もしも私が0からYouTubeチャンネルを始めるなら?
〇追記内容
・本文の最後に「好きこそ物の上手なれ」を追加しました(2024年8月)
※注意
このnoteの目的は、
「楽しみながら、登録者数10万人を超えるチャンネルを長期的に運営するための考え方を共有すること」です。
少ない労力で○○百万円!完全自動で副収入!
のような内容は一切載っていませんのでご注意ください。
お疲れ様です。社畜です。
当チャンネルの登録者数が10万人を超えた記念に、これまでことを振り返りながら
もしも今、スキルも何も無い、完全に0の状態からYouTubeチャンネルを始めるなら何から始めるか?というテーマで記事を書きます。
ちなみに当チャンネルの登録者数は130,000人(2024年7月時点)
もうすぐ運営開始から2周年になります。
登録者数が10万人を超えているゆっくり解説系のチャンネルが運営方法の話をするのはかなり稀で、多くの運営者はやりたがらないと思います。
なぜなら当チャンネルのような「ゆっくり解説」形式の動画は、ゆっくりムービーメーカー等の無料ソフトを使用すれば誰でも作成可能であるため、
その核となる運営方法を公開してしまうと、簡単に真似できてしまう可能性があるからです。
公開したがる方が変だと思います。
ただ私は、この記事の内容を真似してYouTube始めてくれる人が増えたら嬉しいので、
あとシンプルに登録者10万人を超えたことが嬉しいので、ノリでこの記事を書いている次第です。
「これからYouTubeチャンネルを始めたい」
「YouTubeやってるけど全然結果が出なくてしんどい」
そう思っている方には、滅茶苦茶参考になる内容になっています。
「ゆっくり解説」という誰でも同じものを作ることが可能なジャンルにおいて、10万人を超える方にフォローしていただけるチャンネルの作り方を解説します。
では、
もしも今、スキルも何も無い、
完全に0の状態からYouTubeチャンネルを始めるなら何から始めるか?
さっそく結論からお伝えしましょう。
〇もし今から、何のスキルも持たない状態でYouTubeを始めるなら
「YouTubeを見まくる」
これが答えです。
強いYouTubeチャンネルを作りたいのであれば、スマホに穴が開くほどYouTubeを見まくってください。
好きなジャンル・興味のあるジャンルの動画で大丈夫です。
とにかく色んなチャンネルの動画を見まくってください。
それが、あなたのチャンネルを強くするために最も必要なことです。
「YouTubeを見まくる」
これから色々な話をしていきますが、最終的にはこの結論に返ってきますので覚えておいてください。
「いや、YouTubeなら死ぬほど見てるんだが?」
「1日1回はYouTubeアプリ開いてるぞ?」
と思った方。
あなたはスジが良い。
1万人くらいのチャンネルであれば割とサクッと作れるポテンシャルがあるので、
今すぐYouTubeチャンネルを開設しましょう。
とはいえ、この記事における「見まくる」の意味は
ただ闇雲に流れてくる動画を脳死で見続けることではありませんし、
加えてYouTubeチャンネルを運営するなら知っておくべき「大前提」もあります。
なのでまずはYouTubeチャンネル運営における「大前提」の話から始めましょう。
〇大前提
・今のYouTubeチャンネルには、ブランディングの意識が超重要
スキルも何も無い「0」の状態からYouTubeチャンネル運営を始めようと考えた時、すべての個人が頭を悩ませるのが「ブランディング」の問題です。
つまり、どのようにして自分のチャンネル独自の価値を作るのか?という問題です。
数多のチャンネルで溢れかえった現代YouTube市場において、他チャンネルとの差別化は最重要課題と言っても過言ではありません。
とくに当チャンネルのような「ゆっくり解説」系のジャンルにおいては、
個性を出そうと色々と工夫してみたけど、結局は有象無象の中に埋もれてしまう...
そんなチャンネルをよく見かけます。
個人的にはYouTubeにおいて有象無象に埋もれることが絶対にダメなことだとは思いませんが、
とはいえ他チャンネルと差別化できなければ、登録者数が10万人を超えるチャンネルを作ることも、長期的にチャンネルを運営することも不可能なのは事実です。
秀でた結果を出すためには、必ず他を圧倒する個性が必要になります。
そのため、
YouTubeチャンネル運営においては、他チャンネルとの差別化、つまり「ブランディング」が最重要課題だとお伝えしている次第です。
このnoteでは、当チャンネルのこれまでの経験を通して、チャンネルブランディングのための考え方を限界まで言語化していますのでお楽しみに。
・ジャンル選びが大切
次に、参入するジャンルについての話です。
料理、スポーツ、時事ネタ、そして当チャンネルのような歴史等々、YouTubeには様々なジャンルの動画が投稿されています。
あなたがYouTubeチャンネルを立ち上げる時、これらの中からどのジャンルを選ぶかによって、投稿した動画の大まかな再生回数、つまりは稼げる金額が決まります。
例えば、
「料理」と「日本近代文学」
どちらがYouTubeで人気のジャンルかと聞かれれば、当然「料理」です。
料理系のジャンルを見てみると、数百万再生の動画はゴロゴロ見つかりますが、日本近代文学のジャンルはというと、数万再生の動画が少しだけ見つかる程度で、
もはや「日本近代文学」というジャンルが成立しているかどうかすら怪しいレベルです。
そのため、もしもあなたができるだけ大きなお金を稼ぎたいと考えているのであれば、このジャンル選びの段階で、
「自分が参入するジャンルは、そもそも再生数が確保できるジャンルなのか?」という視点を持つ必要があります。
あくまで目安ですが、週1本のペースで投稿していて、直近で投稿された動画10本分の平均再生回数が30万回を超えているチャンネルであれば、月に100万以上は稼いでいる場合が多いかなと思います。
ただし、個人的にはお金を目的にYouTube運営をするのは良くないと考えています。
お金を目的にしてしまうと、「○○万円」という目標を目指す過程はずっと苦しい状態が続きますし、
いざその「○○万円」を稼ぐことができたとしても、
「・・・で?」
という虚無が待っているだけです。
実際に経験した私が言うのだから間違いありません。
(当チャンネルのお金事情については、別記事でお話しできればと考えております。)
YouTube運営は年単位で行われるもの。
継続が不可欠です。
目標を持つことは素晴らしいことですが、その過程を楽しむことができなければ、継続することができません。
確かに「どのジャンルに参入するか」で、再生回数の上限はある程度決まるのは事実です。
しかしだからといって、再生回数だけで参入ジャンルを決めてしまうのは、チャンネル崩壊の大きな第一歩となりますので止めておきましょう。
そんでもって、
自分が参入したいジャンルを見てみたけど、全然再生されてない!みたいなことがあっても、
工夫次第で大幅に再生回数を伸ばすことも可能です。
全然悲観しなくて大丈夫です。
そもそも、この世界であなたしか興味を持っていないことなんて存在しません。
必ずこの世の誰かが共感してくれる面白さがあるはずです。
肝心なのは「伝え方」です。
再生されていないのは、そのジャンルが面白くないからではなくて、
「面白そうに見えないから」という点を覚えておいてください。
これ、超重要な考え方です。
YouTubeやるなら脳に刷り込んでください。
繰り返しになりますが、このnoteはチャンネルブランディンクについての記事です。
自分のチャンネルをどう伝えるかという点は非常に大切なポイントとなってきますので、
当然、この「伝え方」についても解説します。
自分の興味のあるジャンルを見たけど全然再生されてないという方もご安心ください。
・自分が興味があるテーマを選ぶこと
YouTubeチャンネル運営における「大前提」
最後の刺客はこいつです。
自分が興味があるテーマを選ぶ。
ここまでの話を聞いているあなたならもうお分かりのことだろうと思います。
まず、好きじゃないと継続できないという問題があります。
自分が好きなことを基準にして、それを極めることを目的にチャンネル運営をしていれば、その過程もずっと楽しい状態が続きます。
これが先ほどのお金を目標にした場合との決定的な違いです。
大事なことなので繰り返します。
YouTube運営において、お金を目的にした時点であなたの人生の幸福度はだだ下がりします。
お金を目的にしたら稼げなくなるとは言っていません。事実、お金のためにYouTube運営をしている方は大勢いらっしゃいますし、そのうえでしっかり稼いでいる彼らのことを私は尊敬しています。
ただし、こと「幸福度」という観点からYouTube運営を考えるのであれば、「お金」は目的ではなく、「副産物」として考える方が、精神衛生上はるかに良い結果をもたらします。
YouTubeは長期戦です。最初の1、2カ月結果が出ないことは当たり前です。
お金を目的にチャンネル運営をしている人は、この結果が出ない期間中ずっと苦しみ続けることになります。
そしていざお金が入るようになったとしても、YouTubeの収益は安定するもんじゃありません。
100万稼いだ次の月の収益が10万になる、なんてことはザラにあるわけです。
そのため、
「やった100万稼げた!!」
・・・
「でも、来月はどうなるんだろう?ヤバい、再生数落ちて来てない!?100万維持するためにどうにかしないと!!!!」
このように、銀行のATMで貯金残高が増えていることを確認した時には幸福を感じることはできますが、銀行から外へ出る頃には「来月はどうなる!?」という不安に襲われるようになります。
これが、お金だけを目的にYouTubeを運営した人間の末路です。
だから私はやはり、YouTube運営は「好きだからやる」という原動力が不可欠だと感じているわけです。
好きだからYouTubeをやる。
そしたら何かお金もらえるようになってた。
この流れを辿ることが最も健全なYouTubeライフへの近道だと思います。
私もこの考え方をするようになってから、当チャンネルの運営が生きがいレベルに幸せだと感じるようになりました。
YouTube運営は「好きを極めること」「価値の追求」を目的とするべきです。
私の影響でYouTubeを始めてくれる方がいらっしゃるのであれば、この点は強く意識してみることをオススメします。
また、好きじゃないと動画のクオリティを担保できないという問題もあります。
私にとってのYouTubeチャンネル運営は
「面白いことを共有して、みんなでアレコレ語り合う場を提供すること」です。
「そうそう、これ面白いよな!」
「え!その話知らなかったんだけど!」
「これと似た話で~みたいなこともあったな」
みたいな会話がなされるコメント欄が楽しくて、またそのきっかけを自分が担えていることが嬉しくて、チャンネルを運営しています。
そしてこのような場を作るためには、
「視聴者様に面白いと感じてもらえる話は何か?」という意識を敏感に持っておくことが非常に大切です。
例えば極端な話、
当チャンネルでいきなり「10代女子にオススメ!夏の日焼け対策10選!」みたいな動画を投稿しても、誰も見たがらないと思います。
さすがに歴史系のチャンネルで「10代女子の日焼け対策」の動画を投稿するという奇行に出る人間はいないはずですが、視聴者様の欲していない動画を投稿して、再生数がお亡くなりになっているチャンネルは星の数ほどあります。
「視聴者様にとっての面白い」を自分も同じように感じることができていなければ、このようなミスマッチを防ぐことはできません。
その点、自分が好きなジャンルなら、自分にとっての「面白い」が視聴者様にとっての「面白い」である場合が多く、自分が面白いと感じる動画は自然とクオリティの高いものになります。
だからこそ、自分が好きなジャンルを選ぶべきなのです。
〇ここからが本題です
さて、ここまででようやくYouTubeチャンネル運営における「大前提」の話が終了となりました。
しかし、このnoteはあくまでも「YouTubeチャンネルブランディング」について解説するものです。
ここからが本番です。
では、まず最初に「ブランディング」という言葉の定義をはっきりさせておきましょう。
ビジネスの文脈において「ブランディング」という言葉は、「自社の商品やサービスを”他とは違うもの”と認識してもらうための取り組み」「他者との差別化を図る取り組み」のような意味で使用されます。
本noteでもこのような意味合いで「ブランディング」を定義しています。
つまり「YouTubeチャンネルブランディング」とは、
「YouTubeにおいて自分のチャンネルの独自性を発揮し、他チャンネルとの差別化を図る取り組み」のことを意味します。
さて、言葉の定義がすんだところで、
独自性についてもう少し深く考えてみましょう。
独自性を発揮するといっても、ただ異なればいいわけじゃありません。
その独自性には、必ず「需要」が必要になります。
他のチャンネルが投稿していないからと言って、誰にも求められていない動画を投稿し続ける人は、ただの不審者です。
「なにあいつ、キモ」と言われて終わりです。
そうではなく、
「そうそう!こんなチャンネルが欲しかったんだよ!」と言われるチャンネルを作らなければなりません。
例えば、歴史系のチャンネルを作ろうと考えた場合、
アメリカやイギリス等の国の歴史解説、歴史上の人物の解説は、定番の動画テーマとして頭に浮かぶかと思います。
特に日本で活躍した武将や、中国の皇帝の解説動画の再生回数には、目を見張るものがありますから、自分のチャンネルでも人物紹介の動画を作りたいところです。
しかし、有名どころの人物の紹介は、すでに他のチャンネルがやってしまっています。
このままでは独自性を出すことはできません。
そこで、
「ジェームズ・ハーディ・ヴォークスの紹介動画を作ろう!」
なんてことをしちゃダメなわけです。
![](https://assets.st-note.com/img/1721468781209-ZbZ2UwAEIu.png?width=1200)
ジェームズ・ハーディ・ヴォークスとは、18世紀に生きたイギリスの詐欺師です。知っていたら変態だと思います。仲良くなれそうです。
「ジェームズ・ハーディ・ヴォークス」なんて名前、歴史好きでも知っているのはごく一部の人間だけ。
99%の人からすれば「誰それ?」です。
そんな状況にもかかわらず、
「ジェームズ・ハーディ・ヴォークスについてゆっくり解説!」みたいな動画を投稿したら、
「知らない人のことを熱心に解説している”変なチャンネル”」だと思われて、
「なにこのチャンネル、キモ」と言われてしまうわけです。
繰り返しになりますが、
あなたは需要の無い奇行を繰り返す「なにこれキモチャンネル」ではなく、
正しい独自性を持った「これが欲しかった!」と言わせるチャンネルを作らなければなりません。
では、独自の価値を持つチャンネルを作るには、つまり「こんなチャンネル欲しかった!」と言われるためには何をしなければならないでしょうか。
〇独自の価値の作り方
「こんなチャンネル欲しかった!」と言われるためにあなたがやらなければならないこと
それは、
市場の不満や怒りの洗い出しです。
YouTubeにあるチャンネルを見渡してみると、、、
「あのチャンネルは編集は良いのに台本はイマイチ...」
「あのチャンネルは説明は分かりやすいけどリサーチが雑なんだよな...」
「あのチャンネルのAの企画はすげぇ面白いけど、それ以外の企画はあんまり面白くないんだよな...ずっとAだけやってくれたらいいのに...」
「この人が扱うテーマにはすごい興味あるけど、ナレーションがずっとおっさんのASMR聞いてるみたいだからキモくて見てらんない...」
みたいに思うこと、ありませんか?
もしあるのだとすれば、
その不満や怒りは、あなただけが感じているものではありません。
「十人十色」「人間人それぞれ」なんて言葉がありますし、昨今の社会は個人の違いを認め合う風潮がどんどん強まってきています。
しかし、人は人です。
飯を食わなければ腹が減るし、殴られれば痛いし、M-1グランプリを見ればだいたい同じところで笑うし、おっさんのASMRを聞かされたら吐くんですよ。
あなただけが特別に不快に感じるものなんて、そうは存在しません。
あなたが嫌だと思うものは、大抵の人間にとっても嫌なものですし、あなたが「こうして欲しい」と望んでいることは、大抵の人間が共感するところです。
つまり、あなたがYouTubeを見ていて感じる不満や怒りは、
その他一定数の視聴者も感じているものなわけですよ。
なのでその不満を埋めることができれば、
「そうそう!こういうのが欲しかったんだよ!」と言ってもらえるはずです。
クリエイティブディレクターの細田高広氏は、決定的に新しいものは「怒り」から始まるとおっしゃっていました。
まったくその通りだと思います。
非常に面白いので一度見てみることをおすすめします。
「どうしてこんなことになっているんだ!」
「もっと○○なものはないのか!」
「誰かもっと良いものを作ってくれ!」
そんな「怒り」を元にしてスタートすることで、多くの人を引き付ける動画になるわけです。
そのジャンル全体の視聴者が抱える不満や怒りを解消するコンテンツを作ることで、あなたのチャンネルは唯一無二の存在となることができます。
そしてそのためにまずは、ジャンル内の視聴者が抱える不満や怒りを洗い出す必要があるわけです。
では、ジャンル内の視聴者が抱えている不満や怒りを洗い出すには、何をしなければならないでしょうか?
そう、
YouTubeを見まくるんです。
ようやく最初の結論に戻ってこれました。
いち視聴者として、徹底的にYouTubeにある不満や怒りを洗い出してください。
もちろん、無理矢理に不満な点を見つける必要はないですよ。
あなたが満足しているということは、他の視聴者も満足している可能性が高いので。
ただ、ほとんどの場合、なんらかの不満が出てくるはずです。
なお、自分が好きなジャンルを選べば、ここで不満を見つけやすくなります。
このような事情もあって、私は自分の好きなジャンルでのチャンネル運営をオススメしている次第です。
とまぁ、ここまで色々と話してきたわけですが、
具体的にどう考えればいいのかが分からないと思いますので、いくつか例を挙げてみます。
ここまでの話がバッチリ理解できているという方は、次の項目は飛ばしていただいて構いません。
〇独自の価値を作り出す例
①怪談系ジャンル
私は怖い話が好きなので、怪談系のジャンルをよく見ているのですが、
そこで私がよく感じる不満は次のようなものです。
・そもそも「こわ!」と思える話が少なすぎる
・話し手の人の冒頭の雑談パートが長すぎる。さっさと怖い話を聞かせて欲しい。
・怖い話が終わってからの雑談パートが長すぎる。というか面白くない。面白ければ全然良いけど。
・話すのが下手な人が多い。もう少し編集して聞きやすくして欲しい。
・「お前だ!」みたいに、突然大きい音出すの止めて欲しい。怖いとかじゃなくてびっくりする。
念のためにお伝えしますが、これらのことをコメント欄に書き込んだりして、他の視聴者がどのくらい同意してくれるかを確認する、みたいなことはしないで大丈夫です。運営者の方が傷つくので。
さて、それでは次に、洗い出した不満をまとめてみましょう。
①用意する怪談の質に関わるもの
・そもそも「こわ!」と思える話が少なすぎる
・「お前だ!」みたいに、突然大きい音出すの止めて欲しい。怖いとかじゃなくてびっくりする。
②台本、編集に関わるもの
・話すのが下手な人が多い。もう少し編集して聞きやすくして欲しい。
③動画構成に関わるもの
・話し手の人の冒頭の雑談パートが長すぎる。さっさと怖い話を聞かせて欲しい。
・怖い話が終わってからの雑談パートが長すぎる。というか面白くない。面白ければ全然良いけど。
おおむねこのようにまとめられるかと思います。
次に、具体的にどうすれば不満を埋められるかを考えます。
①用意する怪談の質に関わるもの
→収集する怖い話の質にとにかくこだわる。本当に怖いと思ったものしか動画にしない。
弱いと思った話には脚色を加える。怖い話に求めるものは「本当に起こったことかどうか」ではなく「怖いかどうか」なので、多少の脚色は問題ないと考えられる。
びっくりさせる系の仕掛けは行わない。
②台本、編集に関わるもの
→きちんと台本を用意して喋る。変な間が空いた部分等は編集でカットする。
③動画構成に関わるもの
→さっさと本題に入る。お知らせ等がある場合は必ず動画の最後に行う。
ここまでくれば、後は①~③のことを意識しながら実際に動画を作るだけです。
今回はチャンネルブランディングの話ですので、具体的な動画の作り方については言及しませんが、別の記事できちんと解説しますので今しばらくお待ちください。
こんな感じで1つ例を挙げましたが、
怪談はさすがに当チャンネルとかけ離れすぎているので、近いところでもう一つ例を挙げましょう。
②地政学系ジャンル
地政学、面白いですよね。
今から数ヶ月前、YouTubeでは地政学系の動画がめちゃくちゃ再生されていました。
その影響もあり、今では地政学に関するゆっくり解説チャンネルがうじゃうじゃ生まれました。
今でもそこそこ再生されているチャンネルもあるようです。
私は今でもちょこちょこ見ているんですが、これらのジャンルを見ていて私が感じる不満は、次のようなものです。
①チャンネルの雰囲気に関すること
・解説のトーンが真面目すぎて途中で飽きてくる
②企画に関すること
・そもそものテーマが面白そうじゃない
③台本・編集に関すること
・霊夢と魔理沙の掛け合いが不自然過ぎてキモい
・編集が見にくい
②と③は、地政学について詳しくない業者が大手チャンネルを猿真似した結果です。
自分が好きだと思えるジャンルに参入しないからこんな不満が生まれます。
そしてこの例では、①について少しだけ深めに語ろうかと思います。
これは現状の大手チャンネルにも感じられる内容ですので、これから地政学系のチャンネルを始めたい方には結構大きなヒントになるかと思います。
「解説のトーンが真面目すぎて途中で飽きてくる」という問題は、多くの解説系チャンネルが抱えている課題です。
お察しの通り、当チャンネルでも同様のことを課題として認識しています。
YouTubeを利用するユーザーのほとんどは、暇つぶしとして動画を視聴しています。
そう考えると、真面目な解説が延々と続く話よりは、エンタメ要素を取り入れながら楽しく聞ける話の方が好まれるのは当然のことです。
そして「ジオヒストリー」というチャンネルが、地理・地政学系のジャンルの中では超大手と言える位置にいます。
こちらのチャンネルが投稿した動画に寄せられていたコメントで、私が個人的に良い着眼点だと思ったものがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1721469333140-o2NtSRaBJd.png)
ウイスキー戦争とは、「最も礼儀正しい領土紛争」と呼ばれる、カナダとデンマーク間で行われた領土紛争のこと。真面目すぎず、少しクスッとできるような内容です。
これをいつも通りの真面目なトーンで解説して欲しいという旨のコメントですね。
不真面目、あるいは下世話なテーマを真面目なトーンで解説するという、真面目なトーンを逆手にとった戦略は面白いです。
日本の過去のテレビ番組でも、このような不真面目・下世話なテーマを真面目なトーンで解説するフォーマットは人気でした。
参考「ジョージ・ポットマンの平成史」
おそらくこれは「解説のトーンが真面目すぎて途中で飽きてくる」問題に対する最適解の1つです。
テーマ選定は慎重に行う必要がありますが、うまくやれば3ヶ月から半年くらいで1万人規模のチャンネルになると思います。
しれっとお伝えしてますが、この話はYouTube運営者にとってはめちゃくちゃ貴重な話です。
現在チャンネルを運営している方はぜひ参考にしてください。
というわけで、私が地政学系のチャンネルを作るなら、「解説のトーンが真面目すぎて途中で飽きてくる」問題を解消するために、何らかの方法で動画にエンタメ要素を取り入れるという話でした。
さて、ここまで色々とブランディングについてお伝えしてきました。
ざっくりまとめると、
YouTubeチャンネルブランディングとは、YouTubeにおけるあなたのチャンネルの独自性を高める取り組みのことである。
自分の好きなジャンルを見まくって、そこで出てきた不満が、あなたのチャンネルの独自性の元となる。
という内容でした。
なので、とりあえずYouTube見まくってください!
それでは!
とやってしまうと、
「不満って言っても、よく分かんないなぁ」
「具体的に何を考えながら見ればいいんだろ?」
そんな疑問が浮かんでくることかと思います。
なので、
私が思うYouTubeブランドの構成要素を解説しておきます。
YouTubeを見ていて感じる不満は、これからご紹介する構成要素のいずれかに当てはまることが多いかと思います。
動画を見まくる際に、それぞれの観点から動画・チャンネルをチェックすることで、そのジャンルに足りないものが見えやすくなるかと思いますので参考にしてください。
ご自身がチャンネルを作る際に、これらの要素を確認してみるのも良いですね。
それでは始めます。
〇YouTubeチャンネルにおけるブランドの構成要素
・キャラクター
分かりやすいのが、動画に登場するキャラクターです。
顔出ししている人でも、ナレーションのみの人でも、強く人を引き付けるキャラクターがあれば、ブランドを形作る強い柱となります。
この点において「ゆっくり解説」というジャンルは非常に不利と言えます。
霊夢と魔理沙でしかキャラクターを表現することができず、視聴者様に違いを感じてもらえないためです。
「このチャンネルの霊夢はいい!」のように思うことは、まぁないですよね。
ただ、ゆっくり解説を使用することのメリットもあります。
一つは、動画の質が安定するということです。
ゆっくり音声は、良くも悪くも「機械的」です。
入力したテキストを一定の声質、一定の速度、一定の音量で読み上げてくれます。
人間であれば、その日の体調や滑舌、録音環境等によってナレーションの質が安定しないこともありますが、ゆっくり解説ではそんなことはあり得ません。
いつでも一定のクオリティを保つことができるわけです。
また、YouTubeにおいて「ゆっくり解説」というフォーマットは、多くの人が「ゆっくり?あぁ、霊夢と魔理沙が解説するあれね」と理解できるものになっており、かなり定着していると言えます。
この「一定のイメージが定着している」おかげで、そのイメージに沿ったものを作るだけで、一定のクオリティの動画ができるようになっています。
例えば、ゆっくり解説のようなフォーマットが何も無かったとしたらどうでしょう?
ナレーションの声、口調、台本を読み上げる速度、テロップの大きさ、台本の構成、画面の構成等々、、、
自分で1から決めなければならないことが山ほどあります。
それが「ゆっくり解説」というフォーマットが定着してくれているおかげで、これらの悩みはなくなるわけです。
ぜーーーんぶ「ゆっくり解説ってこういうもんだよね」に沿って作ればいいだけなわけですからね。
また、もう一つメリットがあるとすれば、ゆっくり解説は外注化しやすいという点が挙げられます。
自分が演者としてカメラの前で喋っているような場合、他の誰かに自分の役を代わってもらうことは不可能です。
顔出しをしていなくて声だけの場合でも、自分の声と似た人を探すのは至難の業でしょう。
その点、ゆっくり解説は誰かに代わってもらうことが可能です。
先ほどもお伝えした通り、ゆっくり解説の強みはいつでも同じクオリティのものができること。
テキストを入力するのが自分じゃなくても、当然同じクオリティのナレーションで原稿を読み上げてくれます。
なので、お金を払って自分以外の人に動画制作を丸投げする、みたいなことも不可能ではないわけです。
このように、ゆっくり解説には複数のメリットがあります。
しかし、ここで挙げたゆっくり解説のメリットは、
「誰がやっても同じクオリティになる=独自性を発揮しづらい」
というデメリットの裏返しであるという点は忘れてはいけません。
人を引き付けるキャラクターは最強の武器になりますので、可能であれば全面に押し出していくべきでしょう。
・内容の分かりやすさ、聞きやすさ
当たり前ですが、動画を作るということは「何かを伝える」という目的があるはずです。
例えば「第二次世界大戦中の兵士の食事」というテーマであれば、
①第二次世界大戦中に兵士に配給された食糧の種類
②食糧の配給量
③配給された食糧に対する兵士からの評価
これらの情報が動画の内容に含まれます。
そして動画では、これらの情報を伝えることが求められるわけですが、
先ほどもお伝えした通り、YouTubeは基本的に「暇潰し」として利用されています。
そのため、必要な情報がただ含まれていればいいわけではなく、
分かりやすく伝える必要があります。
YouTubeの動画は、学術的な専門書でも大学の授業でもなく、エンターテインメントです。
「視聴者様に見ていただいて初めて価値を持つコンテンツである」という意識を忘れてはいけません。
この点は、多くの解説系チャンネルが見落としがちなことですので、ここに力を入れることで「なんかこのチャンネル、いいな」と好印象を持ってもらいやすくなります。
また、解説の聞きやすさも重要な要素です。
綺麗な声やかっこいい声、あるいは少し変わった個性的な声、どのような音声であったとしても、「聞きにくい」となった途端に、視聴者様から選ばれる可能性はぐっと下がるものです。
視聴者様が動画を見る時の「ノイズ」となるものは極力排除することが大切です。
・エンタメ性
先ほどもお伝えしましたが、エンタメとして楽しめるかどうかはとても大切です。
これはいわゆる「エンタメ系」といわれるようなチャンネルだけではなく、当チャンネルのような「解説系」のチャンネルにも求められる要素です。
そしてエンタメ性を持つことの重要度は、今後のYouTubeチャンネルブランディングにおいてますます強くなっていくと予想しています。
現在のYouTubeは、多くの企業や業者が外注でチャンネルを運用することも多くなっており、そこそこのクオリティのチャンネルが溢れかえっている状況です。
彼らはお金は沢山持っているので、そこそこ分かりやすい文章が書けるライターに台本を書かせて、そこそこ良い感じの編集ができる編集者に動画を作らせて、そこそこのクオリティの動画を大量に作ることができます。
こう聞くと、今から個人の素人が入り込む余地などないように思えるかもしれませんが、外注で運用しているチャンネルの多くには、決定的に足りていない要素があります。
そう、エンタメ性です。
台本や編集を外注しようと考えた際、この「エンタメ性」という要素は非常に厄介になります。
人によって面白いと思うものは違うし、何より面白いアイデアを出すことができる人間はほとんどいないため、外注先が見つかりにくいからです。
そのため、チャンネルを外注で運用しようと考える多くの企業は、エンタメ性を嫌い、できるだけクセのないチャンネルを作ろうと考えるようになります。
その結果、毒にも薬にもならないようないい子ちゃんのチャンネルたちが、現在のYouTubeには大量に存在するようになっているわけです。
このような状況であるため、エンタメ要素を含むチャンネルは非常に貴重となっており、チャンネルブランディングにおける重要度は高いとお伝えしている次第です。
エンタメ性を高めるためのヒントは、先の地政学ジャンルの例を参考にしてください。
・質
言うまでもなく、動画の質は超重要です。
先に挙げたような、解説の分かりやすさや声の聞きやすさ、それから編集の丁寧さも動画の質に影響しますが、ここでフォーカスしているのは
「動画で伝えている内容そのもの」についてです。
当チャンネルのような解説系のチャンネルは、伝える情報の質がそのままチャンネルのブランド力に直結します。
信頼できる情報元からリサーチを丁寧に行い、視聴者様が楽しめる情報を取捨選択することが大切です。
そしてお察しの方も多いかと思いますが、これには結構な労力がかかります。
書籍を取り寄せるのにはお金がかかりますし、場合によっては雑誌の有料会員にならなければ欲しい情報が得られないこともあります。
しかしだからこそ、やる気のあるチャンネルとそうでないチャンネルとの間に差が生まれる要素でもあるわけです。
そしてこの点においても、好きなジャンルを選んで参入することはプラスに働きます。
好きなジャンルを選んでいれば、書籍の購入も苦にはなりませんし、情報の取捨選択も適切に行うことができます。
これは、お金目当ての業者がそう簡単にできることではありません。
彼らからしてみると、興味のないものにお金を払ったうえに、興味のない資料を読み込まなくてはならないわけですから、苦行でしかないです。
そのため彼らの多くは、ネットで少し調べただけの情報をそれっぽく加工して発信することを選ぶようになります。
しかし、そのジャンルを好きで見ている視聴者には、その「浅さ」が分かるものです。
その結果「なんかこのチャンネルの情報は信用できないんだよな...」と、チャンネルに対してマイナスのイメージを持つようになります。
あなたがYouTubeを見まくる時には、そのチャンネルの「浅さ」が感じられないかに注意してみてください。
チャンネルごとに結構な差があるはずです。
・愛
最後に、YouTubeチャンネルブランディングにおいて最も重要と言える要素は「愛」です。
どちゃクソに抽象的な概念で恐縮ですが、強いYouTubeチャンネルを運営するうえで「愛」を欠かすことはどうしてもできないように思います。
あなたが参入するジャンルを、
あなたが動画にするテーマを、
あなたが運営するチャンネルを、
あなたの動画を見てくださる視聴者様を、
心の底から愛しているかどうかです。
あなたが抱いている情熱は、チャンネル運営の細かなところで少しづつ、しかし確実に視聴者様に伝わります。
そしてその愛が伝わることによって、あなたのチャンネルのブランド力は確固たるものになっていくものです。
ちなみにご存知の通り、当チャンネルは台本も編集も、そこまで特徴的なスタイルを取り入れているわけではありません。
それでも、これまでに何度も動画作りにおける情熱を褒めていただいたことがあります。
やっぱり愛って伝わるもんなんだと思いますよ。
さて、ここまでお話しできればさすがにもう大丈夫でしょう。
それでは、
YouTubeを見まくってください!!!
気になるジャンルの名前や、
ジャンル内で定番のキーワード等を
YouTubeで検索してみましょう!!!
行ってらっしゃい!!!!
と思ったんですが、
おそらく多くの人が感じるであろう悩みや質問が浮かんだので、それらにお答えして本当に終わりにしようと思います。
〇よくある悩み
・自分の好きなジャンルで検索してみたけど、全然再生されてないよ!
自分の興味のあるジャンルを調べてみたけど、再生数が数百回程度の動画ばかり。
あるあるですね。
ただし、この記事の最初の方でもお伝えしましたが、この世であなたしか興味を持っていないことなんて存在しません。
あなたが感じる「面白い」に共感してくれる人は、必ずこの世に存在しています。
では、なぜあなたが興味のあるジャンルの再生数は低いのか?
「伝え方」が悪いからです。
どういうことか、実際の私の体験を元にご説明します。
突然ですが、私は国語の教員免許を持っています。
大学時代の専門は日本近代文学で、日本語や日本語の表現法について、専門的な勉強をしてきました。
文学をはじめとした文章表現の面白さは深く理解しています。
さて、そんな私がYouTubeを始めようと考えた時(3,4年程前)、初めに調べたのが「日本語表現」のジャンルでした。
しかし、当時のYouTubeには「日本語表現」というジャンルが存在していないほど、日本語の表現に関する動画はアップされていませんでした。
あるとしても外国人向けの日本語解説用の動画くらいで、とにかく再生数が稼げるようなジャンルではありませんでした。
そのため当時の私は参入を諦め、それから複数のチャンネル運営を経験した後に、今の「世界史裏探訪」を開始するに至りました。
ただ、日本語についてのチャンネル開設を諦めた後、私の心にはずっとモヤモヤがありました。
「日本語表現についての話を面白いと感じてくれる人は大勢いるはず。なのにYouTubeでは全然盛り上がってない...なぜだ…?」
このような疑問、というか、心残りのような気持ちを感じていました。
そんなある日のこと、YouTubeを見ていたら、次の動画がオススメに表示されたのです。
https://www.youtube.com/watch?v=yzTqAU_kiKM
「象は鼻が長い」という文章の主語は何か?という言語学者の中では有名な論争があるのですが、それをテーマにした動画です。
そしてこれはまさに、私が日本語表現のチャンネルをやるなら扱いたいと考えていたテーマでした。
この動画がオススメに表示された時、私は衝撃を受けました。
「なぜ ”象は鼻が長い” がこんなに再生されているんだ!?」
私が参入を検討していた当時、日本語表現ジャンルの再生回数は間違いなく沈黙していました。
だからこそ、私は好きで専門知識もある「日本語表現」のジャンルで動画を投稿することを諦めたのです。
にも関わらず、ゆる言語学ラジオ様が投稿した動画は100万再生を優に突破しています。
(2024年7月現在、この動画は123万回再生されています。すごすぎ)
一体彼らは何をしたのかというと、
「伝え方」を変えたわけです。
日本語ジャンルへの参入を考えていた当時の私は、
「日本語の主語の難しさ」というテーマで動画を作り、その例として「象は鼻が長い」という文を取り扱おうと考えていました。
そのためサムネイルやタイトルでは、
「日本語の主語がムズすぎる」のようなワードを使用することになっていたと思います。
こんな動画、当然、誰も見たいと思いません。
しかし、多くの人は、少なくとも当時の日本語ジャンルで動画を投稿していた人は、私と同じような発想をしていました。
だから再生数が終わっていたわけです。
では、ゆる言語学ラジオ様のサムネイルとタイトルを見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1721473220361-YykIL12KJS.jpg?width=1200)
天才の所業です。
私が考えていた「日本語の主語の難しさ」や「日本語の主語がムズすぎる」のようなワードはまったく興味が惹かれることがなく、そんなタイトルの動画を見たいと思う人はほとんどいません。
しかしゆる言語学ラジオ様のサムネイルとタイトルを見ると、
「日本語学の未解決問題」「100年の戦い」「一大ミステリー」といった興味が惹かれるワードが使われています。
さらに「象は鼻が長い」をサムネイルで見せて、タイトルで「「象は鼻が長い」の謎」と伝えることで、「このシンプルな文に言語学者が100年も争うような謎が潜んでいるんだ」ということが一瞬で理解できます。
サムネイルからタイトルまでの流れが美しすぎますね。
我々にとって日本語はこれ以上ないほど身近な存在なわけで、そんな身近なものに100年の謎が潜んでいるなんて言われたら、興味を惹かれるに決まっています。
しかし、当時の私は検索して出てきた動画の再生回数だけを見て、このテーマのポテンシャルに気付くことができませんでした。
本当は100万回再生されるほどの面白さがあったにも関わらず。
もったいないことをしました。
このように、伝え方を工夫するだけで、
そのテーマの面白さが伝わりやすいように工夫するだけで、
結果に大きな差が生まれるわけです。
もしもあなたが気になるジャンルの再生回数が少なかった場合、
「そのテーマの面白さがきちんと伝わるサムネイルやタイトルになっているか?」
という点を確認してみてください。
・誰でも簡単に!みたいな方法はないの!?
これまでの話を聞いて、
「YouTube見まくるとかめんどい。さくっと100万くらい稼げる方法とかないの?」と思った方がいるかもしれません。
結論から言うと、ないわけではないです。
例えば、こんな感じの動画↓
タイトル:【海外の反応】「全世界196カ国で日本だけ!」イギリスのTV番組である光景に大爆笑した5秒後…驚きの行動に世界中が驚愕した理由
「日本ってすごい国なんだよ!」と思えるような内容の動画ですね。
見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
このようなジャンルは「日本称賛系」と呼ばれるもので、数年前からすでに存在しています。
ちょっと調べてみると分かりますが、ジャンル全体でいうと凄まじい再生回数を持っています。
やっぱり誰かから褒められると嬉しいものですから、このようなジャンルの動画がたくさん再生されるのも納得です。
そしてこれらの動画を作るのは比較的簡単です。
Xやニュースサイト等から情報を収集して、機械音声にナレーションをさせて、AIで動画を編集すれば、動画が出来上がります。
当チャンネルのような歴史解説系のチャンネルでは、書籍を購入して、何百とあるページの中から必要な情報を選んで...のような作業が必要ですが、日本称賛系のチャンネルではそんなものは不要です。
Xやニュースサイトは無料で利用できるうえに、すでに読みやすく情報をまとめてくれているため、情報の取捨選択が非常に簡単だからです。
このような理由から、日本称賛系のジャンルは数多くの業者で溢れかえっています。
あまり大きな声では言えませんが、一部の業者はそもそものニュースを創作しています。
個人的には、本質的にこのジャンルの視聴者様が求めていることは「承認欲求を満たすこと」だと考えれば、ニュースを創作することも悪いことだとは言い切れないのかなと思います。
また、収益という目的に対してそれほどコミットできる彼らのことを、私は素直に尊敬しています。
なので何でも良いからとにかく稼ぎたいんだよ!という方には「日本称賛系」のジャンルに参入することをオススメします。
〇好きこそ物の上手なれ
私にはコンプレックスがありました。
「自分には何の才能もない」というコンプレックスです。
部活で全国大会に出場したことなど一度もありませんし、
かといって特に勉強ができるわけでもなく、最終学歴は偏差値50の私立大学卒です。
大学卒業後は特に大手でも何でもない中小企業に就職し、営業だか事務だかよく分からない仕事をこなし、帰り道にある吉野家でねぎ玉牛丼を食べることで生命を維持する。そんな生活を送っています。
「平々凡々」ですねぇ。
ちなみに私の年収は400万もないくらいです。
日本人の平均年収は443万円らしいですから、平々凡々以下と言った方がいいのかもしれません。
ただ、そんな私も一人の人間ですから、日々の生活の中での楽しみがありました。
歴史です。
歴史系のYouTubeチャンネルを見たり、歴史の本を読んで当時の人の生活について考えたり、現代との繋がりについて考えたり、
歴史の中にあるドラマを感じるのが好きなんですよね。
会社の昼休みの間に面白そうな本をアマゾンで調べて、その本を土日を使って読む。
その時間が私にとっての癒しの時間でした。
しかし当然、「歴史」は趣味で、単なる暇つぶしです。
歴史について詳しくなったからといって、給料が上がるわけでもありません。
一方、周りの同期たちは何やら資格の勉強をしていたり、営業ノウハウの本を読んだりしています。
そしてその様子を見た当時の私は、
「歴史は仕事に直接役立つわけでもなくて、特別なスキルでもない」
「このままだったらこの先、何も変わらないのでは…」
「歴史じゃなくて資格の勉強とかした方が良いのか...?」
そう考えたりしていました。
ところが、一つの挑戦が私の人生を大きく変えることになります。
歴史をテーマにしたYouTubeチャンネルの立ち上げです。
初めは台本作ったり編集したりが大変に感じましたし、
「自分なんかの知識が、本当に楽しんでもらえるのだろうか?」
という不安というか、恥ずかしさがありました。
しかし、好きな歴史について語ることはとても楽しく、
その楽しさを動画で表現することも徐々に楽しくなっていきました。
さらに再生回数も増えていき、半年もしないうちに登録者数は1万人を突破。
それから1年後には、
10万人を超える方々が私の発信に耳を傾けてくれるようになったのです。
この経験を通じて、私は重要な事実に気づきました。
「好きは才能だ」ということです。
現在、お金を稼ぐためにYouTubeを始める人が増えています。
確かにYouTubeはかなりの額を稼ぐことが可能ですし、実際私もYouTubeからもらえる金額に驚いていることは事実です。
会社員として頑張って出世して、出世しきった時点での年収くらいは、YouTubeだけで稼ぐことができます。お金目的でYouTubeを始める人がいるのも当然です。
しかしお金を目的にした業者たちが作る動画の内容は、どれも薄っぺらいものです。
動画の内容に興味をもって調べてみると、動画で説明していたことがすべてWkipediaからの引用だった、なんてことはザラにあります。
なぜこんなことになってしまうのか?
彼らの心には「好き」がないからです。
好きじゃないから詳しく調べようとは思わないし、
好きじゃないから本当の面白さを理解できない。
当然そんな動画は視聴者様から好まれることはなく、本当に「好き」と感じて動画を制作しているチャンネルのもとに人が集まる。
現在のYouTube市場では、このような構図が完全に出来上がっています。
そのため私のような平々凡々を地で行く人間でも歴史が本当に好きだからこそ、
10万人もの方に支えていただけるチャンネルを作ることができたのです。
もう一度言います。
「好きは才能」です。
現在のYouTubeで他を圧倒するための強力な武器となります。
そして必ず「好き」はあなたの中にもあるはずです。
歴史ではないかもしれません。
野球、料理、動物、車、宇宙、スピリチュアル...
どれか1つでも「好き」と感じられるものがあれば、
それは他にはない、あなたの才能です。
そして今回のnoteでは、その活かし方について話させていただきました。
とはいえ、きっとあなたが実践に移ろうと考えた時、
「自分の考え方で合ってるの?」
「チャンネル設計ってどのくらい細かくやればいいの?」
「競合分析って具体的に何を見ればいいの?」
こういった悩みを抱えることになるでしょう。
本当はマンツーマンで横についた状態でサポートしたいところなのですが、
今の私にはそれだけの時間は確保できそうにありません。
なので今回のnoteでお伝えした内容を超詳細に解説したnoteを作りました。
どうすれば具体的な細かい考え方やリサーチの仕方を伝えられるかなと考えた結果、
このチャンネルの資料を見せればいいのか!
と思い、このnoteを作成した次第です。
実際に私が「世界史裏探訪」を開設する際に作成したリサーチシートや収益画面等々、
すべてを公開しています。
あなたの中にある「好き」という才能。
それを見出し、磨き上げていく過程を、私の経験を通してお伝えできればと思います。
もし興味をお持ちいただけましたら、以下のリンクから詳細をご覧ください。