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【私の4倍株】【ロコンド】


30年ぶりに日経平均が2万9000円台に乗りましたね!
目下、3万円すらも目前で、日本株、絶好調です。


私も、保有している日本株、アメリカ株とも好調で、
2週間程度で、含み益が100万円増加してます。嬉しい限り。


今回は保有銘柄で、2020年に4倍株となって、一部利確したロコンドについて
何故、投資したのか、今後も、株主としてどのようなスタンスでいるのか書きます。



本記事は、個別株を推奨している訳ではございません。
投資は自己責任でお願いいたします。
投資を検討する上で、何かの参考にして頂けたら幸いでございます。



ロコンドは、最近、人気Youtuberヒカルさんや、てんちむさん、宮迫さん、ローランドさんとのコラボ商品がバカ売れしたことで有名になりました。


田中社長までユーチューバーになるとは更に驚きです。


私は最近Youtubeを見て、投資を開始したのではなく、上場時の2017年から株式を保有しております。



ロコンドは、ご存知の方も多いかもしれませんが、靴を中心としたファッション通販サイトの運営をしています。
サイトの売りは、返品無料ですね。



当時、同様の事業を行なっている米国のザッポスや、ドイツのザランドが成功しているのは知っていましたが、



日本は、ZOZOが圧倒的にファッションECで先行しており、他に競合も多かったことから、事業内容自体に、絶対投資したいという何かはありませんでした。



しかし、いつもの如く、ザッと社長を調べていて、面白いと思いました。


田中社長について


田中社長は、1981年生まれの一橋大学出身。
2003年 マッキンゼーに入社。
2007年 26歳で同社史上最年少マネージャーに就任。
2009年 カリフォルニア大学バークレー校経営大学院にてMBA取得。
同年、DeNA Globalにおいてマーケテイング・製品担当上級副社長。
2010年  マッキンゼーに戻る。
2011年 ロコンドを経営。


うーん、一点の曇りのないエリート!!



しかし、私が株を買おうと思ったのは、エリートだからではありません。


田中社長が、ロコンドに入社したその日から地獄・地獄・地獄を経験して、それを潜り抜けてきたタフな人だからです。



私には、高学歴でもなく、何か特別な技術もないのに、とにかくハートが強くて、職を転々としながらも、絶対、食いっぱぐれないだろうなという友人がいます。


多分、そういう人と結婚すると非常に頼もしいでしょう。



皆様の、周りにも一人はいませんか、そういう人。



田中社長は、バリバリのエリートですが、行動や言動を見ていて、私の友人と全く同じ匂いを感じ取りました!



→そう、ここが私が投資してみようと思った決め手なのです。




いやいや、証券アナリストなら、いい加減、PSRとか四半期毎の成長性をみろよとかお叱り受けそうです、すみません。一応、そういうのも見てはいますよ‥



話を戻して、ロコンドの成り立ちを簡単に説明しますと、
会社を作ったのは、ロケット・インターネット社という、
ドイツのベンチャー投資企業です。



田中社長は、マッキンゼーのロコンド担当として、アドバイスをしていました。
そう、注目すべきは、田中社長は創業者ではないのです。



では、何故、社長なのか。


ロケット社から、社長になって欲しいと依頼されたからなのです。


へー、凄い。社長を頼まれるなんて。



では、田中社長が、会社を受け継いだ時の、ロコンドの状況を整理しますね。



売上ほとんどないのに、採用してた社員は200人(アルバイト含む)。
売上ほとんどないのに、恵比寿の一等地に300坪のオフィスを構える。
売上ほとんどないのに、一流の物流倉庫を構える。
売上ほとんどないのに、社員のため最高の福利厚生を揃える。
売上ほとんどないのに、販売する商品を全部買い取った上で販売。
売上ほとんどないのに、半年間でテレビCMに10億円お金を投入。



月間の売上が1億円もないのに、社員200人の給料、一流オフィス等々のコストが1億円を超えてたそうです‥



絶対破綻するわ、そんな会社。



極め付けが、2月に頼まれて入社するのですが、その裏で、ロケット社は粛々と4月の破産に向けて処理を進めている状況でした。



‥…‥‥‥やばスギル。。




当時、子供も生まれたてで、マッキンゼーなので最低でも数千万円の年収はあったでしょう。それを捨てて倒産しそうな企業に入る漢気。。



会社の社長になって早々、もう倒産しかかっている訳ですから、
「コスト削減」「資金調達」「売上高拡大」を同時にする必要があります。



無理ゲーにも程がある。



すぐ取り組んだことが、

・リストラ
・恵比寿のオフィス、倉庫から撤収。
・買い取った商品の返品。
・資金調達のため、ベンチャーキャピタルをほぼ全社訪問して土下座。
※多分、土下座はしてないです。
・売上拡大に近道なし。地道に頑張る。



そんなこんな、なので、裁判起こされて、弁護士雇う費用ないから自ら裁判所へ、労働基準監督署に怒られる、在庫の山、在庫を差押で失う、お金が底をつく、毎月資金繰りは綱渡り、方々に頭を下げまわす、日々だったそうです。



地獄。


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私は金融機関の人間なので、これまでも何社も、こういう状態の企業、社長さんを担当してきました。


断るのは非常に苦しいのですが、貸すお金の原資は、お客さんから預かったものなので、倒産するかもしれないところに、簡単にお金は出せないのです。


資金が常に底をついていて、金融機関に何社も訪問して、頭を下げる、
これだけでも相当なストレスだと思います。




しかも、元々、自分が立ち上げた会社ではないのです。
この状況で、逃げないところが、田中社長のタフさなのでしょう。。




そんな、こんなの日々を潜り抜けて、資金を集め、売上を伸ばし、上場まで持っていく強さ。


池井戸先生に小説にしてもらいたいです。このくだり。




全てから逃げない強さを持った社長が率いるロコンドに、投資すれば、

間違いないと思ったのでした!!


事件勃発



私は、2017年、株価900円くらいの時に、約100万円投資しました。
ずっと株主として、動向をチェックしているのですが、波乱万丈です。


特に2018年4月13日、決算発表の日に事件は起こりました



2018年2月期の決算は、売上高39億円(前期比37.3%増)、営業利益3.2億円(同68.9%増)と順調な結果を発表。



2021年2月期に、営業利益30億円を目指すという、中期計画も合わせて発表しました。



利益を数年で10倍にするなんて、凄い意気込み!



何が事件なのという感じですが、
2019年2月期の業績見通しは、10億円赤字とも、あわせて発表したのです。



まとめますと、


2018年は3億円の黒字でした、2019年は多分10億円赤字です、でも2021年は30億円の黒字を出しますと同時に発表したのです。



問題は勿論、10億円の赤字部分です。




この10億円の赤字予定には、当然、理由があって、
2021年に30億円の利益を出すために、ロコンドの認知度を上げるべく、
テレビCMを多発するので、その先行費用だったのです。



私のような株主からしたら、売上、利益が何年か先に加速的に増えるなら、
どうぞどうぞ、頑張ってくださいという感じでした。


しかし、多くの株主が、その計画を許しませんでした。
週明け16日に株価は、1454円から、ストップ安の1154円(前日比20.6%減)に急落しました。
次の日以降も、株価は下がり続けます。




含み益がー(泣)
でも、私は特に動揺もなく、ボーとしてました。
短期的なことより、30億円を目指して欲しかったからです。



その後、株価が下がるだけじゃなくて、
田中社長のTwitterへ批判、批判、非難、批判、非難が殺到。



社長自らTwitterで、株主達(株主じゃない人もいたと思います)の批判に、直接答える「朝まで生テレビ的な討論会」が開催されました。



そこで、社長が「株主は皆、同じ船に乗っている仲間。今回私が指し示した航路に対し、志を共有する『同志』が結束するのがあるべき姿だ」と、



短期の株主は必要ありません、みたいな趣旨の発言をしたもんだから、



炎上してたところに、石油燃料を投下することになってしまいました‥



大きな火柱が上がりました



綺麗な火だったなあ(遠い目)。。



流石の田中社長も、鳴り止まない非難殺到に、心が折れて
4月17日早朝に、ツイッターアカウントを削除しました。



その後、すぐ不死鳥の如くアカウントを復活させるところが社長らしいですが‥笑



この騒動から私が、感じたことは、田中社長は、マジで企業を成長させよう、株主のために、株価を上げようと本気で思っているんだな、ということでした。



時は流れて、2020年、



ヒカルさんとのコラボスニーカーがばか売れして、株価は一時4180円をつけます。


私は4倍になった3600円のところで、半分利確しました。


でも、まだ株主として応援していくつもりです。


現在、社長の発言から時価総額1000億円を目指していることが、ヒシヒシ伝わってきます。
※現在の時価総額は250億円なので、約4倍。


田中社長、頑張ってください!!
そして私を含め株主を引き続きワクワクさせてください。



社長の書籍もオススメです、意志の強さが伝わってきます笑







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