海外移住する前に準備しておきたいこと-6選-
近年、アジアやヨーロッパ諸国などを中心に、日本国外へ移住を考えている人は増えているといわれています。
しかし、いざ海外移住を決意し、準備を始めようとする際に「何から準備したらいいか分からない」「海外への引っ越しは大変そう」と海外移住に関するハードルが高く感じてしまう人は少なくないでしょう。
実際に海外移住の準備は日本国内の引っ越しよりもやるべきことが多数あり、早めの事前準備が重要となります。
例えば、海外移住にはビザが必要となり、留学やワーキングホリデー(以下=ワーホリ)など、移住の目的別にビザの申請が必要です。
ビザ以外にもカードの手続きや、保険に関する手続きなど、国内の引っ越しと大きく違い様々な手続きが多いことも特徴的です。
当記事では、実際に海外移住の経験がある筆者の実体験を含めた、海外移住する際に必要なに行った準備をご紹介します。
皆さんの海外移住計画の参考にしていただけたら幸いです。
海外移住の準備①移住先の国に事前に足を運ぶ
現在はコロナ禍などで難しいかもしれませんが、移住先の国や地域は可能な限り実際に足を運び、調査しましょう。
「日本との距離はどのぐらいなのか」「現地の雰囲気や気候、食事は自分に合っているか」などは、実際に飛行機に乗って、実際に足を運んでこそ分かることです。
事前に足を運べない方は、YouTubeやブログなどで現地で生活している方の様子などをチェックしておくと、海外生活を送っている自分を想像しやすくなるかもしれません。
筆者のイギリス移住への実体験
実際に筆者は渡英前に旅行などで、アジア諸国には訪れたことはありましたが、ヨーロッパは一度も訪れたことがなく、イギリス移住への不安が大きかったです。
しかし本移住する前に、一度イギリスまで行くことができ、実際に自分の最寄りの空港から、移住先の最寄り空港への直行便は無く、想像以上に遠く感じたのを覚えています。
また、実際にイギリスを訪れたことで、住む予定である地域の環境が分かり、海外移住へのイメージが具体的に湧いてきました。可能であれば、現地のスーパーやコンビニで買い物をすると、実際の日常生活に触れられるのでオススメです。
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海外移住の準備②海外に住むのに必要なビザの確認・取得
留学・ワーホリ・家族で移住するなど、海外移住の目的は人によって異なりますが、どの国に住む場合でもビザが必要になるケースがほとんどです。
まずは必要なビザの種類を把握して、ビザの申請時に必要な提出書類は何か調べる必要があります。
ネット上には様々なビザ関連の情報が溢れていますが、ビザの申請条件は、国内情勢や疫病などの関係で年々変わることがあるので、必ず移住先の国のホームページを確認しましょう。
さらに、ビザが認定されるまでに時間がかかる可能性があるので、移住予定日から逆算して早めに準備するようにしましょう。
筆者のイギリス移住への実体験
筆者は、イギリス国籍を持つ夫と結婚した為、渡英前に家族ビザを取得してイギリスに住むことができましたが、ビザの申請から取得までに約3ヶ月かかりました。
また、申請前には必要書類を集めたり、ビザ取得のために必要な英語の試験を受けたりしたので、実際には、ビザ取得のための準備を始めてから3ヶ月以上の期間が必要となりました。
移住1年前〜半年前ぐらいから申請準備を始めるといいでしょう。
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海外移住の準備③事前に費用をある程度把握する
海外移住は国内の引っ越しと比べ、以下の項目に多額の費用がかかるケースがほとんどです。
・ビザの申請代
・引っ越し荷物の運搬
・航空券
国やビザの種類によっても異なりますが、国内移住よりも各項目で、多くの費用が必要です。
さらに仕事による移住以外は、移住後の住居費・生活費などもある程度の期間貯めておくことが必要です。
事前に「移住前後に必要な費用」を把握しておくといいでしょう。
移住費用のみしか費用を確保できない場合は、現地での仕事を決めてからの移住や、会社の赴任先での移住をおすすめします。
筆者のイギリス移住への実体験
筆者の場合は、前述したように家族ビザを申請いたしました。
そのため、申請手続き(弁護士によるサポート・翻訳サービス・英語の試験込み)で約50万円、荷物や車の運搬費は約50万円かかりました。
夫とは日本で知り合い暮らしていたので、イギリス移住へはビザ以外は夫婦2人分の費用がかかりました。
合計で約100万円の費用がかかっている計算となります。
荷物の量や移住先の地域によっては、費用を抑えることも可能ですが、前もって余裕を持って貯金しておくと安心です。
海外移住の準備④移住先に持っていく荷物を送る・不用品を断捨離する
荷物の整理や不用品の断捨離は時間がかかる作業です。
持っていく荷物が多い場合は、早めに引っ越し業者を予約して始めましょう。
また、海外に荷物を送る際は、税関の関係で審査が厳しくなります。
引っ越し業者からの注意をよく守って準備をするようにしましょう。
筆者のイギリス移住への実体験
筆者も当時は、移住先に送るものを細かく把握し、荷物の内容と個数を英語でリストに記載しました。
まれに海外移住での引っ越しでは荷物が行方不明になる恐れがあります。
そのようなトラブルが怒った際にも、しっかりと対応するために、このように移住先に持っていくものをリスト化すると、後々トラブルの際以外にも引っ越し先でスムーズに行えます。
しかし、日本語のみならず英語でリスト化するなどの細かい作業がとても時間がかかったのを覚えています。
引っ越し費用を削減したい方は、必要なものは現地でも調達できるので、送るものをなるべく少なくするといいでしょう。
また、筆者は荷物の運搬に飛行機便と船便を活用しており、船便であればイギリスに届くまで約4ヶ月程度かかりました。(荷物の到着期間は、渡航先や状況によって変わります。)
船便は到着までに時間がかかるので、現地に着いてからすぐに必要な物や大切な物などは、渡航するときにスーツケースや手荷物に入れて持っていくか、飛行機便を活用するのをオススメします。
さらに、現在日本で車を運転している方は、自家用車の対処についても考えておく必要があります。
日本で所持していた車の1台は海外輸出してイギリスに持ってきました。
輸出してから車がイギリスに到着したのが約3ヶ月後と時間はかかりましたが、運搬中もトラブルなどはなく無傷で届きました。
日本で乗っている愛車を移住先でも乗りたいと考えている方は、海外輸出をする方法もありますが、コストや時間がかかる点がデメリットです。
それでも持っていきたいという場合は、渡航先によって、車を海外輸出するときの条件などは異なりますので事前に調べておきましょう。
そして車の保険解約を行うことも忘れずに。
(上記写真は当時の引っ越し作業の様子です。中身が何か分かるように、BOXごとに分けてリストアップしました)
海外移住の準備⑤病院や食事など日本でしかできないことをする
海外に住むと、帰国したいタイミングで日本に戻れないことも度々あり、日本の家族や友人に会えなくなります。
テレビ電話などで話せる環境は整っているとはいえ、日本を離れる前に、家族や友人など会いたい人に直接会っておくことをオススメします。
さらに「日本食が恋しくならないか」という点を心配する人も多いのではないしょうか?
国や地域によって異なりますが、都会の地域であれば、海外でも日本食レストランなどが普及しています。
また、現在はオンラインや中華系スーパーなどで日本食が手に入る環境が整っているので、あまり心配しなくても大丈夫ですが、値段が高かったり、ピンポイントで欲しい商品がない場合もあります。
ですので好きなお店で食事をしたり、買い物をしたりする時間を移住前に楽しんでおくことも大切です。
また国内旅行や温泉に浸かるなど、移住前にやり残したことはないか、この機会に考えると、やり残したことがない方が移住先でホームシックになった際にも励みや心の糧となります。
筆者のイギリス移住への実体験
筆者の場合は、まず虫歯の治療を日本で済ませておきました。
医療機関にかかっている方や健康面で心配のある方は、病院受診や予防接種を済ませておくと安心です。
また、移住の準備を早く終わらせ実家に帰ったり、友人に会う時間もたくさん増やしました。
海外移住前は楽しみな気持ちが大きいですが、移住後はホームシックになったりすることも多いので、日本での移住前の思い出は何かと励みになります。
悔いのないよう日本での生活も大切に過ごすことで、移住先での生活も充実した生活になるでしょう。
海外移住の準備⑥「海外転出届」の提出など、各種手続きを完了する
海外移住をする場合、日本でも公的手続きを行う必要があります。
以下は、筆者も行った海外移住前にやっておくべき手続きの一部分です。
どのような手続きが必要か前もって知っておくと、スムーズに手続きを行えます。
・海外転出届の提出
海外移住を機に日本に住所を置かない場合はできるだけ提出しておきましょう。
ほとんどの役所で転出予定日の14日前から提出できます。
・パスポートや運転免許証の更新
パスポートの期限が切れていると、渡航ができなくなるので早めに行うようにしましょう。
結婚などで名前が変わった方などは、申請するビザの名義と同様になるように、名義変更手続きが必要です。
日本の運転免許証は、海外で免許証の切り替え手続きを行うときに必要になります。
さらに国際運転免許証を取得しておくと、海外でも最大1年間運転可能です。
・郵便物の転送手続き
海外移住後も日本から郵便物が届くことがありますので、実家などの住所へ郵便物が届くように郵便局で手続きを行いましょう。
・医療保険と国民年金の脱退もしくは任意加入手続き
海外移住の状況に合わせて、医療保険と国民年金の状況の見直しと各種手続きも忘れずに行いましょう。
移住後も日本に住所を置いておく場合は、手続きが必要ないケースもあります。
・携帯の解約、現地で使う携帯の準備
現地では家や仕事を探す際にも携帯は必須です。可能であれば海外でも使えるSIMカードを取得し、移住後もすぐにスマホが使えるように事前に準備をしておくと安心です。
まとめ
実際に海外へ移住する際、準備段階では予想できないような未知なことや、やるべきことが多く、特に移住直前は、やらなければならないことが追加で発生します。
とにかく実際に移住した際に思ったことは、とても忙しいということです。
筆者の場合は、徹夜で準備をしながら何とかギリギリ準備が終わり、戸惑いながら出国日を迎えたのを覚えています。
移住直前で慌てないためにも、できる準備から早めに行っておくと、安心して出国日を迎えられるでしょう。
今回の記事を参考にし、海外移住計画やTO DO準備リストを作成して、計画的に海外移住への準備を行ってみてはいかがでしょうか?
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