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「わがままな我が子に手を焼いています…」我が儘を脱する2つの秘訣 ②本音を見極め、”しない”ことを決める

『わがまま』をテーマに、今回は2回目の「しないことを決める」で書いていきます。非常に大事な内容で、これができると様々なことに応用が効きます。

子育ては、「する」ことを決めることが多いと思いますが、「なにをしないのか」を決めることが実はかなり大切です。「これ以上は手を貸さない」「これ以上は心配しない」「ここまでしか口をはさまない」など、「しない」ことを決めると、自分の中で軸ががっしりしてくるのを感じることができると思います。その上で、いろんな出来事と出くわし、心は揺らすのです。すると、どんなことが起きても対応できるようになります。

前回はこちら

どうしてわがままするのでしょう?

あなたはお子さんを「わがまま」と感じています。あるいは、「ちょっとわがままかもしれない」と感じているかもしれませんし、「全然わがままではないよね」という方もいらっしゃるかもしれません。

いずれの場合も、どうして子どもたちはわがままをすることがあるのでしょうか?子どもたちの立場にたって考えてみましょう。

わがままな言動の奥にある本音は、実は表面的に欲していることと全然違っていたりします。あなたはどう感じるでしょうか。

どうしてわがままを脱してほしい?

今度はいまのあなたからの目線で捉えてみましょう。
あなたは、どうしてお子さんにわがままを脱して欲しいと願うのでしょう。お子さんがわがままだと、何が困るのでしょう。

また、あわせて考えてみてください。
あなた自身は、わがままでしょうか?どの程度わがままでしょうか?

そして、
わがままとは、あなたにとって悪いことでしょうか?それとも、あってもいいことでしょうか?わがままで生きると、どういうプラス面が考えられ、どういうマイナス面が考えられるでしょう。そして、あなた自身は我が儘な人生とそうでない人生、どちらで生きていきたいですか?

”しない”ことを決めよう

今回の2つの秘訣の肝、それが「”しない”ことを決める」です。

現代社会では、「する」ことや「足す」ことを良しとされる傾向があります。自分の才能を磨いたり、時間の効率をあげたり、たくさんの良質な物を持ち、いい家に住み、家族との関係を改善し、お金持ちを目指し・・・という具合に、「ある」ことが良しとされがちです。

一方、幸せという概念について掘り下げていったときに必ずといっていいほど出会う感覚があります。それが、「引いていく」という考え方です。「足るを知る」とも近いかもしれません。なにをするか、ではなく、なにをしないのか。好きなことをするというより、嫌いなことをしない。断捨離に近い感覚でしょうか。

「しない」ことを決めていくと、思考の働きが明快になり、さらにエネルギーの循環もよくなります。お子さんとの向き合い方で考えても、「何をしないのか」を決めることで、ものすごく気が軽くなるのを感じられる方は多いのではないでしょうか。簡単にできることですので、ぜひトライしてみてください。

ワーク①
お子さんの立場で感じられるようであれば感じてみてください。

あなたはなぜ、大人に対して「わがまま」な素振りを見せる必要があるのでしょうか。なぜ、大人を意図的に動かす必要があるのでしょうか。

本当は、何を望んでいるのでしょうか。両親に何を伝えようとしているのでしょうか。
ワーク②
あなたは、どうしてお子さんのわがままを解決したいと願っているのでしょうか。その先にどんなビジョンを描いているのでしょう。

もしわがままを解決したとしたら、どんな未来が待っているでしょうか。お子さんは、どうなっていくでしょう。あなた自身は、どうなっていくでしょう。

また、具体的にお子さんにどんな姿が見られれば、「脱わがまま」が近づいたと感じられそうですか?
ワーク③
ワーク②のビジョンに近づくために、いまからあなたが具体的にできそうな行動を思いつくだけ書いてみてください。

また、そのビジョンに近づくために、あなたが「しない」ことを決めましょう。あなたは、お子さんに対して何を「しません」か?どんなときに「行動に寄り添わない」をしますか?

いかがだったでしょうか。

わがままは、自動的に子どもたちに生まれるものではありません。必然的に大人の関わり次第で生じるものです。

子どもたちは本来、わがままではありません。本来の子どもたちの姿は、人を想う暖かい心を持ち、考えることが好きで、人々や社会の幸せを願っています

大人が子どもたちをわがままで自分勝手にさせているのです。これをぜひ感じてみてください。何を隠そう僕も子どもたちをわがままにさせているひとりです。共に、日々振り返りつつ、自分にできること、やらないことを1つ1つ見極めていきましょう。


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執筆者は、森のようちえん『さんさんぽ』を主催している
保育士さんたこと、ひがしなおやです。

・自分のことが大好きな子に。
・ありのままのその子に。
・自分事で考え、自分で決め、自分で動く子に。

そんな願いを込めて、ちょっと変わった保育を実践しています。
『さんさんぽ』は横浜市近郊にて、平日毎日開催を目指し園児募集中です。
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森のようちえん『さんさんぽ』
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