なぜ「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」を見て感動できたか
前提
・原作について知識がなく、特定のファンでもない。
・あらすじや興行収入などについては事前調査を行い、いわゆる「映画の評価」について認識はあった。
・スポーツに対して肯定的な考えを持っていない。
・ジャンプの「友情・努力・勝利」の考え方に対して否定的。
・視聴理由について、下記の3つ
→マッチングアプリで知り合った人に勧められ、話題作りの為。
→自分の見ていないジャンルを視聴する事で、自分の世界を広げる為。
→自分が否定的な感情を持つ分野に対して知識を持つ事で、自分の成長につなげる為。
良かったポイント
・1つのアクション(レシーブ、トス、アタックなど)に対してストーリーを持たせており、「このアクションを取るのにどういった経緯があったか」などを理解できた事で、感情移入がしやすかった。
・敵チームを一人称視点として物語を描く事で、負けた時の感動を大きく演出していた。ライバルポジションとの対戦の場合、敗北した方が物語を美しく描く事が出来るが、それを敵チーム側が一人称視点を取る事によって、1つの映像作品として綺麗に完結させていた。
・自分のもつ最悪のシナリオ「ライバル選手が途中意識を失う事で、勝敗が決定する」といった終結にしなかった。
・キャラの個性やポジションが分かりやすく、回想シーンや解説から、初めて視聴したにも関わらず大まかな状況や心境を読み取る事が出来た。
・キャラの相関関係が非常にバランスがとれており、主人公とライバルが友人である事や、主人公チーム、敵チームともに一人一人の個性がハマっていた。
・邪魔に感じる描写やキャラが極端に少なく、視聴者に対してその状況を理解させる為の手法として「嫌味な会話」などを多用していた。しかし、その嫌味からも尊敬の念が感じられる事が好印象であった。
・最終シーンにおいて、映像の視点を全体から個人の視点にしており、そのキャラの心境を強く視聴者に共有し、敗北となるその1アクションに対して妥当性を持たせていた。勝敗が必ず出る作品において、物語の決め手となるアクションにはそれ相応の理由が必要となる為、その様な配慮が非常にユーザーライクな作品に感じた。
一番強く心に残った事
一番強く心に残った事
ゲームオーバーよりも、エンディングの方が悲しい
バスケに取り組む姿勢として主導的でなく、必要とされているといった理由でバスケをしていたにも関わらず、最後「楽しい」と言葉にしていのも、とても感情が揺さぶられた。
気付き
・キャラだけでなくアクションにもストーリーを持たせる事で、人を感動させる事が出来る事を実感出来た。これは日常生活において、仕事や遊びの中でも活きる事なので実践していきたい。
・自分は「共感」はできても、「同情」はできない人であると、気付く事ができた。