「もう耐えられない!」イヤイヤ期を苦しまずに乗り切るための6つの質問
0歳後半から3歳頃まで続く子どものイヤイヤ期。
産まれたばかりの頃はあんなに愛おしかったはずなのにと絶望を味わい、「もう無理…」「時間ないし忙しいのに勘弁して…」「あーーーもう!!」
と、プッツンしそうになるなんてこと、ありますか。
この、人によっては地獄のように感じるだろうイヤイヤ期を、ある程度心にゆとりをもって乗り切るための秘訣はどこにあるのか?セカコソ定番ですが、答えはあなたの内側にあります。6つの質問を通じて、あなただけの快適イヤイヤ期の過ごし方を一緒に探しましょう。
ちなみにこのワークは、1回で少なからず変化があると思いますが、何度やってもその都度気づきがあると思います。いつまでも、必要なときにご利用いただければうれしいです。
最初に言っておきますが、イヤイヤは決して『悪いこと』ではありません。自我や感情、意志の育ちの現れです。あくまで大人にとっては都合が悪いことが多い、という感覚で捉えていきましょう。
あなたとお子さん。お互いの気持ちに寄添ってみよう
はじめに、お子さんのイヤイヤが発動したときのあなた自身の気持ち。ここに素直に寄り添ってみましょう。つらい気持ちになる方もいれば、案外平気という方もいらっしゃるかもしれません。あなたはいかがでしょうか。
さらに、あなた自身の気持ちを受けとめたら、次はお子さんの気持ちに寄り添ってみましょう。ここはハードルが高いかもしれません。身近な存在ほど、こちらの思い通りにしたくなる。しかし子どもたちは、全く思い通りにならないからです。感情的にお子さんに寄ることに抵抗を感じるかもしれません。そんなあなたへ、ちょっと楽になる言葉を送ります。
『気持ち』に寄り添うことと、『行動』に寄り添うこととは違います。
お子さんの「いやだ!○○したい!」「こうじゃないといやだ!」という気持ちには寄り添う。「そうだね」と心から共感する。しかし、必ずしもお子さんの言う通りにするという訳ではない。逆にいえば、行動には寄り添わなくても、気持ちにだけは必ず寄り添うのです。するとどうなるか。これは次のパートで考えてみましょう。
質問①
お子さんのイヤイヤが発動したとき、あなたにはどんな気持ちが生じるでしょうか。素直に感じ、湧いてくるだけ書き尽くしてみましょう。湧いてくる気持ちを否定せず、「あぁ、そうだよね」と受けとめてみてください。
質問②
あなたは、お子さんのイヤイヤが発動したとき、お子さんの気持ちにどれくらい(本気で。口だけじゃなく)寄り添いますか?もしまだ、気持ちに寄り添ったことがない方は、何度か試してみてください。そして、お子さんの様子や心を感じてみましょう。
お子さんは、どうしたいのか?考えてみよう
といっても、「もう考え尽くしたけどわからない!」という方、きっと多いことでしょう。そうなのです、イヤイヤってなんで生じるのか。分からないのです!だから苦しい…
分からないので、自分が子どもだったらどうだろう?この子は、本当の本当は何がしたいのだろう?と、いくつも仮説をたててみます。どれかが当たるかもしれないし、全部違ってるかもしれない。でも、お子さんのことを理解したいという気持ちは、少なからず伝わります。
さらに、質問①の続きですが、
イヤイヤ全開時のお子さんの気持ちに、「そうだよね、今は靴なんか履きたくないもんね。裸足がいいよね…」などと寄り添ってみたとき。お子さんの表情や、お子さんから伝わる感覚は、いつもと何か違うでしょうか。
質問③
お子さんのイヤイヤの理由について、本音や深い理由を考えてみましょう。本当は甘えたい?疲れている?眠い?お腹すいた?抱っこしてほしい?構ってほしい?さっき辛いことがあった?本当にそれがしたいかも?などなど、本音はどこにあると思われますか?思いつくだけ想定してみましょう。
質問④
お子さんの立場で考えてみてください。「靴履かない!裸足がいい!」と暴れているあなたに対して、ご両親はこう言います。
・「そんなこと言わないの!」
・「そうだね、今は裸足がいいよね。私もそういう時あったから分かるよ」
それぞれ、子どもであるあなたはどう感じるでしょうか?そのあと強制的に靴を履かされたとしても、そうでないとしても。ご両親のそれぞれの言葉に対して、あなたの気持ちはどうでしょうか?
あなたに出来ることを考えよう
イヤイヤ期は、何もかも「いやだ!」とか、場合によっては「あっちいって!」とか、「きらい!」とか、ひたすら泣きわめくとか、それはそれは大変です。
大人は、良くも悪くも現代社会を生きています。なので、空間的にも時間的にも、約束や外せないことも必ずといっていいほどあります。この制限を完全にとっぱらうことは、残念ながらとても難しい。ですので、行動にはどうしても寄り添えないことがあります。
では、あなたの中でのボーダーライン(基準)は、どこにあるでしょうか。これを設定しておくと、どこまで行動に寄り添うか。どこまで待てるかの判断に迷いが少なくなります。
質問⑤
お子さんのイヤイヤに対して、あなたが許せる、受け入れられる、待てる限界値は、どのあたりにあるでしょう?
<例>
●どこまで許せる?どんなことなら許せる?
→命や大きなに関わることは受け入れられない。
→他人に迷惑をかけそうなときは受け入れられない。しかし知人ならOK。
→公的機関を使うときは、難しい。
など
●どこまで待てる?どんな状況なら待てる?
→仕事の日は10分までなら待てる。休みの日は30分まで。
→先に予定があるときは待てない。
→疲れているときは、待つと辛くなる。正直に謝るが待てない。
→待つのは好きじゃないが、時間があるときはやってみたい。
など
質問⑥
お子さんのイヤイヤ発動時に、あなたが精神的に耐えられなくなった場合。あなたの中のストレスが爆発しそうになった場合。
少しでも状況を改善するため、どんな対応がとれる可能性がありますか?
誰に頼ることができそうですか?
どう回避することができそうですか?
どんな風にその状況を捉えれば(解釈すれば)楽になりそうですか?
限界直前、限界中、限界後など、思いつく限り対応策を書き出してみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。1つ1つトライしてみて、再び考える。またやってみて振り返る。これを繰り返すことで、かなり楽にイヤイヤ期を乗り越えられると思います。なにか気づきがあれば、シェアしていただけると励みになりうれしいです。
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執筆者は、森のようちえん『さんさんぽ』を主催している
保育士さんたこと、ひがしなおやです。
・自分のことが大好きな子に。
・ありのままのその子に。
・自分事で考え、自分で決め、自分で動く子に。
そんな願いを込めて、ちょっと変わった保育を実践しています。
『さんさんぽ』は横浜市近郊にて、平日毎日開催を目指し園児募集中です。
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