2030年までもその先も「生物多様性を守るために 」by 花井 日向子 / 四日市南高等学校(三重)#生物多様性を守ろう

こんにちは~
今回は私が#せかい部×SDGs探究PJを通して学んだことや考えたことをお伝えします。
ぜひ読んでみてください!

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写真:https://www.re-tem.com/ecotimes/column/2019sep/

【印象に残った講義内容と感想】
私が「生物多様性を守ろう」というメインテーマを選んだ理由は
海洋プラスチックについて詳しく知りたいと思っていたから 
という浅はかなものでした。

しかし、実際に生物多様性に関する様々な講義を聞かせていただき
新たに興味を持ったことや知らなかったことが書ききれないほどありました。

まずは講義の中で生物多様性の観点から
私が特に印象に残っている部分について書いてみようと思います。


🐢 日本の自然は豊か!? 🐢 
~いくつかの講義から『日本の自然』について~

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写真:https://estlinks.co.jp/miteco/wp-content/uploads/2017/01/fujisan_1.jpg


みなさんは日本の自然は豊かだと思いますか?

実は日本は狭い国土のわりに多様な生物が生息している世界でも珍しい国です!

数時間の移動で海にも川にも山にだって行ける
さらには亜熱帯から亜寒帯までの気候が体験できる
こんな国、なかなかないそうですよ。

日本に住んでいると気がつきにくいこと
でも、いわれてみると「確かに…っ」て思いました。
この魅力をもっと世界に発信していきたいです!


🐢 今後、海洋プラスチックは減るの? 🐢 
~JAMSTEC藤倉克則さん、長野由梨子さんのプログラムから『海洋プラスチックのごみ問題』について~

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写真:https://libertypro.jp/2020/03/23/ethicalproblem2/


最近プラスチックごみの海洋汚染が問題になっているという話をよく聞きますよね。

海洋プラスチックを生物が誤食すると
内臓が傷ついたり、お腹が空かず栄養失調になったりしてしまいします。

また外来種を運んだり、化学物質による汚染を引き起こしたりすることもあります。
そのため生態系への影響が懸念されています。

実際に、海洋生物の体内からマイクロプラスチックが検出される
という事例がいくつか報告されています。
また、深海の調査を行ったところ多くのプラスチックごみが見つかったそうです。

でも、深海に沈んでしまったプラスチックごみを回収することは困難なこと。
だからプラスチックごみを減らしていく必要があります。

日本でもプラスチックごみを減らす取り組みとして
レジ袋の有料化が実施されていますよね。
このことによってレジ袋によるプラスチックごみは大幅に削減されると思います。

しかし新型コロナウイルスの影響でマスクを使用する人が増えたため
マスクのポイ捨てなどによるプラスチックごみは増えると思います。

今の生態系を守るために
プラスチックごみを減らすよう心掛ける
ごみ拾いをするなどできることから始めていくことが大切だと思いました。


🐢太るペンギン、やせるシロクマ!?🐢
~国立極地研究所の渡辺佑基さんのプログラムから『海氷の変化と生態系への影響』について~

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写真:https://jp.sputniknews.com/politics/202006107525467/
 
 
このままでは地球温暖化によって北極の氷が融けて
ホッキョクグマが絶滅するかもしれないと言われていますよね。

実際に北極の海氷の減少によってホッキョクグマはアザラシを捕りにくくなり
体重を減らしているということはデータからもわかっているそうです。

そのため北極や南極の海氷が融けると
そこの住むホッキョクグマやペンギンは絶滅の危機にさらされると思いませんか?

私もそうだと思っていました。

でも、実は南極に生息するペンギンは海氷が融けると
歩かずに泳ぐようになるため太り、雛もすくすくと成長するようになるそうです。

環境の変化がプラスになる生物もいればマイナスになる生物もいるという事実を知って
生態系とその環境は複雑に絡み合っているのだと感じました。

環境が変化すればプラスの影響を受ける生物が他にもたくさんいるかもしれません。
でもその環境の変化でマイナスの影響を受ける生物もいるのです。

だから今の生態系を守るためには今の環境を守っていくことが大切だと思いました。


🐢 アズキに驚きの多様性が!? 🐢 
~国立農研機構の内藤 健さんのプログラムから『アズキの多様性』について~

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写真:https://zipan9.com/vegetable/3469
 
 
みなさんはアズキの仲間にはさまざまな種類があることを知っていましたか?
私は講義を受けるまでこのことを知りませんでした…

アズキの仲間にはもやしの原料となるリョクトウや
関東地方の赤飯に使われるササゲなどがあるそうです。

それだけではありません。
実はアズキには野生種もあり、
その種類は今知られているものだけで104種類!!
今でも徐々に増えているそうです。

その中には
塩分濃度の高い土地で生育できる ハマササゲ
アルカリ土壌で生育できる エクシリス
酸性土壌の方が生育に適している アカササゲ など

多くの植物にとっては適さない環境で生育できる種もあります。

私はアズキの仲間にもこんなに多様性があるとは知らなかったので
驚くと同時に様々な可能性を持っているなと感じ
アズキに対する新しい見方を発見したような気がしました。

アズキが世界の食糧危機を救うかも!?


🐢 クマと人が共存!? 🐢
~ピッキオの楠部真也さんのプログラムから『人とクマの共存』について~

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写真:http://shiretoko-u.jp/whatsabout/education_image/


最近クマが町に出没したというニュースをよく耳にしますよね。

人を襲ったり、ごみを散らかしたりと悪いイメージが強いため
クマが出没したら駆除するべきだと考えるかもしれません。

しかし、それではまた違うクマが出没してしまいます。
そしていつかクマが絶滅し
生態系に大きな影響を及ぼすかもしれません。

楠部さんたちはそんなクマを駆除するのではなく
ベアドッグを使って森に追い返す活動をされています。
クマは頭がいいので森に追い返すことで
人とクマとの境界線を認識させることができるそうです。

実際に、2009年には活動されている軽井沢市で問題となっていた
クマによる被害がなくなったそうです。

人に害を与えるから駆除しようと考えるのではなく、
共存していこうと考えることは生態系を守る上でとても大切なことだと思いました。


🐢 日本人は野蛮な人!? 🐢 
~いくつかのプログラムから『日本の課題』ついて~

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写真:https://blog.ysandpartners.com/bloggers/4-common-b2b-sales-objections/h
 
 
みなさんが前回クジラの肉を食べたのはいつですか?
私は小学生の時に給食で食べたのが最後です。
おそらくみなさんもここ1~2年の間に食べたという人は少ないでしょう。

でも、海外の人は今でも日本人のことを
「クジラを食べる野蛮な人たちだ」と思っているそうです。

これは日本のクジラの保護活動が世界に発信されておらず
日本は捕鯨を続けていると思われていることを表しています。

この例からも分かるように日本の課題は世界への発信力が弱いことです。
 
日本には豊かな自然があり、
その自然や生態系を守ろうと活動されている方がたくさんいらっしゃいます。
でも世界に発信できず、理解されていないことがあるのです。
 
この現状を知って私は改めて世界に発信していくことの大切さに気づき、
日本のことや自分自身の活動を世界に発信していけるような人になりたいと思いました。

【各プログラムの講義から考えたこと】
次は生物多様性の観点からは少しずれる部分もあるかもしれませんが
講義を聞いて、伝えたいと思ったことや考えたことなどを書いてみようと思います。


🐢 それって本当に当たり前? 🐢
~クジラの例から私が伝えたいこと~

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写真:https://selfcare-lab.com/wp-content/uploads/2018/11/IMG_1013-1024x538.jpg
 

先ほど挙げたクジラの例は
講義の中でピッキオの楠部さんに教えていただいたものです。

最初にこの話を聞いたとき私は海外の人が
「クジラを食べる=野蛮な人」というイメージを持つことが理解できませんでした。

でも中国や韓国などでは今でも犬を食べる文化があると知ったとき
私はその習慣を認めきれず否定したくなったという経験を思い出しました。
皆は日本でも行われていたことなのに…

このように昔から続けられてきた文化や習慣が
現代の価値観からは蛮行に見えてしまうことがあるのだと思いました。

またこのことを理解していくにつれて
生物多様性を守るということ、もちろんそれ以外のことでも
世界のさまざまな文化を受け入れて物事を考えることが大切だと思うようになりました。

私たちにとってありえないことでも
他の国にとってそれは当たり前に続けられていることかもしれません。

だからこのことを理解し
当たり前を疑い、事実を知るということが大切だと思いました。

また事実とは違うことが信じられているということや
偏見を持ってしまうということはよくあることだと思います。

私も偏見を持ってしまったことはありますし、おそらくみなさんもあるでしょう。

その原因には発信されている情報量が少ないということがあるかもしれません。
周りの人のほとんどが同じような考えを持っているということがあるかもしれません。
大きな価値観の違いがあるのかもしれません。

でもその価値観の違いを理解して当たり前だと思っていることを疑い、
専門家に聞く、実際に現地を訪れてみるなど事実を知ろうとすれば
偏見を持ったり間違った考えを信じたりすることは減ってくると思います。

当たり前を疑うということは難しいことです。
でも一度、私もそしてあなたも当たり前を疑ってみませんか?
 

🐢 もっとさまざまな活動をして発信していきたい! 🐢
~活動を通して思ったこと・考えたこと~

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写真:https://misawa-junya.com/wp-content/uploads/2017/03/20170304.png
 

この#せかい部×SDGs探究PJを通して、今の私にできることは何かと考えたり
普段の生活を顧みたりすることが多くなりました。

私は以前から探究活動やボランティア活動に積極的に参加していました。
そのため多くの経験を積み、多くのことを学んできたと思っていました。

しかし、この#せかい部×SDGs探究PJに参加し
さまざまな活動をされている方々のお話を聞かせていただいたり
豊富な経験を持つ全国の高校生と交流したりしたことで
自分の経験や学んできたことの未熟さを痛感しました。

また、行動に起こしたことを発信していくことの大切さにも気づきました。
 
だからもっとさまざまな活動に参加して、多くの経験をし、多くのことを学び、
そのことを発信していきたいと思うようになりました。
 
今ある問題が解決すると信じて…
 
Where there is a will,there is a way!

【最後に…】

最後までお読みいただきありがとうございます。

私たちにできることは何か、どうしていくべきかなど
何かを考えるきっかけにしていただけると嬉しく思います。
 
最後になりましたが
桜木さん、西川さんをはじめとするこのプロジェクトを企画、運営していただいた方々
さまざまなことを教えてくださったナビゲーター(講師)の方々
この企画のことを知らせ、薦めてくださった探究課の先生方 … 

多くの方々のおかげで私はこの活動を通してたくさんのことを学び
自分の視野を広げることができたと思っています。
ここで学んだことを今後の生活や行動に活かしていきたいです。

本当に、本当にありがとうございました!!

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写真:https://lagoadaptrata2.blogspot.com/2020/05/blog-post_464.html


四日市南高等学校(三重) 花井 日向子 
#せかい部 ×SDGs探究PJ高校生レポーター(生物多様性を守ろう)


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