日本と世界で比べてみた! 幸せになれる方程式!! by 小林夏帆 / 四ツ葉学園中等教育学校(群馬県) #貧困をなくそう

現在の日本、そして世界ではさまざまな貧困の問題をかかえています。教育が十分に受けられない、食べ物が十分に手に入らないなどの目に見える問題だけでなく、居場所がない、将来への希望をなくし、学ぶ意欲を失っているなどの目にはっきりとは見えない問題もたくさんあります。

そこで私たちができることはないのでしょうか?
貧困に悩んでいる人が救われる方法はないのでしょうか?
一緒に探してみませんか?

「そもそも貧困って?」
貧困には2つの種類があります。1つ目は絶対的貧困です。絶対的貧困とは人間としての最低限の生存条件を欠くような状態のことです。アフリカやアジアの途上国に多くみられます。2つ目は相対的貧困です。相対的貧困とはその国の文化水準、生活水準と比較して適正な水準での生活を送ることが困難な状態のことです。先進国に多くみられます。特に日本の相対的貧困率は15.4%(2018年)で先進国の中ではとても高い水準であるといえます。また相対的貧困は「年間の手取りの中央値の半分以下で暮らしている状態」と定義されています。この金額では最低限の衣食住が満たしていても子供の教育や未来への投資に充てる余裕はありません...

「日本でも貧困? ~平田菜摘さん(元内閣府子どもの貧困担当)と木村駿さん(Learning forAll)のお話よりin Japan~」

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「子供の貧困って誰の問題?」
まずはみなさんに質問です。
周りの環境の責任ですか? 政府の責任ですか?

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 日本の子供の貧困は平成26年ごろから注目されるようになりました。それまでにも子供の貧困はあったけれども戦後は貧しくて当たり前という考えから発見が遅くなってしまったそうです。子どもの貧困を放置しているとどうなってしまうのでしょうか。進学格差が広がってしまいます。全世帯の大学進学率は73.2%であるのに対して生活保護世帯の大学進学率は33.1%にとどまっています。進学格差が広がることで将来の収入格差へと繋がってしまいます。そしてさらにその子どもにも影響が及んでしまいます。つまり貧困は連鎖するということです。この問題に対して政府ではさまざまな法律を制定したり、毎年貧困の状況や対策実施状況を公表したりしているそうです。またLearning for All などの企業では学習支援や居場所支援活動などを行って子供たちの支えとなっているそうです。

「え!こんなことまで?! ~中塚久美子さん(朝日新聞)のお話よりin America~」

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学校にフードバンクが週に一度登校時間に学校に来るそうです。そこでは子供を送ってきた親が誰でも自由に食料を持ち帰ることができます。他にも学校にクローゼットがあることで学校に登校しやすい環境を整えたり、ランドセルに食料(バックパックプログラム)を行ったりしているそうです。このようにアメリカでは学校を拠点とした支援や活発な資金調達活動など地域一丸となって子供の貧困に立ち向かっているように感じました。

「百聞は一見にしかず?! ~笹瀬正樹さん(キリマンジャロの会/さくら女子中学校)のお話より in Tanzania~」

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タンザニアではジェンダー指標130位(160ヶ国中)や15歳以上の女性で暴力を受けたことのある割合42%などジェンダー平等とはかけ離れた状態にあります。タンザニアの公立の学校では一つの教室に100人以上詰め込みで教科書を丸覚えした人がいい点数をとれる状況であるそうです。しかしさくら女子中学校はちがいます。全寮制で女性を性的暴行から守っています。また公立の学校ではできないような理科の実験、図書室の充実、ディベートを行うなど双方向の授業などさまざまな特徴があります。

「世界一幸せな国?! ~原あかりさん(フィンランドセンター)のお話よりin Finland~」
 フィンランドの相対的貧困率(ジェンダーによる差)は全人口の5.8%と先進国の平均と比べてとても低いことが分かっています。フィンランドでは無料の教育を提供することで教育機会の減少を防ぎ、社会に出ても学び続ける人材を育成することで就業機会の減少を防ぐなど貧困となる負の連鎖を断ち切っています。そしてこのような高福祉国家を実現するためには高い消費税などが課せられています。

「私たちにできること」

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世界、日本には貧困に苦しんでいるたくさんの人がいることを知りました。では私たち一人ひとりができることは何があるでしょうか?

内閣府では子供の未来応援基金をはじめとする、こどものみらい古本募金や寄付付き商品の販売、寄付型自動販売機の設置などを行っています。また企業や政府が行っている活動もたくさんあるが私たちにできることもたくさんあると思います。例えば、当事者意識を持って現実から目を離さず問題解決の方法を考えることや実際に現地へ行って地元の人の話を直接聞いて自分の目で直接見て、実際に体験することが大切だと思います。そして最も大切なことはSNSで発信することが大切だと思います。せかい部×SDGs探究の活動では常にSNSでの発信をしてきました。他の人の投稿を見ていると自分と違った視点に気がついたり同じ講座を受けていたのに初めて知ることがあったりたくさんの刺激を受けました。今はコロナウイルスが流行していて自粛することが求められています。だからこそSNSでの発信が世界中の人々に貧困について知ってもらう良い方法だと思います。

「私が考える『幸せになれる方程式』」
 私は日本の相対的貧困や世界の貧困の問題などを少しでも良い方向に変えられると思います。あくまでも私が考えるこんな世界になったらいいなという理想を書きたいと思います。

 私は「教育を誰でも受けられるようにする」ということが最も大切だと思います。そのためには近くに学校があり、身近な存在であることが大切だと思います。もちろん先生の育成や現地の子どもの保護者が学校に通わせることも大切です。しかし、学校が身近にあることでそのような問題も少しずつ改善されるのではないかと思います。ところでカンボジアの小学校設立のためには400万円程度かかったそうです。私たちは募金など様々な方法でこのお金をためることができます。例えばアルミ缶であれば全国の人々がたった1本でもリサイクルすれば一校学校を建てることができます。このように私たちが少しだけたった1本、たった1円でも寄付をしても小さな力であるが学校単位、地方自治体単位、国、そして世界の人々が力を合わせることで大きな力となります。だからこそ困っている人の力になりたいと少しでも思うことで世界は変えられるそして変えていきたいと強く思います。

まとめ
貧困は世界の発展途上国のみの問題ではなく日本にもあるとても身近な問題です。
私たち一人ひとりができることは限られているとても難しい問題でもあります。
しかし、私たちができることもたくさんあります。
その一つは正しい情報を知り発信していくことです。

私たちにできることやってみませんか?


四ツ葉学園中等教育学校(群馬県) 小林 夏帆 
#せかい部 ×SDGs探究PJ高校生リポーター (貧困をなくそう)



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