保護者と学校を結ぶ1
1 学校という場所
学校は何でもそろっている・・・そう思っていた。
勉強ができる。専門の先生がいる。世の中に出るために必要なことを教えてくれる。給食もある。具合が悪くなれば保健室がある。困ったことがあれば相談もできる。・・・何でもある!何でもできる!
今でも、そう思う。
こんなにすてきな場所のはずなのに
できないこともある。それは・・・私が私であること。
みんなと一緒じゃないと、居心地が悪いこと。
みんなと同じ行動ができないときもある。
みんなとちがう考え方をもつこともある。
一人でいたいこともある。
はじめは、ちょっとのがまん。
積み重なると・・・泣きたくなる。
それは、保護者のかたも同じ。
お子さんの気持ちに寄り添えば寄り添うほど
どうにもできない無力感、絶望感、そして、孤立感。
学校は、何でもある。何でもできる。
本当にそうなら
もし、本当にそういう場所であるなら
一人一人の「ちがい」を大事にする場所に
・・・今こそ、変わる時。