フィリピンではコンドミニアムと一軒家のどちらを選ぶべき？

フィリピンで不動産の購入を考えている人であれば、コンドミニアムと一軒家のどちらを選ぶべきかでお悩みかと思います。

本記事では、日本人がそもそもフィリピンで不動産を購入できるのかどうかについて、また、コンドミニアムと一軒家のどちらを選ぶべきかを明らかにするために、両者のメリットとデメリットについて紹介します。

日本人はフィリピンで不動産を購入できる？

先に確認しておくべきことは、日本人がフィリピンで不動産を購入できるかどうかです。

まず、外国人でもコンドミニアムの所有は認められています。マニラのコンドミニアムに多くの外国人が住んでいるのも、外国人が自分名義でコンドミニアムを購入しているからです。

では、一軒家はどうでしょうか。フィリピンのルールでは、外国人の土地所有は認められていません。そのため、外国人は一軒家の所持はできないというのが一般的な見解です。

厳密に言えば、土地と不動産は別のものとして認識されるため、一軒家の所有自体は外国人でも可能です。しかし、土地の所有はできませんので、フィリピン人名義の土地の上に、自分名義の不動産を建てることになります。しかし、これでは土地が売りに出された際に、自分の不動産を手放さざるを得なくなります。そのため、外国人が一軒家を購入することは非常にまれです。

しかしながら、配偶者がフィリピン人だったり親族にフィリピン人がいるなど、信頼できるフィリピン人がいる場合には一軒家が選択に入ってきます。そのため、コンドミニアムと一軒家のメリットとデメリットについてしっかりと理解しておくことが大切です。

コンドミニアムのメリットとデメリット

コンドミニアムのメリットとデメリットについて紹介します。

コンドミニアムのメリットとして、セキュリティが充実していることが挙げられます。大きな柵や外壁に囲まれているため、外部からの侵入が難しいことに加え、施設内には警備員が常時待機していますので、安心して生活することができます。また、清掃員により環境がきれいに整えられており、困った際には土木エンジニアなどにすぐに相談できます。プールやスポーツジム、カフェ、公園、共用スペースなど、生活に便利な施設が付随しているコンドミニアムも多くあります。また、基本的なコンドミニアムは地震などの災害に強い構造になっているのもメリットと言えます。

その一方でデメリットは、部屋の広さに対して値段が高いことです。購入時には、非常に高額な料金を支払う必要があるのに加え、購入後にも、メンテナンス料や共益費などで毎月の支払いが発生します。また、コンドミニアムごとにルールが決められているため、自分の思い通りにカスタマイズできないなどのデメリットも挙げられます。

一軒家のメリットとデメリット

一軒家のメリットは、自分の土地内であれば、自由にカスタマイズできる点です。最低限のルールを守れば、庭や屋内に何を置いても問題はありません。また、コンドミニアムと比べると、値段が安いのも魅力です。エリアによって土地価格は大きく変わるため単純な比較はできませんが、同じ値段で4倍、5倍という広さの土地と家を購入できる可能性があります。また、フィリピンでは最近、土地価格が急激に上昇しているエリアがあります。もしそれらのエリアの土地と住居を安いうちに購入できれば、不動産投資としても大きな可能性があります。

デメリットとしては、アクセスが悪い地域であった場合、生活が少し不便な点や、セキュリティに不安が残る点、場所によって洪水などの被害を受けたり、家の質によって地震や台風で被害を受けたりする可能性があることなどです。

ただし、一軒家に関しては、エリアや家のクオリティなど、かなり幅広い条件から選べますので、うまく選べば非常に快適に生活することができます。

日本人はコンドミニアムと一軒家のどちらを選ぶべき？

では、これらのメリットやデメリットを踏まえた上で、日本人はコンドミニアムか一軒家のどちらを選ぶべきか考えてみましょう。

まず、セキュリティの面では、やはりコンドミニアムが安全です。フィリピンには、犯罪や窃盗が頻発しているエリアもありますし、外国人の家が狙われやすいという話も聞きます。コンドミニアムであれば、基本的には部外者は入れないことに加え、防犯カメラやセキュリティカードを利用したエレベーター利用などを実施しているところもあります。安全面に特に力を入れたい方は、コンドミニアムの方がよいでしょう。

一方、自分の思い通りに住居をカスタマイズしたい方は、一軒家がおすすめです。庭に花壇を作ったり、果物の木を植えたり、アウトドアスペースを作ったりしたい方は、一軒家を選ぶ必要があります。また、地元の人々とコミュニケーションを図りながら、フィリピンライフを楽しみたいという方にも一軒家が向いていると言えます。

基本的にはどちらを選ぶかは個人の自由ですが、最近の調査によれば、フィリピン人は一軒家を好む傾向にあるようです。今後確実に値上がりしていくのは、人気エリアの一軒家ではないかと考えます。住むためか、もしくは投資用かによっても変わってきますので、目的に合った不動産を購入するとよいでしょう。

まとめ

本記事では、フィリピン不動産を購入する場合、コンドミニアムと一軒家のどちらを選ぶべきかについて紹介しました。最終的には個人の目的や好みによりますが、それぞれにメリットやデメリットがありますので、これらも加味した上で決定することをおすすめします。

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