地球を救うSDGs by 大橋葉菜 / 公文国際学園(神奈川)#気候変動に対策を

環境省は先日2100年度までの気温変化の予測をした。それは、「現状以上の対策を取らなかった場合」の予想図であり、南極は最大で12度あがることになっている。(下図参照) その予想図を見た時に私は衝撃を受けた。

そして、地球を救わなくてはならないと改めて思った。

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<現状や対策>
もし、対策が取られない場合、極圏では生態系に関して、陸地では火災・川の氾濫など人間に直接関わることに関して、海洋ではサンゴの白化や生物の生息地に関する問題が発生してくる。上に挙げたような問題の大きな原因となっているのが、温室効果ガスである。温室効果ガスのうち、最も地球温暖化に影響を及ぼすと言われている二酸化炭素(以下CO2)には、「間接CO2排出」と「直接排出」の2種類があり、私は人々の生活により一層密着している前者について書いていこうと思う。

エネルギー需要量が低くなればなるほど柔軟性が増す。そのため、間接CO2 の原因となっているエネルギー・産業・運輸部門などが再生可能エネルギーを使えるようになり、地球の気温を1.5度上昇に抑えることができると考える。

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<気候変動が生態系に及ぼす影響>
 実は、地球温暖化によって及ぼされる影響は全て悪い物ではないということを知った。北極で氷が解けることはペンギンたちにとっては良いことでもある。ペンギンたちは、氷が解けることによって海に飛び込みやすくなり、餌としているプランクトンや小さなエビなどを捕獲しやすくなるため、極寒の中生き延びることができて、ペンギンの数が年々増加しているのが現状である。一見、この話を聞くと、「絶滅してないからいいじゃないか」と誤解するかもしれないが、これは悪いことである。

ある一種の生物が繁殖してしまうと、生物多様性が失われ、結局はペンギンにとって良いことは起こらず、絶滅の一途をたどるばかりだ。

さらに、北極の氷が解けることは世界に悪い影響しか及ぼさない。絶滅危惧種であるホッキョクグマが絶滅し、海面上昇が起こる。海面上昇により低い土地は海面下になり人々は住む場所がなくなる。

また、あまり知られてないことだが、北極海の海底には二酸化炭素に次いで地球温暖化の原因となっているメタンガスが大量に発見されていて、氷が溶けだすとそこからメタンが地表に放出されて世界的な気候変動が激化することが恐れられている。

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<私が考える気候変動についての対策>

私はアメリカのオレゴン州を題材として、自分なりの気候変動に対する対策を考えていく。

オレゴン州は全米で最もエコフレンドリーな町として知られている。オレゴン州の中でももっとも有名なのが、ポートランドである。そこは、もともとたくさんの木が倒されていたため、「ストンプタウン(切り株の町)」と言われていたほど、エコフレンドリーとはかけ離れたまちであった。その原因となっていたのが、過度に進むクルマ社会だった。そこで、オレゴン州は新たな交通網を敷き、ビンにお金を課して飲料容器のリユースを始めた。また、産業の都市と農地の都市をわける政策などを、国民が環境に対しての暴動を起こしたため国は積極的に対策を行ってきた。 

今の世の中を生きている人たち、特に若者は、自分たちが住んでいる国がどれほどエコじゃないか、エコという面においては全くもって先進国ではないということがわかっていないことが、全世界が地球温暖化の一途をたどる原因となっていると考えた。

そこで、私は国民が自ら実行でき、すぐにでも取り組むことができそうな「Bike Friendly Community」をそれぞれの国が取り入れるべきだと考える。完全に脱クルマ化は絶対に不可能だし、人々が受け入れることは難しいから、自動車所有者には増税・ハイブリッドカーや燃料電池自動車などのエコカーには減税などの対策をとり、少しでも地球温暖化に貢献するべきだと考える。

私たちが抱えている気候変動・地球温暖化などは、たった1人が解決しようとしても解決できるものではなく、世界の1人1人がしっかりと今の地球の現状を知り、日常生活からエコを心がけていかないと深刻さを増す問題であると考える。

私たちのような若者が世界に目を向け、思考していくことは、将来絶対に役に立つことだし、人のためになることである。今の時代、コロナなどで行動に制限がかかっているが、考えることを止めず、今の時代だからこそ、あるものを駆使しながら自ら考えて行動したいと思う。


公文国際学園(神奈川) 大橋葉菜 
#せかい部 ×SDGs探究PJ高校生レポーター(気候変動に対策を)


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