【移住ストーリー】〜身近で感じた日韓問題から両国の架け橋になれるように奮闘〜韓国での生活(春日井さん・女性)
″今回は韓国には大学生の4年間、そして2017年から本格的に移住された春日井さんにインタビューをお願いしました!″
セカイの住まいでは、実際に海外に移住された「先輩海外移住者」にフォーカスして、なぜ海外へ移住することになったのか、貴重な体験談を取材しております。
どのような経緯で海外へ興味を持ち、実際に移住することになったのか。
一人ひとり違う移住のストーリーをご紹介しています。
【今回ご紹介する先輩海外移住者】
春日井さん(女性) 国:韓国 移住期間:8年間
--韓国ヘの移住はどんなことがきっかけだったのでしょうか?
元々は、高校時代にアメリカへ留学した際にできた韓国人の友人との出会いがきっかけです。
アメリカ留学は楽しいだけでなく、とても苦労したり大変なことも沢山あったのですが、それも全て韓国人の友人がいたからこそ乗り越えられたようなものだと思っていました。
しかし、当時開催されたWBCで、日本対韓国の試合で日本が勝ってしまったんです。
私は韓国人の友人がいるとはいえ、試合結果をさほど気にしていなかったのですが、その仲のいい韓国人の友人から、試合を見て「絶交したい」と電話がかかってきたんです。
その友人とはそれからしばらくは連絡が取れず、当時は「一緒に苦楽を共にしてきたのに、何故試合の結果で絶交と言われてしまったのか」と悲しむ気持ちと同時に、日韓関係の悪化という事実を目の当たりにして、「自分が日韓の架け橋になれないか」と思った出来事が、韓国に移住したいと思う最初のきっかけでした。
また、韓国に移住する前はベトナムに住んでいたのですが、ベトナムを含む東南アジアのゆったりとした空気感より、自分には韓国のようなスピーディーな空気感で仕事をする方が成長できる!と感じたことも大きなポイントでした。
--いつ頃から韓国ヘ興味をもっていましたか?
アメリカ留学時、周りに韓国人の友人が多かったので、彼らと仲良くなるにはどうしたらいいのだろうという気持ちから、韓国語や韓国の文化へ興味を持ち学びました。
--いつ頃、韓国ヘ移住されたのでしょうか?
大学生の時4年間韓国に住んで、そこから最初の就職ではベトナムに住んでいたのですが、日韓にまつわる仕事がしたいという気持ちで2017年に改めて韓国に移住し、お仕事を始めました。
--韓国ヘ移住するにあたって、お仕事での不安はなかったのでしょうか?
韓国では、日本のように担当者関わらず平等なサービスを受けるということが実は大変で…。
気まぐれとまではいきませんが、ビザ一つ取るにしても担当者によって持っていく書類が違ったり、気分でビサの期間も決まったりしてしまうんです。
大学も韓国だったので移住に関してはある程度慣れているつもりでしたが、自分が働いたり会社を起業したりするにあたって、行政書士や税理士など、どうしても外部に頼らないといけない事柄に関しては、詐欺まがいの話もよく聞きます。
仕事を依頼する際には特に、信頼できるかどうかを判断するため、必ず対面でお話を聞くようにしています。
--海外移住となると言語の壁もあると思いますが、春日井さんはどのように勉強されたんでしょうか?
最初は英語で韓国人の友人とコミュニケーションを取っていたのですが、韓国人の友達と韓国語で話したいという思いが強かったので、勉強に加え、実際にコミュニケーションを取りながら習得しました。
会話をしているうちに習得できたので、ものすごく大変だったというわけではないのですが、今の見本ではK-POP好きな方も多く、そういう好きなものがあるとモチベーションにもなりそうで羨ましいなと思います。
--日本に戻られたいなどの気持ちはありますか?
今のところはありません。
とにかく高校生の時からの夢で、日韓関係を良好にする為に動きたいという気持ちは変わっていないのもありますし、
高校生の時に初めてアメリカに留学してから、異国で生活していくことの大変さを学んだ際に、それを乗り越えた時の成長がある意味クセになってしまったみたいで…(笑)
つらいことや大変なことがあった方が自分が成長できると感じるので、特に戻りたいという感情にはならないです。
--現在春日井さんは不動産のエージェントとしても活躍されているとのことですが、韓国移住の際はご自身で物件を探されたのでしょうか?
はい。自分自身で探しました。
この物件のこの場所がいいっていう明確な目的も持っていたので、何件か見てここだという場所に住みました!
--どういうお家に住んでいるか、差し支えなければお伺いしてもいいですか??
韓国では賃貸物件で一般的なワンルームに住んでいます。
韓国は狭い土地に建物が建っていることが多いので、階段付きのメゾネットタイプなどの物件がとても多いです。
家賃相場は日本とそこまで変わらないか、物価が少し高くなってきているので、条件によっては高いですが、韓国ではウォルセ契約と言う頭金制度があり、頭金をどれくらい担保しているかによって月々の家賃が異なってくるので、同じ物件でも人によって違います。
また、トイレとシャワーの物件が9割を占めていて、浴槽付きの物件は滅多にないので、私は市販で売っている簡易的浴槽をたまに使ったり、日本で言う銭湯のような場所へ行ったりして、工夫しています。
--他にも韓国に移住する際、物件探しで気をつけた方がいいことはありますか?
韓国では頭金制度があるので、ちゃんとしたところに住むのであれば初期費用も日本よりも多く見積もっていた方がいいと思います。
また、韓国でもスーモのような不動産を探すサイトはありますが、ほとんどフェイクというこもあるので実際に問い合わせて不動産エージェントと共に探さなければなりません。
最初にも少しお話ししましたが、担当者によっては良し悪しがはっきり分かれるので、良いエージェントかどうかも見極めた方がいいです。
あと意外とケースとして多い相談が「現地の友人に手伝ってもらって探したかったけれどうまくいかなかった」というケース。
どの国でもそうだとは思いますが、その友人が実際に物件を探して借りたことがあるかという点は非常に大きなポイントで、韓国の人たちは助けたい精神も強いので、実際に物件探しをしたことがなくても「手伝うよ!」と気軽に言ってくれますが、それが逆に物件探しを難航させてしまうこともあります。
また友人にしてもエージェントにしても、韓国人が住む上で大切にしているポイントと日本人が住む上で大切にしているポイントが異なる場合があるので、お節介な友人やエージェントはこちらの重要なポイントを無視して「この物件がいいよ」なんて押し切ってくることも。
日本人の不動産エージェントと一緒に、自分にとって大切なポイントを見極めながら探すことができると、納得のいくお部屋探しができると思います。
※春日井さんが運営されているおうちコリアでは、日本人目線で住みやすい物件も多く掲載されています◎
詳しくは公式サイトをご覧ください!
公式サイト:https://www.owchikorea.com/
--韓国ヘの移住についてご家族の反応はいかがでしたか?
高校時代のアメリカを決めた際に既に、親は私が「こうと決めたら曲げない」という性格を理解してくれていたので、特に反対はされませんでした。
実際は心配もあったとは思いますが、「旅行も行けるし、いいね」とフランクな反応でした。
韓国に移住する前に仕事でベトナムに住んでいたこともあるので、衛生面や距離なども日本に近いという点で、ベトナムより嬉しいのではないかなと思います。
--現地のコロナ事情について
毎日感染者が400人近く出ていますが、日本の状況に比べると少ないと思います。
(※2021年5月時点)
飲食店などは日本と同じように時短要請が出ていて、22時までの営業と決められています。
22時以降に営業しているお店は全て罰金対象となってしまうのです。
しかし、日本のようにアルコールの提供の禁止などの措置はありません。
去年に比べて国民も慣れてきている部分もあり、大分緩和されてきているように感じます。
政府の対策としては早かったように感じます。
コロナが世界的に流行となった際、早い段階でマスクがどこの店舗で在庫があるかなどがわかるアプリがすぐに導入されて、とても助かりました。
補助金などは、個人に与えられるものは日本の方が多いのではないかと感じるところはありますが、企業に対しては手厚い印象です。
--他の国や都市と比べ、韓国の住み心地などはどうでしょうか?
交通面はとても便利です。
日本と同じように地下鉄も沢山ありますし、タクシーもとても安いです。
日本以外の国の公共の交通機関は時刻通りに来ないことも多々ありますが、韓国は割とせっかちな人が多いこともあり、時刻表通りに電車やバスが来ます。
以前ベトナムに住んでいたこともあるので、尚更便利に感じます。
--現地の方とコミュニケーションを取る上で気をつけている事
韓国人は人に頼られたい・助けたいというマインドが強いので、積極的に頼るようにしています。
日本では「申し訳ない」という感情を持たなければならないみたいなところもありますが、韓国の人たちは頼られたり、助けたりすることを喜んでくれる人が多いので、逆に遠慮してしまう方が申し訳なくなってしまいます(笑)
困ってる時は積極的に頼り、助けてもらうことで、信頼関係も生まれてくると思います。
その一方で、特に女性は仲が良ければ仲良いほど、自分の意思を強く伝えてくる傾向もあります。
例えば高校時代の野球の件で絶交してしまった友人もそうですが…
強く言われてしまった時などは、いちいち落ち込んでいてもキリがないので、「仲良いからこそ本音を話していてくれるのか」とポジティブに捉えていく楽観的な気持ちも大切かもしれません。
--現地の国民性を教えてください
せっかちな人が多かったり、割と適当な人も多いなと思います。
正直仕事をする上で適当なのは困りますが、とは言えそうじゃない人も沢山いるので、実際に会ってよく見極めることで回避できるので安心してください。
その反面、とても頼られたいマインド、助けたいマインドが非常に強いので親切だなとも思います。
--今後の夢や目標をお教えてください
今後もどんどんつらいこと、大変なことであってもチャレンジ精神を忘れずに乗り越え、成長していきたいと思います。
現在は不動産業だけでなく、韓国人の日本就職をサポートする事業「KOREC」も設立しました。今後も夢である「日韓関係の架け橋」となれるよう、日々成長していきたいです。
春日井さんの日韓サポートに関する動画はこちら⬇︎
https://www.youtube.com/watch?v=JhXGRXzhgzk&t=2115s
韓国人の日本就職をサポートする事業「KOREC」はこちら⬇︎
--最後に、これから韓国へ移住を考えている移住後輩たちに一言アドバイスをお願いします。
日本と韓国は国は近いですが、考え方などはやはり異なります。
日本では遠慮した方がいいなんて考えが尊重される場面もありますが、とにかく頼ることと助けてもらえるところはどんどん助けてもらった方がいいと思います。
その方が実際に喜ばれるし、少しお節介な面もありますが、自分にとってもメリットがありますよ。
~番外編・韓国~
日本人の現地での恋愛事情についてもお聞きしてみました(^^)
〜日本人の現地での恋愛事情〜
⚫どんなタイプ(男女)が多い?
男性は日本人の女性からしたらマザコンに見えるかもしれません(笑)
毎日お母さんと連絡を取ったり、手を繋いで歩いているなんて親子も少なくないです。
家族をとても大切にしているので、幼い頃からの家族の教えも大切にしています。
韓国人の男性は女性に優しく、日本人の女性からするとキュンとくるポイントに見えますが、その優しさは2種類あるということは知って欲しいです。
韓国人の男性は家族からレディーファーストを習っている人が多いので、優しさは元々身についている場合があり、元々身についている場合は本当の優しさと言えるかどうかということを伝えたいです…(笑)
元々身についている優しさなのか、その人を思った優しさなのかはきちんと見分けた方がいいです。
女性はすごく強いイメージです。
男性にも強いですし、親しい友人には特にはっきりと自分の意見をいいます。
例えば私が高校の韓国人の友人に、誕生日だからケーキをもっていったら私はケーキが好きじゃないからとはっきり言われてしまったり…しかし意地悪で言ったわけではなく、仲がいいからこそはっきりと言うことがあるので、勘違いせず自分自身もしっかりと意見を持っていることが大切だと思います。
⚫日本人はどんなタイプがモテるの?
韓国の男性は基本的に日本人の女性が好きだと思います。
今は日本でもKーPOPが人気ですが、韓国の男性はアニメなど日本のカルチャーを通ってきているので、日本に対して寛容的な人が多いです。
そして、今は韓国風メイクなどに憧れている女の子が多いかと思いますが、韓国の男性は日本のカルチャーを好んでる男性も多いので、日本人風の子がモテたりもします。
⚫デートカルチャーで日本と違う点はある?
日本人でもそういう男性はいると思いますが、基本は男性側がリードしてくれることが多いです。
そして、韓国は細かい記念日にも敏感で、花束を渡す男性が多いので、街には花屋さんだけでなくお花を売っている自動販売機まであるくらいです。
日本人に比べるとロマンチストが多いかもしれません。
春日井さんありがとうございました !
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