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世間を驚かせた!2年間で全195カ国の料理を提供する前代未聞のイベント!③


原価がかかり、印刷物も多く、低料金にした事もあだになり・・

このイベントを考えた時、「これは取材の嵐になるだろう」と期待をしていたのだが、テレビ局、新聞社にプレリリースを出しても全く「なしのつぶて」だった。ツイッターも反応は薄かったが頑張って記事を上げつづけた。

この時まで、お店は軌道に乗りお客さんは付いていたので、経営としてはなんとかいけていたのだが、このイベントにはたくさんの方に来てもらいたいという気持ちでランチ1000円、ディナー2000円という低価格で提供した。それにプラスチラシやメニューの印刷物、特殊食材(ロットが大きく高価なものが多い)も多く原価が50%を超すものもあり、気が付けば赤字経営になっていた。

しかし、病気になっても何があっても195か国の料理は最後まで提供すると決めていた私は、なんとか最後まで走りぬいた。赤字は500万に達そうとしていた。

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参加人数は3000人。全部の料理を食べた方は33名。

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2年間の料理イベント【世界のごちそうアースマラソン】(2週間に一度メニューが4か国づつ変更)は参加された方が3000人を超えた。途中参加でほぼ料理を食べた方を入れると全部で55名の方が200品近い料理を食べていただいたことになる。そして2週間に一度必ず来店していたことになる。この方たちがいてくれたおかげで、赤字にも負けず、3時間の睡眠にも負けず2年間ノンストップで頑張れたのだ。本当に感謝。

2年間とは長いもので、達成された33名の中には妊娠→出産の後、赤ちゃんと一緒に来店というご夫婦や、救急車で運ばれて、病院から電話があり「入院しなければならなくなり、パレルモに行けなくなったのですが私のアースマラソンはどうなりますか?!」と言う方もいらっしゃいました。その方には退院後にお出しして無事に全品食べられましたが(笑)

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世界のごちそうアースマラソンの最後は・・・

2年後の4月、世界のごちそうアースマラソンは予定通り終了。幕を閉じた。「世界が食材を通じて繋がっていることが分かった」「植民地の歴史が食べて学ぶことが出来た」「食を通じて、世界に興味を持つことが出来た」などたくさんのうれしいコメントをいただき、世界の料理で伝えられるものの手ごたえを感じた。

アースマラソンが終わろうという最後の一か月から取材が入りだした。

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テレビ9本、新聞5紙の取材が来た。最後はたくさんの方にお越しいただき、お祝いもたくさんいただいた。

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2年間に長いマラソンは2012年4月幕を閉じ、私は「世界中の料理を作ることの出来る料理人」「旅するシェフ」としてメディア取り上げらるようになり、たくさんご来店をいただき赤字の500万は無事に回収出来ました。

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世界に興味をもってもらい、世界の問題を自分ごとにする。「料理で世界を平和にする!」シェフ本山の旅はこれからも続きます。

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