は複数の高度なスキルが絡み合うことで成り立っています。

「動画編集」は分かりやすいですよね。
その他にも、サムネイルを作るためには「画像加工」や「デザイン」のスキルが必要ですし、台本を書くためには「ライティング」のスキルも必要です。

中でも、現代社会において重要度の高いスキルとして「マーケティング」があります。
特にSNSを伸ばすことができる人材の需要は高まり続けているといっても過言ではありません。

そしてSNSには「X」や「Instagram」「TikTok」など、複数のものがありますが、これらの中でも「YouTube」はダントツで難易度が高いと言われています。
Xなら文章だけ、インスタなら画像だけ、TikTokはショート動画だけを作ればいいわけですが、YouTubeはそれらすべてが必要になるからです。

そのため、それだけ難易度の高いYouTubeを伸ばすことができる人材は貴重な存在となっている次第です。
そのような市場において、YouTubeを伸ばした実績があれば転職に有利になることは言うまでもありません。

そしてYouTubeは難易度が高いと聞いて不安になった方がいらっしゃるかもしれませんが、

あなたにはこのnoteがあるので安心してください。


②稼げる
SNSやニュースを眺めていると、
「YouTubeはもう稼げない」といった話をちょくちょく聞きます。

私はこのような話を聞くたびに
「なんも知らねぇやつが何を言ってんだよ」と思っています。

そして
「YouTube仲間が増えなくなるから、そんな嘘を広めないでくれ」とも思っています。

はい。
「YouTubeはもう稼げない」は嘘です。

むしろ、めちゃめちゃ稼げます。

私はお金をメインの目的にはしておりませんが、多くの人にとって「稼げる」は大きなモチベーションになると思うのでぶっちゃけます。
YouTubeはお金になります。

当チャンネルを例に出すと、
始めて動画を投稿したのが約2年前で、動画を投稿して10日も経たないうちに収益化条件をクリアしました。

そしてそれ以降、YouTubeの収益が私の会社員としての給料を下回ったことは1カ月たりともありません。

もちろん私はただの社畜ですので、会社員としての給料は全然高くないです。普通か、それより少し下くらいだと思います。
ただそれでも、毎月自分の給料と同じか、それ以上の収入があるというのはありがたいものです。

どうでしょう?
少しでもやる気が出たなら嬉しいです。


③強いメンタルが手に入る
これは私としては思わぬ収穫でした。
個人的には「まぁいっか」と思えることが増えたなぁと感じています。

仕事が忙しくて、上司がウザくて、後輩が全然頼りにならなくても、
以前ほどメンタルがブレなくなりました。

これはスキルが身についたことによって仕事の能率が上がったからなのか、それとも収入が増えたことによって心に余裕ができたからなのか。
おそらく両方の理由がありますが、とにかくYouTubeを始めてからメンタルの調子がいいです。


私はYouTubeを始めて、

「毎月海外旅行に行けて、のんびりバカンスしながら稼げます!」
「資産10億!20代で仕事やめて、あとは資産運用だけで生活できます!」

みたいな暮らしはできていませんが、
「まぁ、お金に困ることはないかな」くらいの暮らしはできるようになりました。

私は偏差値50の私立大学卒、部活で何か大きな成績を上げたこともない「凡人 of 凡人」のような人間です。
ほとんどの方は私よりも優秀なので、当チャンネルくらいのものであれば割とすぐに作れるようになると思います。

このnoteを読んでいただくことで、
チャンネルを開設して動画投稿を始めるという段階に立てるようになっております。
このnoteの通りにチャンネルを開設したらその時点で勝ちみたいなところあるので、サクッと勝っちゃってください。





〇YouTubeチャンネル運営が始まるまで

チャンネル運営が始まるまでには、大まかに分けると2つの段階が必要になります。それぞれの段階をしっかり踏んでいくことで、効率的にチャンネルを伸ばすことができます。

そしてその段階というのが、1段階目、リサーチ。2段階目がチャンネル設計です。それぞれ説明していきます。


・1段階目「リサーチ」
まず1段階目のリサーチ。
つまりどのような動画が、どのくらい伸びるのかを調べる段階です。
自分が参入しようとしているジャンルがどのくらい再生されるのかを調べて、人気のチャンネルや再生数の多い動画の共通点から、どうすれば伸びるのかを分析します。
これを事前に行っておくことで、より効率的に再生数を伸ばすことができます。

・2段階目「チャンネル設計」
そして2段階目がチャンネル設計です。
自分のチャンネルがどのような動画を投稿するのか等、チャンネル全体の方向性を決定します。
ここでは事前のリサーチ結果をもとに、効率的に伸ばすためのチャンネル設計を行っていきます。この段階でサムネイルやタイトル、企画、動画の編集方法等、様々なことを決定することになります。

この1→2の段階を経て、あなたのYouTubeチャンネルが始まります。



第1段階:リサーチ


〇なぜリサーチが必要なのか

チャンネル設計は何から始まるのかというと、

徹底的な「リサーチ」です。

YouTubeでは実際に動画を投稿する前に万全の準備を整えることが重要です。

多くの人がやってしまう間違いとして、「とりあえず行動しよう!」といって、いきなり撮影・編集・動画投稿と進んでしまうことがあげられます。

しかしこれではうまくいきません。

現在のYouTubeは、芸能人や圧倒的な知識やスキルを持ったプロの参入も多く、クオリティの高い動画が非常に多いです。
つまり、現在のYouTubeの視聴者はクオリティの高い動画に慣れていて、それが当たり前なわけです。そんな状況の中で、特に面白い才能もない素人が作った動画が見られるわけがありません。

では、そんな素人が現在のYouTubeで勝ち残るためにどうすれば良いのかというと、何が伸びるのかを徹底的に分析する必要があるわけです。


もちろん、行動するのは素晴らしいことですが、
「どのように行動していくのか」を明確にしておく必要があります。

それではさっそく、YouTubeにおける具体的なリサーチの仕方についてお伝えしていきます。
リサーチの際には、次のポイントを守ってください。

①検索にはシークレットモードを使う
②検索した時はフィルター機能を使う
③リサーチ結果は表にまとめる
④色々なキーワードで検索してみる

 以上の4つです。それぞれ説明します。


①検索にはシークレットモードを使う

自分が参入するジャンルをYouTubeで検索するんですが、
その際は必ずシークレットモードで検索します。

GoogleだとYouTubeのアイコンを右クリック「シークレットウィンドウで開く」を選択することでウィンドウの切り替えができます。
切り替え後は画面右上に「シークレット」と表示されるようになるかと思います。

というのも、シークレットモードにせず自分のアカウントのままで検索すると、YouTubeはあなたの好みに合わせた検索結果を出してしまうんです。 
(これについては後日、詳しく解説したnoteを別で投稿します)
なので正確なリサーチができなくなる恐れがあるため、検索する際はシークレットモードで行ってください。


さて、それでは自分がやりたいチャンネルに関わるワードを検索してみてください!

と言いたいところですが、

この時、注意していただきたいことが1つあります。

それは、参入するジャンルをある程度絞るということです。

どういうことかというと、例えば、ゲーム系のチャンネルをやろうと考えているのであれば、「ゲーム実況」のような膨大な数のチャンネルが存在するワードではなく、そこから細分化された、ゲームソフトの名前、例えば「スプラトゥーン」のようなワードで検索しましょう、ということです。

いわゆる「ゲーム実況」のような、色んな種類のゲームを実況するようなやり方だと、すでに山ほどチャンネルが存在しているうえに登録者が100万人を超えているような圧倒的に強いチャンネルもあるので、

確実にあなたの動画は埋もれてしまいます。

なので、あなたのチャンネルは何のチャンネルなのか、と自分の立ち位置をハッキリさせ、動画が埋もれないようにしないとといけないんです。

だから、狭い場所に特化したチャンネルを作りましょう。

例えば、スプラトゥーンだけに絞って動画を投稿するようにしたとします。
他のチャンネルが色々なゲームの動画を出している中、スプラトゥーンだけを極めて動画を投稿すると、確実にスプラトゥーン好きの視聴者からの人気を獲得することができ「スプラトゥーン」といえばこの人、のようなポジションを確立することができます。

もちろん、いきなりトップ層と同じようなやり方をして伸びればいいんですが、そう上手くはいかず、確実に埋もれてしまいます。
なのでこれから参入しようとする人は、トップ層が拾いきれないような狭いテーマに絞った、専門的なチャンネルを作ることで自分のポジションを確立する必要があるんです。

そして狭い土地でポジションを確立したら、徐々に領土を広げていき、自分のチャンネルを大きくしていくわけです。


②検索にはフィルター機能を使う

それではリサーチの話に戻りましょう。
シークレットモードにしたら、参入するジャンルに関するワードを検索するわけですが、この際、検索にはフィルター機能を使いましょう。

YouTubeの検索にはフィルター機能というものがあり、検索結果の絞り込みができるようになっています。

YouTubeの実際の検索画面を見ていただきましょう。以下は「スプラトゥーン」とYouTubeで検索した際に表示される画面です。
ここで、検索窓の下にある「フィルタ」をクリックします。

すると、以下のような画面が開かれます。
そしてここで、「今月」と「視聴回数」を選択しましょう。

ここでフィルターをかける理由としては、
より短い期間で伸びている動画を見つけるためです。

具体的には「1カ月以内で視聴回数が登録者数よりも多くなっている動画」を見つけた時は要チェックです。

登録者数よりも多く動画が再生されているということは、YouTubeに良い動画と判断されて、より多くの人も拡散されている証拠です。
拡散されている動画を分析することで、どうすれば拡散されるのかがわかってきます。


③出てきた結果は表でまとめる

出てきた結果を確認します。
そしてここで出てきた結果は、必ず表でまとめます

表でまとめておくことで後ほど分析しやすくなったり、伸びる動画の共通点が見えてくるようになるので、これは本当に大事です。
またこの時、出てきたチャンネルはすべて確認していきます。

まとめるデータはチャンネル名、URL、強み、弱み、顔出しの有無、声出しの有無、声質、属人性の有無、再生数トップの動画とURL等で、これらをエクセルにまとめます。
そしてまとめるチャンネルの数については、初心者のうちは出てくるものすべてをまとめるようにすることをお勧めします。

そしてリサーチをしていると、伸びている動画を見つけることができると思います。
伸びている動画というのは、先ほどお伝えしたような登録者数よりも再生回数が多い動画のことです。


そしてまとめたデータを確認して、
伸びているチャンネルや動画に共通している要素を抜き出していきます。

そこで見つけた要素が視聴者に求められているものであり、その動画が伸びている理由です。

それらの伸びる理由、視聴者に求められているものだけを集めたチャンネルにすることで、当たり前ですが視聴者の満足度を高めることができるわけです。

このように、リサーチをすることで伸びる要素を見つけることができて、それが効率的にチャンネルを伸ばすことに繋がります。なのでこの段階のリサーチは丁寧に行うようにしましょう。


④色々なキーワードで検索してみる

そしてリサーチの際には色々なキーワードで検索してみることも大切です。
1つのキーワードだけだと集まる情報が限られていたり、少なすぎたりするので、色々なキーワードで検索してみることで、漏れなく情報を集めることができます。

そしてその色々なキーワードをどうやって見つけるのかというと、私は次の2つをよく使っています。

1つ目がYouTubeサジェスト、2つ目がラッコキーワードです。

YouTubeサジェストというのは、YouTubeで検索をかける時に候補として表示されるもののことです。

これは実際にYouTubeで検索されているワードが表示されるので、絶対に参考にするようにしましょう。このサジェストのワードはすべて実際に検索してみて、伸びている動画をリサーチするようにします。

そして2つ目のラッコキーワードですが、これは人気のキーワード等を教えてくれるサイトです。このサイトで検索されているワードを確認することで、どのようなニーズがあるのかを確認することができます。

ここで調べたワードを実際にYouTubeで検索してみて、先ほどと同様にリサーチをしていきます。


以上、ここまでリサーチの方法について解説してきたわけですが、ここまでの作業を実際にやってみると分かると思いますが、

リサーチってすごい大変で、手間がかかります。

だから多くの人はリサーチをめんどくさがって適当に動画を作ってしまうわけです。
するとその結果、視聴者のニーズを無視した動画を量産することになり、まったく伸びないチャンネルが生まれることになります。
ニーズをしっかり洗い出したうえで、求めらていれる要素だけを盛り込んだチャンネルと比べると、どちらが伸びやすいかは言うまでもありませんよね。

繰り返しになりますが、リサーチは手を抜かず、徹底的に行うようにしましょう。

さて、ここまでの作業によって、あなたはこれから参入するジャンルに存在する競合たちのリストを手に入れていることかと思います。リストの中には伸びているチャンネルもあれば伸びていないチャンネルもあることでしょう。
これから、そのリストを分析することで、何が伸びて、何が伸びないのかを明確にしていきます。

というわけで、次にリサーチ結果の分析の仕方について詳しく解説していきます。


〇データの分析方法

「データ分析」と聞くと、何だか難しそうに感じるかもしれませんが、やることはそう複雑ではなく、かつ目的はシンプルです。
データの分析は、主にこの2つのために行います。

①伸びる要素と伸びない要素を洗い出すため
②伸びやすいテーマを洗い出すため

それぞれ解説していきます。


①伸びる要素と伸びない要素を洗い出すため

自分のチャンネルを作る時に、「こうやったら伸びる」「こうやったら伸びない」というポイントがわかっていたら、失敗する可能性をかなり下げることができますよね。

例えば、あなたは今まで登ったことがない山をこれから登ろうとしているとしましょう。
そこにガイドの人がやってきて、次のことを教えてくれました。

・登頂できた人はみんなダウンジャケットを持って登っていた。
・途中でリタイアした人はみんな半袖半ズボン、サンダルで登っていた。

これを聞くと、「もしかすると山の上の方は寒くなっているのかな」みたいに予想ができて、
そして「自分もダウンジャケットを持って行こう」のように、自分が登ったことのない山でも対策ができるわけです。

YouTubeも同じで、伸びる要素と伸びない要素を知ることで、
色々な予想だったり、対策ができるんです。

それでは、どのようにして伸びる要素と伸びない要素を洗い出すのかというと、
まずはリサーチしたデータを、伸びているチャンネルと伸びていないチャンネルとに分けていきます。

この時の「伸びているかどうかの基準」ですが、
直近1,2カ月の動画の多くが、チャンネル登録者数を上回っているかどうかを基準にすると間違いありません。

こうして「伸びているチャンネル」と「伸びていないチャンネル」とに分けたら、それぞれのチャンネルを観察して、

これをやったら伸びるという要素と、
これをやったら伸びないという要素を明確にしていきます。

「このチャンネルは台本がうまくて視聴維持率が高いからこんなに伸びてるのかな」
「このチャンネルは企画が面白いからよく再生されるんだろうな」
「このチャンネルはサムネが見にくいのが多いから伸びてないのかな」

 みたいな感じです。

1点ここで補足しておくと、伸びる要素に正解はありません。人柄だったり編集だったり、サムネであったり、それらが合わさっての魅力だったり、伸びる要素というのは本当に様々です。

ここではどんなものでもいいので、伸びる要素、伸びない要素をあげていくことが大切で、伸びているチャンネルと伸びていないチャンネルに分けてそれぞれを分析していくことが大切なんです。

なぜかというと、この作業を繰り返していくと、必ずそのジャンルで伸びているチャンネルには、いくつかの共通点があることに気がつくんです。

サムネに○○の内容を含んでいる動画が伸びる、であったり、チャンネルの雰囲気は元気系より落ち着いた感じの方が視聴者から人気がある、のような感じです。
これによって、伸びるチャンネルと伸びないチャンネルの要素を洗い出すことができ、自分のチャンネルに必要な要素が分かります。


②伸びやすいテーマを洗い出すため

そしてデータ分析における目的の2つ目は、伸びやすいテーマを探すことです。これもすごく大切です。

ここではチャンネル全体の雰囲気よりも、扱う動画のテーマやタイトルに含まれているワードに注目するようにしましょう。
例えばゲーム系のチャンネルだったら、「最強武器」のワードを含んだ動画が伸びている、みたいな感じですね。

そしてこの時役立つのが、「伸びていないチャンネル」のデータになります。

というのも、伸びていないチャンネルというのは、まったくリサーチを行うことなく色んなテーマの動画をあげている場合がほとんどです。
このようなチャンネルで動画が再生されるのは、投稿した動画がたまたま視聴者のニーズとかみ合った時だけです。

つまり、伸びていないチャンネルでも伸びている動画というのは、視聴者のニーズが高いテーマと言えます。

例えば、あなたはスプラトゥーンのジャンルに参入しようと思い、リサーチしていたところ、Aというチャンネルを発見しました。
Aの登録者は500人ほどで、直近の動画のほとんどが100回ほどしか再生されていない、伸びていないチャンネルでした。

しかしそんなAのチャンネルでも「最新アップデート情報」についての動画は3万回再生されていました。
このような場合は自分も「最新アップデート情報」という同じテーマの動画を投稿することで、初期から再生回数を伸ばしやすくなります。

ただ、1つ注意点がありまして、
伸びているものを見つけたら、一度そのテーマをYouTubeで検索するようにしてください。

そこで他のチャンネルでも伸びている動画が出てきたら、そのテーマは伸びやすいという裏付けをすることができ、自信を持って判断できますよね。
ここでは「~気がする」で終わらせず、必ず裏付けを取ることが大切です。
特に初心者のうちは、自分に都合の良いデータだけ見て、適切に現実を認識できていない場合があります。YouTubeで実際に検索してみて、本当に自分の予想があっているか確認をしましょう。

さて、ここまでの工程によって、

リサーチで集めた「ただのデータ」が、
「伸びる要素」「伸びない要素」のような意味のあるもの
になってきました。

あなたはここで洗い出した伸びる要素だけを使ってチャンネルを作っていくので、効率的に最短距離でチャンネルを伸ばすことができるわけです。

ここまでできたらいよいよ第2段階、チャンネル設計に移っていきます。
複数の伸びる要素を洗い出していると思いますが、それらの要素をどのように組み合わせるのか等を決める段階です。

ここでチャンネルのすべてが決まると言っても過言ではないので、次からの内容もしっかりと集中して読み進めてください。



第2段階:チャンネル設計

ここから第2段階、チャンネル設計に入っていきます。この設計の段階は、チャンネルの土台となるものです。
誰に向けて、どんなものを、どんなかたちで届けていくのか、すべてが決まる段階です。
ここがしっかりしていないと、まともなチャンネル運営は不可能ですので、ここでお伝えする内容をぜひしっかりと自分のものにしていってください。

それでは始めて行きましょう。


〇コンセプトを決定する

YouTubeチャンネルを開設するにあたって、コンセプトは非常に重要です。

といってもいきなり「コンセプト」と言われてもピンとこないと思うので
まずは「そもそもコンセプトって何?」という内容についてお伝えします。

これは、「あなたのチャンネルを1言で表したもの」と考えてください。

そう難しく考える必要はなくて、

「何によって、誰を、どんな状態にするのか」

これを決めれば、自ずとそれがコンセプトになります。
それでは、これをどうやって決めるのかというと、
これまでリサーチしてきたデータの中に答えがあります。


①「何によって」
まず「何によって」の部分ですが、これはリサーチして出てきた、伸びているテーマのことです。
例えばゲームチャンネルをリサーチしてみたら強い武器の紹介動画が共通して伸びていたとします。となれば、多くの視聴者が求めているのは、強い武器についての情報だと、ここまでのリサーチで分かっているわけです。
なので、自分は武器の情報だけを発信しよう!のように決定していきます。

そしてここで非常に大切なことがあります。

それは、
この部分を「自分」に設定しないことです。

例えば「私のトーク」であったり、「私が楽しむ姿」であったりです。この間違いは特にゲーム実況界隈でありがちなのですが、「自分が喋っているのを聞いて楽しんで欲しい」や、「自分のプレイを見て、笑って欲しい」のような願望は、すべて自分の承認欲求を満たすためのものです。

つまりチャンネルが「自分のためのもの」になっているのです。

そうではなく、YouTubeチャンネルは「視聴者のためのもの」でないといけません。誰も知らない人の話なんて聞こうとしませんし、興味はありません。

なので、最初の段階の視聴者から認知されていないうちは特に、視聴者が知りたいものを主役に据える必要があるのです。あなた自身の個性はあくまでも脇役として生かしていく、くらいの意識で運営していってください。


②「誰を」
次に「誰を」の部分ですね。これはリサーチした動画の内容や、コメント等を参考にします。
視聴者がどんなところに満足しているのか、どんなことを不満に思っているのかを見て、その情報を欲しがっているのはどんな人なのかを決定します。

なので、この部分は「どんな悩み・欲望を持っている人を」と言い換えることもできます。

例えば、先ほどの武器紹介の動画のコメントに、「対戦で勝てなくて、どの武器使えばいいか分からなかったので助かります」のようなコメントが多くあったとします。

ここからは、「この動画は使うべき武器が分からないような初心者や、対戦で勝てない人に受けているんだな」ということが予想できます。なので「誰を」の部分は「ゲームを始めたての初心者」のように設定できるわけです。

また、先ほどご紹介した「ラッコキーワード」はここでも役に立ちます。ラッコキーワードで出てきたサジェストは「悩みの宝庫」ともいえるものです。
例えば、「○○ 入手方法」や「○○ 攻略」などのサジェストからは、検索した人の悩みが簡単に分かります。「これが入手できなくて困ってるんだな」とか、「あのボスが倒せなくて困ってるんだな」等の視聴者の悩みが分かるわけです。

※「ペルソナ設定」はしないの?
 ターゲット設定の際によく聞く言葉として「ペルソナ」という言葉があります。ターゲットの年齢や職業、家族構成や休日の過ごし方等、細かな人物像を設定することで、よりターゲットに刺さるコンテンツを作るためのものですね。

 しかし個人的には、このペルソナ設定は初心者の方はやらない方がいいと考えています。

 というのも初心者のうちは経験が足りていないこともあり、ターゲットの明確な姿をイメージすることは不可能です。にもかかわらず無理矢理ペルソナ設定をすると、

この世のどこにも存在しない、自分にとって都合の良すぎるペルソナを作ってしまい、

その結果まったく上手くいかない。そんな残念な結果になりがちです。
(私の実体験です)

 なので初心者の方は先ほどお伝えしたように、
 視聴者の「悩み・欲望」にフォーカスすることをお勧めします。

 悩みや欲望というのは、ある程度年齢や性別によって偏るものです。そのため悩みや欲望にフォーカスしておけば、年齢や性別等のペルソナもある程度絞られ、しっかりと視聴者に刺さるコンテンツを作ることは可能になります。


③どんな状態にする
そして最後の「どんな状態にする」の部分。
これもリサーチした内容を踏まえて決定します。

例えば先ほどまでの例であげたような武器紹介のチャンネルでいうと、武器についての情報を知ってもらって「初心者でも対戦で勝てるようになる」のように設定できますね。
これもそこまで難しく考える必要はなくて、リサーチした「伸びる要素」から考えるだけです。

リサーチの段階で、どのような雰囲気のチャンネルが伸びているのか、どのような方向性の動画が人気なのかをしっかりと明確にできていると、比較的スムーズに決めることができるかと思います。 
ここでは、「伸びている要素が与えている効果は何か?」を考えるようにします。

例えば、「プロゲーマーによる立ち回り解説」のような動画が伸びているのであれば、それらの動画が与えている効果は「プレイングスキルを高める」ことと言えます。そのため「どんな状態にする」の部分は「対戦で勝てるようになる」のように設定できます。

また「ゲームの裏設定」のような動画が伸びているのであれば、それらの動画が与えている効果は「ゲームの知識を深める」ことといえます。そのためこの場合は「そのゲームを深く知り、より楽しめるようになる」のように設定できるかと思います。

そしてここまで例で挙げてきたゲームチャンネルのコンセプトをまとめると、「武器についての情報によって、ゲーム初心者が、対戦で勝てるようになるチャンネル」のようになりますね。


さて、ここまでコンセプトはこんな感じで決めていくというお話をしてきたわけでなんですが、ここでやっていることは、結局はリサーチの結果をまとめる作業と言えます。

何が、どんな人に人気なのか、そしてどんな方向性の動画が好まれるのか、すべてリサーチしたデータの中に答えがあります。リサーチをしっかりできていれば、ここでの判断に曇りはなくなって、自信を持ってチャンネル運営ができるようになります。
なので、ぜひともリサーチは手を抜かないようにお願いします。


というわけで、ここまでで「そもそもコンセプトとは何か?」というこについて理解していただいたわけですが、実はコンセプトを決める際には、注意しないといけないポイントがあるのです。
次からはそのことについて解説していきます。


〇コンセプト設定での注意事項

コンセプトを決める際の注意事項というのは2点ほどあります。

①コンセプト通りのチャンネルを作ることができるかを意識する
②参入するジャンルでのポジショニングを確認する

それぞれ解説します。


①コンセプト通りのチャンネルを作ることができるかを意識する
1つは、そのコンセプト通りのチャンネルを作るためのスキルが、自分に備わっているのかを意識することです。
すごく当たり前のことですが、「こんな感じの動画が伸びる」と分かったとしても、その動画が作れなかったら意味がないわけですね。

例えば、Aというチャンネルが伸びていて、その伸びている理由が、「可愛い女性が出ているから」だった場合(かなり安易ではありますが)。
あなたが男だったら、どう頑張っても再現不可能なわけです。

この例を聞くと多くの方が、

「いや当たり前やん」
「そんなん最初からやろうと思わんわ」

そう考えると思いますが、実はここの判断を誤る人は結構多いです。
例えば実際にあった話ですが、以前、ゲームの検証の動画が人気だったからやりたいという方から相談を受けたことがありました。

そしてその方の話を伺うと、
「実際に動画を作るとなったら、検証にめちゃくちゃ時間がかかりませんか?」という話になり、実際に試してもらったら、
1つの動画あたり、ゲーム画面の撮影だけで5~6時間以上かかることが分かりました。

そしてその方は普段別のお仕事をされていることもあったため時間が確保できず、動画を作るのは無理だということになりました。

なので「こんな動画が伸びる」と分かっても、その動画を作れる環境にあるのか、動画を作れるだけの時間は確保できるのか等をご自身の状況から鑑みて判断する必要があります。

YouTubeは長期的に運営していくものです。動画を作るための睡眠時間を1時間にするしかない、みたいな状況で始めてしまうと100%続きません。
もちろんできる限りの努力は全力でしていく必要がありますが、無理をしないといけないような状況は避けましょう。

というわけで、その動画を作ることはできるのか、そして作り続けることはできるかどうかという点についてはしっかり確認するようにしましょう。


②参入するジャンルでのポジショニングを確認する
そして2点目がポジショニング、つまりそのジャンル内での自分の立ち位置です。

というのも、せっかくリサーチしてコンセプト決めても、まったく同じようなチャンネルがすでに存在してしまっていたら、あなたのチャンネルは「そのチャンネルのパクリ」となってしまいます。

もちろん、その競合となるチャンネルにクオリティ等のあらゆる面で勝てるなら、そのまま参入してしまって、先に存在していたチャンネルを追い抜けばいいだけの話です。
しかし、それが難しいという人がほとんどだと思います。

なので、競合チャンネルのパクリにならないように、自分のチャンネルと他のチャンネルのコンセプトを比較するようにしましょう。

とはいっても、「どうやって比較すればいいの?」と思いますよね。
その時に役に立つのが、

リサーチの際に洗い出した競合の「強み」と「弱み」
そしてここで初めてご紹介するポジショニングマップです。


まず1つ目、強みと弱みについて解説します。
 
リサーチの段階で競合チャンネルの強みと弱みを書き出していることかと思います。
そして、あなたはそれらの伸びている競合チャンネルに負けないようなチャンネルを作らないといけないわけです。
そのために、競合チャンネルの強みと弱みをしっかりと認識しておく必要があります。

というのも、競合チャンネルの強みよりもさらに強いものが作れるなら、当然、あなたはそのチャンネルよりも大きなチャンネルを作ることができます。
そしてまたそうではなくて、競合チャンネルの弱みを突くかたちで、チャンネルを伸ばすのも大いにアリなわけです。

例えば、競合のAチャンネルの強みは、「情報の質の高さ」で、コメント欄などを見ても多くの人が「そんな情報知らなかった!」のようにAの出す情報の質を評価していたとします。
そこであなたがAよりもさらに濃い情報を持っていたとしたら、情報の質を評価していたAの視聴者は当然、あなたのチャンネルの方を気に入ってくれます。

そして、別のパターンも考えられます。

Aというチャンネルは情報の質は100点だけれども、投稿する動画は、ただカメラに向かっておじさんが話すだけ、カット編集すらされていないくて見にくい、のような状態だったとします。

そこにあなたが、しっかりとカット編集して、テロップもつけて、視聴者が楽しめる要素を加えたチャンネルを作ったらどうでしょうか?

あなたの情報の質がたとえ80点だったとしても、動画の見やすさから視聴者の満足度はAと変わらない、もしくはそれ以上になるでしょう。

このように、そのジャンルの中にいる競合チャンネルと比べて、自分のチャンネルの強みは何なのかを分析することで、自分独自の魅力が明確になってきます。


そしてそれと合わせて意識して欲しいのが、
2つ目のポジショニングマップです。
 

例えばこんな感じです。

このように、縦軸と横軸とで評価項目を設定して、競合チャンネルがどのあたりにいるのかを可視化します。
これをやることで、参入するジャンルの中で空いているポジションが分かりやすくなるのでオススメです。

ただ、ポジショニングマップを作る時には1点注意事項があります。
それは、縦軸と横軸には、ちゃんと需要があるものを設定するということです。
空いているポジションを見つけたいあまりに、まったく需要がない項目を設定してしまうと意味がありません。

例えば、ゲームチャンネルのポジショニングマップなのに、「甘いもが好きか嫌いか」のような項目を設定しても意味がないですよね。
なのでちゃんと需要がある要素を意識してポジショニングマップを作ってみましょう。

ということで、コンセプトを決める際の注意事項について解説しました。
そしてコンセプトを決めた後には、絶対に守らないといけないポイントがあるので、次にそちらを解説していきます。
次の項目でコンセプトについての解説は最後になりますので、あと少しだけ集中して進みましょう。


〇コンセプトを決めた後に気を付けること

ここまででようやくコンセプト設計が終了です。コンセプトも決まり、あなたのチャンネルがだんだん具体的に形になってきていると思います。
ただ、コンセプトを決めた後、絶対に守って欲しいポイントがあるんです。

それは、最初に決めたコンセプトはブラさない、ということです。

非常に大切なことなのでしっかりと意識していただきたいんですが、チャンネルのすべての動きは、基本的にここで決めたコンセプトに従って決定していきます。

なぜかというと、

コンセプトがブレるような動画を投稿してしまうと、
それまで積み上げてきた頑丈な土台が台無しになってしまうのです。

例えば、あなたが先ほど例にあげたゲームチャンネルのターゲットだとしましょう。
あなたはAというゲームの初心者で、対戦で勝てるようになる強い武器の情報が欲しいと思っていました。そして、そんなあなたにピッタリの情報を発信しているチャンネルを見つけて、チャンネル登録していました。

しかしその後、ゲームのタイムアタックの動画だったり、さらにはゲームにまったく関係のないラーメンの動画がアップされたらどうでしょうか?

当然、そんな動画は見ませんよね。
あなたは段々そのチャンネルに魅力を感じなくなって、最終的に見ることはなくなっていきます。

自分のチャンネルのため、そして何より視聴者のために、
コンセプトはブラさないように発信していくようにしましょう。

意外とこれができない人が多いです。
 
特に時間が経つにつれて、段々最初のコンセプトからずれたことをやり始めて最終的に伸びなくなるみたいなことはよくありますので、コンセプトは常に意識しておいてください。

さて、長くなりましたがコンセプト設計は以上で終了です。
慣れない内は気を遣うことが多くて大変に感じるかもしれませんが、コンセプト設計はチャンネルの土台です。頑丈なものを作って、安心できるチャンネル運営をしていきましょう。


次からは具体的な動画の作り方について解説していきます。
当然、土台が完璧でも動画の中身がスカスカだとうまくいかないので、次からの内容もしっかりと頭に叩き込んでいきましょう。



〇動画制作における全体の流れ

ここからは動画の作り方について解説していきますが、まず最初に、動画を作る際の全体の流れについてご説明します。

もしかすると、動画を作った経験がなく、ちゃんとしたものを作れるか不安に思われているかもしれません。

でも大丈夫です。

私がこれから解説する順番で動画を作れば、まったく動画が再生されないなんてことはなくなります。


結論からお伝えします。
YouTubeに投稿する動画は、以下の順番で作っていきます。

①サムネイル・タイトル
②台本
③撮影・素材準備
④編集

以上の順番です。
これを聞いて、少し意外に思ったのではないでしょうか?
そう、撮影や編集よりもまず先に、サムネイルとタイトルを決めるんです。

これはなぜかというと、YouTubeはいくら内容が良くても、クリックされなければ何の意味もないからです。

視聴者に「この動画見てみたい」と思わせないと、
どれだけ素晴らしい内容の動画だろうと意味がないんです。
だからまずは、視聴者の興味を引くことができるサムネイルとタイトルを最初に決める必要があるのです。

さらに言うと、魅力的なサムネイルとタイトルが作れないなら、その企画自体をボツにする必要すらある、ということです。

よく「YouTubeはサムネがすべてだ」みたいなことを言う人がいますが、あれはこのような理由から言っているわけです。
もちろん動画の中身も重要ですが、まずはサムネイルがクリックされないと何の意味もないので、間違ってはいない意見だと思います。

さてそれでは、サムネイルとタイトルはどのように作ればいいのでしょうか?

次へお進みください。



〇サムネイル・タイトルの作り方

これからサムネイルとタイトルの作り方について解説していきます。そしてサムネイルとタイトルを作るためには、絶対に理解しておくべきことがあります。

それは、サムネイルとタイトルの役割です。

サムネイルとタイトルがすごく重要だということは、ここまで学習を進めてきたあなたなら分かっていることかと思いますが、伸び悩んでいる人に多い共通点として、サムネイルとタイトルの役割を理解していないことがあげられるんです。

もちろん、サムネとタイトルの最終的な役割は視聴者にクリックさせることですが、ここで言っているのは、
「クリックさせるために」サムネとタイトルで何をやるのかということです。

結論からお伝えすると、サムネイルとタイトルのそれぞれの役割は、

サムネイルは「目を止めさせる」こと
タイトルは「興味を煽る」こと

以上のように言うことができます。

まずはサムネイルの役割からお伝えします。
視聴者はサムネイルとタイトルを最初に目にする、そうお伝えしましたが、本当に最初に目にするものは、厳密にはサムネイルです。そして視聴者は高速で画面をスクロールして、その動画を見たいかどうかを一瞬で判断しています。

ご自身がYouTubeを見ている時のことを思い出してください。
いちいち、すべての動画のサムネイルをじっくり眺めたりしませんよね?
適当にスクロールしていって、「何か気になる」と思ったサムネイルがあれば、そこでスクロールを止めて、初めてタイトルを読むわけです。

なので、まずはとにかくサムネイルで視聴者に「なんだ?」と思わせ、目を止めさせる必要があるのです。


そして次に、タイトルの役割が「興味を煽ること」という話です。
サムネイルを見て「なんだ?」と興味を持ってもらえたら、その興味を「見たい!」という気持ちに変える必要があります。

話が抽象的で分かりにくいので、具体例をあげてみましょう。

 こちらの画像をご覧ください。

パッと見て分かる通り、まず、サムネイルが分かりやすく、かつ「何してんだ?」と興味が湧きますよね。味の素を土にかけてる?どういうこと?という疑問が湧きます。

そして興味を抱いた状態で、次にタイトルを見ます。
すると、「味の素をかけると生き物が出てくる」というインパクトのある情報が出てくるわけですね。

このタイトルを読むと、穴に味の素を入れた後、謎の生き物が穴から飛び出してくるということがわかります。そして「それってどんな生き物なんだ?」と思って、サムネイルをクリックするわけです。
 
つまり、最初の「味の素を土にかける?どゆこと?」と感じた疑問、興味をタイトルで煽って、「味の素を使ったら穴から出てくる生き物ってどんなの?見たい!」という状態にできているわけですね。

このように、サムネイルとタイトルにはそれぞれ別の役割があるんです。
もちろん、どちらも視聴者の興味をひく、という点では同じですが、細かく見ると、しっかりと考えて作り込む必要があると感じたのではないでしょうか?

これができていないチャンネルがすごく多いです。
例えば、サムネイルとタイトルでアピールしているポイントがまったく同じ動画がよくあります。サムネイルで「○○のボスの攻略法」と書いてあって、タイトルを見ると「○○のボスの攻略法」とまったく同じになっているような感じの動画です。
これは本当にもったいないです。

サムネで興味を持ってスクロールを止めたとしても、タイトルがまったく同じ内容になっているので、サムネイルで感じた興味がまったく変わらないわけです。興味度が上がらないんです。
さきほど例であげた動画のように、サムネイルで興味を持たせたら、タイトルでその好奇心をより大きくする必要があるわけです。

これは初心者の方に本当に多いもったいないポイントなので、しっかりと覚えておいてください。


さて、サムネイルとタイトルの役割、分かっていただけたでしょうか。
今まで何となく見ていた動画も、よく見てみるとサムネイルとタイトルに仕掛けがしてあると思うので、日頃から意識するようにしてみましょう。

以上が、サムネイルとタイトルを作る前に押さえておくべき基礎知識でした。
それでは次に、作り方について解説していきます。

興味を引けるサムネイルとタイトルをどう作るのか、というと、
基本的にはリサーチの時に出てきた伸びている動画を参考にするのが一番です。
競合で人気ということは、将来の自分の視聴者に人気ということなので、競合の伸びている動画のサムネイルとタイトルはストックするようにしましょう。

そしてどのくらいストックするのかということについては、もちろん数は多ければ多いほど良いわけなんですが、全てのチャンネルの全ての動画をリストアップするのはかなり大変なので、
各伸びているチャンネルの人気動画トップ5くらいをストックしておくと良いと思います。

そして、ストックしたサムネイルとタイトルをそのままパクってはいけません。

大切なことは、「なぜそのサムネイルとタイトルが好まれるのか?」ということをしっかりと考えることです。
このサムネイルのどういうところに興味を引かれるか、このタイトルのどういうところに魅力を感じるか、これらを意識して、自分のチャンネルに取り入れるわけです。

とはいえ、初心者のうちはなかなかイメージがつかないと思うので、基本的なサムネイルの構成について解説します。


基本的にはこれらの種類があります。

①1分割型

画像1枚のインパクト引き付けるサムネイルです。 これは画像のインパクトがかなり強い場合に採用します。ちなみに、画像ではなくて文字だけのパターンもあります。
いずれにせよ、一目で一気にひきつける強いインパクトがある画像や表現が必要です。


②2分割型

基本的には縦に2分割します。これは画像で変化を表す際に効果的です。 左側に変化前、右側に変化後の画像を配置します。また、画像を左側、文字を右側に配置することもあります。その際は、画像を3分の1、文字を3分の2くらいの割合で配置すると全体のバランスが良くなります。


③4分割型

田んぼの「田」の字のように中心で4分割したものです。これは全体の流れを説明したい時に使用します。例えば、以前流行したルーティン動画では、このパターンのサムネイルが多用されていました。


④縦4分割型

これは③とは違って、縦に4分割するものです。これは全体の流れというよりは、動画で色々な情報を紹介しているということを伝えるために使用します。 例えば、「ゲームの小ネタ集」のような、1つの動画の中で複数の情報を紹介する感じの動画です。

なぜこのサムネイルが好まれるかというと、ゲームの小ネタ集のような動画で、その中の1つの小ネタに注目したサムネイルにすると、視聴者はそのサムネイルに映った小ネタに興味を持って視聴し始めます。なので、サムネイルで見せた小ネタを紹介した後は視聴を続けてくれなくなる場合があるわけです。
そのため色々な情報を紹介するような動画では、縦4分割型のサムネイルを使って、1つの情報に視聴者の興味を絞らせないようにするのが妥当です。

さて、以上のようにサムネイルには色々なパターンが存在しているわけですが、やはり実際に自分が参入するジャンルをリサーチして出てきたデータに勝るものはありません。
ここで紹介したパターンにとらわれず、リサーチ結果をしっかり確認しておきましょう。

そしてサムネイルとタイトルを決めたら、次に台本を作ります。



〇台本の作り方

サムネイルとタイトルの次は、基本的に台本を作ります。
めんどくさいと思われるかもしれませんが、
基本的に台本はしっかりと考えて用意すべきです。

当たり前な話ですが、ぶっつけ本番で話すよりも、事前に何を話すかまとめておいた方が動画のクオリティは高くなります。
多くの人は台本を書くのをめんどくさがってやろうとしませんが、視聴者のことを考えると当然台本はまとめておくべきです。一言一句決めておく必要はないかもしれませんが、話す内容や構成はあらかじめ決めておくようにしましょう。

そして、台本の書き方についても解説しておきます。ここでもリサーチしたデータが役に立つんです。
リサーチした中で人気の動画や、台本が上手いと感じた動画があると思います。

それらの動画を文字起こししましょう。

YouTubeの機能に文字起こし機能があるのでそれを利用するのも良いですし、クラウドソーシングサイトなどで外注するのもいいかと思います。

そしてこれを行うことで、人気の動画の構成や表現の仕方等が手に入ります。
そうしたら、オープニングはどのくらいの長さなのか、話の展開はどんなパターンがあるのか、どのようにして視聴者を引き付けているのか等、文字起こしした台本を分析しましょう。

具体的なやり方としては、まず文字起こしした台本を、
オープニング、本編、エンディング、に分けます。
そしてそれぞれの話の展開の仕方を確認します。

例えば、「オープニングでは最初に視聴者への疑問を投げかけている」とか、「本編は3つの章で構成されて、こんな流れで話が展開している」のような感じです。

そしてこれが分かったら、
その構成や表現が自分の動画に応用できないかを考えるわけです。
このようにして、台本を分析していきます。

そして、少し難易度が上がりますが、この時、
なぜその展開の仕方になっているのかという本質的な部分を考えることができれば最高です。

例えば、先ほど例でいうと、「オープニングで疑問を投げかけているのは、動画の冒頭で視聴者の興味を引き付けるためだろう」のような感じです。

これをやるのがなぜ良いのかというと、それは自分の引き出しが増えるためです。

ただオープニングでは疑問を投げかける、とだけ覚えていると、1パターンのものしか作ることができません。
しかし、オープニングでは視聴者の興味を引き付ける、と覚えていると、疑問を投げかける以外の手段を考えることができますよね。

今のはすごくざっくりとした話ではありますが、この「本質を考える」習慣はとても大切なことなので、普段から意識してみましょう。きっと数多くの気付きがあるはずです。

そして、優れた動画の構成等を参考にして自身の台本を書くようにします。こうすることで、優れた構成に必要な要素を当てはめる感覚で文章を書けば、優れた台本を作ることができます。
完全に1からやるよりも時短にもなりますし、何より勉強になるので、ぜひ文字起こしをやってみることをお勧めします。

以上が、台本の必要性と作り方についての話になるのですが、台本を作る順番は動画の内容によって変わるところではあります。
例えば、何かを検証するような動画を作ろうとした場合は、検証してみないと当然台本は書けませんよね。そのような場合には当然、先に撮影をすることになります。
ただそのような場合でも、全体の構成は決めておくべきではあります。台本が書けないところ以外は書いておくようにしましょう。

 そして台本ができたら次は撮影です。


〇撮影・素材準備

撮影の仕方については、ジャンルによってかなり大きく変わるところです。高画質な映像を撮影できるカメラが必要なジャンルもあれば、中には撮影すら必要ないジャンルも存在します。
なのでこのnoteでは、どんなジャンルでも共通して必要となる内容についてお伝えしようと思います。

それは、撮影や素材準備の前段階として行う、撮影計画です。カメラを使った撮影の場合は「絵コンテ」というものを使うこともあるかと思います。
ただ個人的には、すべての動画で絵コンテを作るのは大変過ぎて、現実的ではないと考えています。

ではどうするかというと、
私は台本に撮影計画を書き込むようにしています。

このようにセリフに対して必要な素材を決めていきます。この時できるだけ細かく決めておくことで、撮影の手間が減り、編集も楽になります。

とはいえすべての素材を決めるのは大変、というか不可能な場合もあるので、動画の中で特に大事なシーンだけをしっかり決めておくようにする等、あくまでも継続可能な範囲で行うことも大切です。


〇編集の方法

そして撮影ができたら編集です。
これも結構チャンネルの色が出るところかとは思いますが、正直、編集はそこまで難しいものではありません。

というのも、ここまでお伝えしてきた通りに動画を作っていれば、撮影までの段階で、「どの場面でどんな素材を使って、この場面ではこんな演出をしよう」等のように動画の具体的な仕上がりを考えていることになるので、編集はそこまで迷うことなく作業できると思います。

ただ、注意するべきところは当然あります。

それは、「視聴者にストレスを与えないようにする」という点です。

せっかく良い素材があって、台本もしっかり作りこんでいても、編集で余計なストレスを与えてしまっているせいで動画を見るのを止めてしまうみたいなことがよくあります。

なのでこれから、視聴者が感じるストレスの原因をいくつかご紹介しますので、それに当てはまっていないか確認してみてください。

視聴者がストレスに感じる原因、主なものは以下の5つです。

①音が大きすぎる、小さすぎる
②テロップが見づらい
③画面が動かない
④BGM、効果音が単調
⑤間が悪い

この5つです。それぞれご説明いたします。


①音が大きすぎる、小さすぎる
まず1つ目、音が大きすぎる、あるいは小さすぎるという点ですが、
これは特にBGMや効果音が大きすぎるのがよくあるパターンです。

BGMや効果音は著作権フリーのサイトでダウンロードしてきて使うことが多いと思いますが、その素材をそのまま使うのではなく、必ず音量を下げて使うようにしましょう。
素材によって音の大きさが違うので、必ず自分の耳で聞いて調整するようにしてください。


②テロップが見づらい
次に、テロップが見づらいという点です。
テロップの色や大きさを変えることで、キャラクターや世界観を表現できますが、あくまでも「見やすいかどうか」を大切にしましょう。

例えば、テロップの文字が細かったり、背景の色と被っていたりして見づらい動画を時々目にします。線を太いものにしたり、枠線をつけたり、後ろに素材を追加してテキストを見やすくする工夫をしましょう。

また、不必要なグラデーションもよく目にします。グラデーション等のテキストの加工は、素人が何となくでやってもなかなか上手くできるものではないので、上手な人の動画の真似をしたり、YouTubeで解説してある動画を見るなどして、とにかく見やすさにこだわりましょう。


③画面が動かない
これはどういうことかというと、
ただカメラに向かってしゃべってる映像がずっと映っているだけのような、画面に動きがない動画のことです。

ずっと同じものが画面に映ったままだと視聴者はすぐに飽きて、他の動画を探しにいってしまいます。良い内容でも、まったく変わり映えのない画面がずっと表示されたままだと見続けるのは苦痛ですよね。

なので画面には動きをつけるなどして、見やすい動画にしていきましょう。

ちなみに私が動画を作る際はは、まったく同じ画面は長くても10秒以上は続けないようにしています。これが絶対の正解ではありませんが、参考までに頭に入れておいて頂ければと思います。


④BGM、効果音が単調
次にBGM,効果音が単調という点ですが、
これは主にBGMが単調になっていることが多いです。

編集の過程を考えると、カット→テロップ入れ→素材挿入→BGM挿入のような順番で進む場合が多く、BGMと効果音を最後に入れるパターンが多いと思います。
それまでに色々と編集して疲れているために、BGMや効果音は適当にやってしまいがちなんですよね。

しかし多くの人が考えているよりも、BGMと効果音はめちゃくちゃ大事です。
BGMのテンポをゆっくりなものから速いものに切り替えれば動画に緊張感が出るし、いきなりBGMを切って無音にすれば、一気に視聴者の注意を引き付けることができます。

効果音も同様で、重要なことを伝える時に効果音があると、「これは重要な情報なんだな」と視聴者に伝わりやすくなるんです。
なのでもしもBGMや効果音がないと、動画に流れが生まれづらくなるし、どこが重要なポイントなのか、いまいち伝わりづらくなってしまいます。

軽視されがちなBGMと効果音ですが、視聴者の気持ちをコントロールするうえで非常に重要なものですので、1つの動画に1つのBGMしか使わない、のようなことは避けるようにしましょう。

ちなみに、いきなりBGMを無音にして注意を引き付ける手法は、簡単なわりに効果抜群なので、ぜひ取り入れてみることをオススメします。


⑤間が悪い
そして最後は「間が悪い」という点です。
これはカット編集をしていないようなパターンです。カット編集をしなくて良い人は、よっぽど喋りがうまい人か、その人が映っていれば視聴者は満足するようなカリスマくらいです。
基本的にはカット編集は必須のものと考えてください。

ただ、ここまでで解説してきた内容をしっかりと実行していれば、台本を作ったうえで撮影していると思うので、そこまでカット編集が大変になるってことはないかと思います。

そして補足として、編集についてのよくある誤解を解いておきたいと思います。

よくある勘違いなのですが、
「多少素材が悪くても編集で良い感じにすれば大丈夫でしょー」のように思ってる人が本当に多いです。

 しかしそれは、完全に間違いです。

素材が悪ければ、どんなに編集で頑張っても悪いものにしかなりません。
どれだけ腕がいいシェフでも、腐った食材しかなかったら美味しい料理なんて作れるわけないですよね。それと同じです。

なので、ベストな素材を用意するために、先に台本を作っておくが大事なわけです。「編集でなんとかする」と聞くと、何となくカッコイイ感じしますが、それには限界があるということを覚えておきましょう。


YouTubeチャンネル運営の基礎知識は以上になります。
この記事で解説したことを基礎として実践を重ねれば、誰からも相手にされないようなチャンネルが生まれることはなくなるはずです。



〇最後に

ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回のnoteの内容は、YouTubeをやるなら必須といえる、基礎中の基礎といえる内容です。

さらに実践的な考え方については以下の記事で解説しているので、
YouTubeを伸ばしたい方はぜひ読んでいってください。
もちろん無料です。

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