フィリピンでタウンハウスを購入する際のメリット・デメリットとは
フィリピンでは外国人の土地の購入が禁止されているため、土地も必要となる一戸建ては、外国人は購入することができません。
そのため、外国人が不動産投資などの目的で物件を購入する際は「コンドミニアム」という高層マンションなどを選択する人が大半でした。
しかしここ最近はコンドミニアムだけでなく「タウンハウス」と呼ばれる、主屋形式のアパートも富裕層の中で人気が上昇してきています。
人気の理由の一つには、外国人でも条件が揃っていれば購入できるという点も含まれており、海外不動産投資をしている人達の中でも注目されているのです。
当記事では、現在第注目のフィリピンのタウンハウスに関するメリット・デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。
フィリピンのタウンハウスとは
タウンハウスを直訳すると「長屋」です。
日本国内でも長屋形式のアパートなどはよく見かけますよね。
マンションやアパートのように、共同の玄関があるという訳ではなく、建物自体は繋がっていますが、外部から各住戸への入り口はそれぞれ別々担っている住宅形式となっています。
フィリピンでは富裕層向けの一戸建ては「ビレッジ」と呼ばれる一つの街としてまとまって作られ完成後もセキュリティ管理されています。
マニラの都心部でも富裕層が住むビレッジがあり、数百坪の一戸建て住宅が立ち並んでいます。
富裕層向けのビレッジ全体は高い塀で囲われ24時間警備員が常駐管理されており、日本の芦屋などの高級住宅街に近い雰囲気を醸し出しています。
前述した通り、フィリピンでは土地を含む一戸建ての外国人購入は法律上認められていませんが、タウンハウスはコンドミニアムと同様に区分登記して外国人が所有することができます。
ビレッジ単位でいうとその4割の住戸が外国人による区分登記が可能になっています。
これまでタウンハウスは物件数が少なく好立地な都心部に建てられないことから、投資用不動産としては不向きでしたが、近年都市部から少し離れた郊外でも、通勤圏内でショッピングモールに近接し自然に囲まれた、閑静な場所に建てられる「富裕層向けのビレッジ」スタイルに近いタウンハウスが増えてきました。
写真:マニラ・マカティにあるトランプタワーの20階から見下ろす富裕層の住むビレッジ。緑が豊かで大きな庭と大きな家が超高層ビルと隣接している。
フィリピンでタウンハウスを購入する際のメリット
実際に売り出し中のタウンハウスを事例に、まずはメリットについて説明していきます。
タウンハウスの主なメリット
・投資物件として回収率はコンドミニアムより数倍速い
タウンハウスは数ヶ月の販売期間のうちに初期の販売価格より1.5〜1.8倍の値上がりをし、1年後には建物自体も完成します。
3〜5年待たなければならないコンドミニアムに比べればそのスピード感は数倍です。
不動産投資の回収期間は速いに越したことはありません。
その点では投資物件としても優良な物件のタイプと言えます。
・住居として良好な環境なため大幅な値崩れなどは見られない。
タウンハウスが建設される地域の多くが都市部への通勤にも問題の無い距離に位置する事が多い事もメリットの1つです。
中心部で見られる排気ガスも無く、住環境としては良好です。
また、都市部のコンドミニアムは周辺に新しいコンドミニアムが建設されることによって大幅な値崩れが起きることがありますが、周辺環境の変化も少ないため大幅な値崩れは起きにくいようです。
・住居としても品質が高い。
豪華さが売りのコンドミニアムと比較すると、良好な環境と高品質な間取りなどが得られやすく自ら快適に住むことも可能な点も魅力の1つです。
実際に見るタウンハウスの物件
マカティの中心地グリーンベルト1から車で約20分圏内で売り出し中のタウンハウスをみていきましょう。
今回は日本人でも購入できる優良タウンハウス物件が出たという地元仲介屋さんからの情報を得て、早速見学に行ってきました。
この距離であれば大渋滞で有名なマカティでも十分通勤圏内といえます。
また、空港に近いというのも不動産価値としては見落とせない部分です。
途中にはフィリピンの若者に超人気のアミューズメント系のショッピングモール「フォートボニフィシオ」(写真下)にも近接しています。
現地に着くと集会場に案内され説明をしてくれます。これは日本の住宅展示場と同じ雰囲気で、早速3連住戸のモデルルームに案内されます。
販売価格は30坪〜60坪で800万円から1500万円前後で、全て3階建てです。
そして2週間前よりも販売価格が1割も上がったという情報も得る事が出来ました。
半分程度がすでに売約済みですが、完売までにおそらくあと1.5~1.7倍ほど金額が上がるだろうとのこと。
プリセールとはいえ数ヶ月でこれだけ金額が上昇してしまうとは驚きです。
現金一括支払いであれば20%プライスダウンとなり、頭金の金額によりプライスが異なるなどの特典もあります。
そして契約時点での納期は一年。
コンドミニアムのプリセールでは完成まで3〜5年待たなければならないことを考えるとあっという間ですね。
今回見学したタウンハウスは、3連、2連のタウンハウスが20棟あまり、トータルで60棟ほどのビレッジで、集会所・コンビニ・プール・ジムが中心にあります。
まだ建設中でしたが、隣にある同じデベロッパーが開発したタウンハウスや、
敷地内通路などは完成していて、素敵なビレッジになりそうと、建設段階でもイメージがすぐに出来ました。
販売元のデベロッパーは同じような実績がいくつもあり、本物件フィリピン人デザイナーは日本の建築設計事務所で学び帰国したのちにこの物件を設計したとのこと。
間取りもライトコートがあったり窓を縦に大きく取るなど、クオリティーの高いデザインに仕上がっています。
フィリピンでタウンハウスを購入する際のデメリット
・物件として数が少ない。
コンドミニアムに比べると物件数は、少ないので良好な立地条件のタウンハウスを探し当てるにはフィリピンの土地に関する知識や流れを読み取る力も必要です。
販売から完成までの期間も短いことからも、同様の注意が必要です。
・利便性・安全性には十分な調査が必要
コンドミニアムに比べて都心から離れている立地条件が多く、周辺の買い物や道路の渋滞状況などは正確に把握しておく必要があります。
また、タウンハウスはコンドミニアムのように十分なセキュリテイ体制は整っていない事が多いので、セキュリティ体制や地域の治安に関する情報も事前に把握しておきましょう。
特に治安の良し悪しは不動産の価値にも大きく影響します。
更にフィリピンは台風などの水害の多い国です。
ファザードマップなどは未完成なので土地の災害に関する履歴も調べておく必要があるでしょう。
まとめ
当記事でお伝えしたい事をまとめると下記のようになります。
動向
・コンドミニアム同様区分所有権として外国人でも購入できる。
・好立地な物件も近年増加してきている。
メリット
・短期間のプリセールで大きく値上がりする良好物件もあり、完成もコンドミニアムより早いので、利益の早期回収が見込める。
・大幅な値崩れを起こしにくい
デメリット
・コンドミニアムに比べると物件が少なく、販売から完成までも短期間であるので、感度よくアンテナを張ることが必要。
・利便性・安全性に関する十分な調査が必要。
特に治安の良し悪しは不動産価値に大きく影響する。
フィリピンでタウンハウスの購入を検討されている方はこれらの事を踏まえて、購入を検討されるといいでしょう。
当記事がみなさんのフィリピン不動産投資に少しでもお役に立てば幸いです。
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